調べた要点を確かめ終わりました。次は、話の組み立てと、スライドです。
前に、細かい注文を全部書いて頼んだことがあります。色、文字の大きさ、1枚の行数、図の位置。長い頼み方を30分かけて書きました。できあがったスライドは、注文どおりなのに、なぜか読みにくい。注文が多すぎて、肝心の「何を伝えるか」が埋もれていたのです。
Step 1:組み立てを見てから、先へ進む
前の回までで、1つ目の節目(調べたあと)を通りました。2つ目の節目は、組み立てたあとです。話す順番は、スライドを作ってから変えると、ほとんど作り直しになります。
renshu/勉強会/要点.md のうち、「確認済み」の要点だけを使って、20分の話の組み立てを作って。
何を、どの順で話すかを、見出しの一覧にして renshu/勉強会/構成.md に保存して。スライドはまだ作らないで。
構成.md を開いて、話の順番を見ます。聞き手(事務の同僚)が知りたい順になっているか。「根拠なし」の要点が入り込んでいないか。違っていたら、「3番目と4番目を入れ替えて」のように、日本語で直してもらいます。
Step 2:早く、粗く、形にさせる
資料は、見てみないと良し悪しが分かりません。だから、細かい注文を書く前に、早く粗い形を作らせます。
renshu/勉強会/構成.md をもとに、スライドを作って。
ブラウザで開ける HTML のファイル1つにして、renshu/勉強会/スライド.html に保存して。矢印キーで次のスライドに進めるようにして。
1枚に伝えることは1つ、文字は少なめで。まずは粗くていいので、全体を一度形にして。
できたら、スライド.html をダブルクリックします。ブラウザで開き、矢印キーで進みます。ブラウザを全画面にすれば(Mac は Control と Command と F のキー、Windows は F11 のキー)、そのまま話せます。
PowerPoint のファイルが要るときは、そう頼みます。そのとき、AIが「作るための道具を入れてよいか」と許可を求めてくることがあります。何を入れるのかを聞いて、分からなければ、HTML のままにしておきます。
Step 3:見て、直す
できあがったら、全体を一度、通して見ます。直すときは、次の順で見ると迷いません。
スライドを見て直す順番
流れ
1枚目から最後まで、話の順番が通っているか
1枚に1つ
1枚で伝えたいことが1つに絞れているか
数字と出典
前の回で確かめた数字だけが入っているか
見た目
文字の量、大きさ、図。最後に直す
直したいことは、日本語でそのまま伝えます。「3枚目は2枚に分けて」「5枚目の数字に出典を小さく入れて」。見た目は最後です。流れが変わると、見た目の直しが無駄になるからです。
これが3つ目の節目、完成の前の確かめです。これで、調べものから資料までの一連の仕事を、節目で確かめながら任せられました。レベルマップの到達チェック「調べものから資料までの一連を任せた」が埋まります。道具箱に1行足しておきましょう。
ここが核心
1回で完成を求めるのではなく、早く粗く形にさせて、見ながら直す。
注意
ただし、社外秘の数字の扱いは、会社のルールに従う
社内の売上や、まだ公表していない計画を資料に入れるときは、それをAIに渡してよいかを、会社のAI利用のルールで確かめます。ルールがなければ、上の人に聞いてから渡します。第1部の最後に、この確かめ方を1枚にまとめます。
セルフチェック
1. AIが作ったスライドを直すとき、最後に回したほうがよいのはどれですか?
今日のまとめ
- 組み立てを見てから、スライドに進む
- 細かい注文の前に、早く粗く形にさせる。ブラウザで開ける HTML がいちばん手軽
- 直す順番は、流れ、1枚に1つ、数字と出典、最後に見た目