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目次から、要る所を開かせる

資料の目次を先に作らせ、質問ごとに、目次から関係する所だけを開かせます。

前の回で、規程を全部渡しても、1つだけ渡しても、うまくいきませんでした。

紙の規程集なら、どうしているでしょう。最初から全部を読む人はいません。目次を見て、「出張」の章を開きます。そこに書いてなければ、目次に戻って「旅費」の章を開きます。

AIにも、同じことをさせます。

Step 1:先に、目次を作らせる

まず、前の回で作った規程のフォルダの目次を作らせます。

renshu/規程 フォルダの全ファイルについて、目次を作って renshu/規程/目次.md に保存して。
各ファイルについて、ファイル名、何についての規程か(1行)、いつの版か、最新版か古い版か、の4つを書いて。
目次の一番上に、目次を作った日付を書いて。

目次を作るときだけは、全部のファイルを読ませます。前の回で「全部渡すと外れる」と見たのと、食い違うように見えるかもしれません。目次づくりは、1回きりの準備です。質問のたびに全部を読ませるわけではありません。

目次ができたら、一度目を通します。古い版に印が付いているか。何の規程かの1行が合っているか。ここで直しておけば、あとの答えがずれません。

Step 2:質問ごとに、目次から開かせる

目次ができたら、新しいセッション(第2章で見た、会話のひとまとまり)を始めてから質問します。目次を作ったセッションには、全部のファイルの中身が残っています。新しいセッションにすれば、手元に置く情報を、空の状態から始められます。新しいセッションは、Code の画面で New session(新しいセッション)を押すか、Mac なら Command と N のキーで始めます。始めたら、入力欄の下のフォルダが renshu になっているかを確かめます。違っていたら、選び直します。

新しいセッションでは、質問のたびに、目次から関係するファイルだけを開かせます。

質問:出張の日当はいくら?
まず「目次.md」を見て、関係するファイルを選んで。古い版は開かないで。
選んだファイルだけを読んで答えて。どのファイルを開いたかも書いて。

目次から開かせる流れ

1

目次を読む

どのファイルに関係がありそうか選ぶ

2

選んで開く

関係するファイルだけを読む。古い版は開かない

3

答える

開いたファイルの名前を添えて答える

こうすると、手元に置く情報は、目次と、関係する数ファイルだけになります。古い版が混ざらず、量も少なく済みます。

Step 3:この仕組みの名前

資料から関係する所を探して読み、読んだ所をもとに答える仕組みは、一般に RAG(検索で補った生成)と呼ばれます。会社の資料に答えるAIの多くは、言葉の意味の近さで自動的に探す仕組みを使っていますが、「探して、読んで、答える」という考え方は同じです。名前だけ知っておけば十分です。

この回のやり方は、それを自分の手で、目次という形で作ったものです。

ここが核心

全部を読ませるのではなく、目次から、要る所だけを開かせる。

注意

ただし、目次が古いと、開くべき所を開かない

規程が改定されたり、ファイルが増えたりしたら、目次も作り直させます。目次が古いままだと、AIは新しいファイルの存在に気づきません。目次の一番上の日付を見れば、古さに気づけます。

セルフチェック

1. 規程のフォルダに、新しい規程のファイルを1つ足しました。この回のやり方で、次にすることはどれですか?

今日のまとめ

  • 先に目次を作らせ、古い版に印を付ける
  • 新しいセッションで、質問ごとに、目次から関係するファイルだけを開かせる
  • 資料から探して答える仕組みの一般名は RAG

次の問い:答えが本当に資料に書いてあるか、どう分かる?

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