同僚に「Claude Code で書類を整理した」と話したら、「うちは Codex だよ」「Cursor じゃないの?」と返ってきて、何が違うのか答えられませんでした。ChatGPT、Claude、Gemini、Codex、Cursor。名前が多すぎます。この回で、一度整理します。
Step 1:頭と、アプリを分ける
名前が混乱するのは、2種類のものが同じ土俵で語られるからです。
1つ目は頭。AIそのものの種類です。Claude、GPT、Gemini、Grok。これをモデルと呼びます。会社ごとに作っていて、得意なことが少しずつ違います。
2つ目はアプリ。頭を使って仕事をするための入れ物です。チャットの画面もアプリですし、前々回から使っているエージェントもアプリです。
名前は、2段に分けて見る
Claude、GPT、Gemini。AIそのものの種類。会社ごとに作っていて、得意なことが少しずつ違う
ChatGPT、Claude Code、Codex、Cursor。頭を使って仕事をするための入れ物。チャットのアプリと、エージェントのアプリがある
同じ頭を、違うアプリで使うことがあります。逆に、同じアプリで、違う頭を選べることもあります。
Step 2:主な名前を、2段に並べる
| 名前 | 何か | 作っている会社 |
|---|---|---|
| Claude | 頭。チャットの Claude も、Claude Code も、この頭 | Anthropic |
| GPT | 頭。ChatGPT の中身 | OpenAI |
| Gemini | 頭 | |
| ChatGPT | チャットのアプリ。頭は GPT | OpenAI |
| Claude Code | エージェントのアプリ。頭は Claude | Anthropic |
| Codex | エージェントのアプリ。頭は OpenAI の頭(GPT 系)から選ぶ | OpenAI |
| Cursor | AIと一緒にコードを書くためのアプリ。頭は選べる | Cursor |
この本で使うのは、Claude Code です。前々回に入れたデスクトップアプリの Code の入口が、それです。
Step 3:この本で Claude Code を使う理由
理由は、著者が毎日使っていて、本物の画面と本物の失敗を書けるからです。どれが一番、という話ではありません。
Codex でも Cursor でも、この本の考え方はそのまま使えます。頼み方の型、確かめ方、戻し方、手順書、指示ファイル。アプリが違っても、やることは同じです。アプリごとに違う部分(画面の操作、コマンドの名前)は、「操作の手引き」に分けて書きます。
アプリは、数か月で変わります。この本を読んでいる時点で、新しい名前が増えているかもしれません。そのときも、「頭か、アプリか」「チャットか、エージェントか」の2つの問いで、位置が分かります。
ここが核心
名前に惑わされず、頭(モデル)とアプリの2段で見る。この本の考え方は、アプリが変わっても使える。
注意
ただし、アプリの違いは、できることの違いでもある
考え方は共通でも、アプリごとにできることの範囲は違います。たとえば、外の道具とつなぐ仕組み(第8章)や、手順書の置き場所(第7章)は、アプリごとに作法が違います。その章では、Claude Code での作法を本文に、ほかのアプリでの読み替えを手引きに書きます。
セルフチェック
1. 「ChatGPT と Claude Code は、どちらが賢い?」という質問が、そもそも比べにくいのはなぜですか?
今日のまとめ
- 頭:Claude、GPT、Gemini。モデルと呼ぶ
- アプリ:ChatGPT はチャット、Claude Code と Codex はエージェント、Cursor はコードを書くアプリ
- この本:Claude Code で書くが、考え方はどのアプリでも同じ
これで第1章は終わりです。道具箱には「書類の整理を、計画を見てから任せた」が1つ入りました。