ChatGPT は、毎日使っています。メールの下書き、資料の要約、調べもの。便利になったのは確かです。
それでも、仕事の手作業は思ったほど減っていません。書類の整理、表の集計、毎週の報告書。AIに聞けば手順は教えてくれますが、手を動かすのは、いまも自分です。
あなたにも、似た感覚があるかもしれません。この本は、そこから一段ずつ上がるための本です。プログラミングを仕事にしていない人に向けて書いています。
Step 1:AIの使い方には、5つの段がある
AIの使い方は、だいたい5つの段に分けられます。AMPL の「AI活用レベルマップ」の段です。
AI活用の5つの段
使う
チャットのAIに聞いて、下書きや要約を作る
任せる
自分のパソコンで、AIに作業そのものを任せる
広げる
任せ方を仕組みにして、毎日・自動で・周りの人と使う
公開する
外の人に使ってもらう道具を、安全に作って届ける
創る
事業や研究にする。この本では扱わない
段が上がるほど、AIに渡す仕事が大きくなります。そのぶん、自分で確かめることと、守ることも増えます。
Step 2:いまの段を、行動で確かめる
自分がどの段にいるかは、気分ではなく、したことで確かめます。次の3つのうち、2つ以上に当てはまれば、Lv.1 に届いています。
- チャットのAIで、メールや文書の下書きを作ったことがある
- AIの答えの間違いを、自分で見つけて直したことがある
- PDFや画像を読み込ませて、要約や説明をさせたことがある
このように、段ごとに「これをしたことがある」と言える行動を、到達チェックと呼びます。この本では、各章を読み終えるたびに、到達チェックが1つ埋まるように作っています。埋まったチェックは、次の回で作る「道具箱」に、自分で書き込んでいきます。
Step 3:この本は、Lv.2 から Lv.4 まで
この本は3部に分かれています。第1部で Lv.2「任せる」、第2部で Lv.3「広げる」、第3部で Lv.4「公開する」に上がります。
各章では、あなた自身の仕事が1つ、実際に変わります。おもちゃを作るのではなく、たまった書類の整理や、毎週の集計のような、本当の手作業をAIに渡していきます。最初は練習用のデータで試し、うまくいったら自分の仕事に移します。練習用のデータは、使う回の最初に、AIに作らせます。
Step 4:繰り返している作業を、10個書き出す
最初の宿題です。この1週間で、自分が繰り返した作業を10個、書き出してください。うまく書けなくて構いません。
- 毎週月曜に、先週の数字を表にまとめている
- 届いた書類を、名前を付け直してフォルダに分けている
- 会議のメモから、やることを抜き出して送っている
この10個が、この本で任せていく仕事の候補です。次の回で作る「道具箱」に、このまま書き写します。
ここが核心
AIをもっと使うことから考えるのではなく、自分の仕事のどこを任せるかから考える。
注意
ただし、上の段ほど偉いわけではない
Lv.2 で十分な人もいます。毎日の手作業がいくつか減れば、それで目的は果たせます。段は、上がるための階段ではなく、いまの自分の位置と、次に何ができるかを知るための地図です。
セルフチェック
1. 自分がいまどの段にいるかを確かめるとき、この本がすすめる方法はどれですか?
今日のまとめ
- 5つの段:使う・任せる・広げる・公開する・創る
- この本:Lv.2 から Lv.4 まで、一段ずつ上がる
- 宿題:繰り返している作業を10個書き出す