前に、AIの本を最後まで読んだことがあります。読み終えて「よく分かった」と思ったのに、1か月後、自分の仕事は何も変わっていませんでした。何ができるようになったのかも、自分で言えませんでした。
読んだ量は、進み具合の目安になりません。この本では、別のものさしを使います。
Step 1:道具箱を1枚作る
メモを1枚用意します。ふだん使っているメモのアプリでも、文書ファイルでも、紙でも構いません。名前は「道具箱」にします。
前の回で書き出した、繰り返している作業10個を、上に書き写します。その下に、次の形で、変わった仕事を1行ずつ足していきます。
道具箱
■ 任せたい作業(候補)
・毎週月曜の数字のまとめ
・届いた書類の名前付けと整理
・…
■ 変わった仕事
日付 / 章 / 何をAIに任せたか / 使った頼み方 / 次に試すこと
道具箱の「変わった仕事」の1行
日付
いつ変わったか
章
どの章で身につけたか
任せたこと
AIに何を任せたか
頼み方と次
使った頼み方と、次に試すこと
「使った頼み方」の欄は、第2章を読むまでは空けておいて構いません。章を1つ読み終えるたびに、この「変わった仕事」が1行増えます。読み終えたとき、この欄に並んだ行の数が、あなたの進み具合です。
Step 2:時間の目安
1回は5〜9分で読めます。1章は4回か5回で、読むだけなら30分前後、手を動かすと1時間ほどです。
第1部(序章と第1〜5章)は、読むだけなら約2時間半。実際に手を動かすと、その倍くらいを見ておいてください。1日1回ずつでも、1か月で第1部を終えられます。
Step 3:お金の目安
第1部で使うのは、Claude のデスクトップアプリと、その中にある、手を動かすAI(Claude Code。第1章で説明します)です。これを使うには、有料プランが要ります。個人なら Pro(月20ドル前後。税や為替で変わります)で足ります。
使った分だけ料金がかかる仕組み(従量課金と呼びます)は、第1部では使いません。出てくるのは第2部の後半です。そのときに、上限の付け方と一緒に説明します。
無料プランの人は、まず読むだけで進めて構いません。手を動かしたくなったときに、有料プランを考えれば十分です。
ここが核心
読んだ量ではなく、変わった仕事の数で、進み具合を測る。
注意
ただし、道具箱に本物の個人情報を書かない
道具箱は、あとで人に見せることもあるメモです。お客さんの名前、社内の売上の数字、パスワードは書かず、「A社の請求書」「先月の数字」のようにぼかして書きます。
セルフチェック
1. この本で、自分の進み具合を測るものさしはどれですか?
今日のまとめ
- 道具箱:任せたい作業の候補と、変わった仕事を書きためる1枚
- 時間:1回5〜9分。第1部は読むだけで約2時間半
- お金:エージェントには有料プラン。従量課金は第1部では使わない