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第2部の安全ゲート:渡す前と、使ってもらう前に止まる

第3部「公開する」に進む前の安全ゲートです。同僚に渡す前に、個人や社内の情報が混ざっていないかを確かめ、「自分だけが使う」と「他の人が使う」の責任の違いを押さえます。

第2部では、任せ方を仕組みにしました。いつもの約束、手順書、つなぐ、定期の仕事、手伝いのAI、そして同僚に渡す画面。

どれも、自分だけが使っているうちは、間違えても被害は自分に返ってくるだけです。ところが、同僚が使い始めると、事情が変わります。

だから、第3部に進む前に、もう一度、安全ゲートを通ります。

Step 1:自分だけが使う、と、他の人が使う、は別の責任

自分だけが使う道具は、間違いに気づくのも、直すのも、自分です。

他の人が使う道具は、そうはいきません。使う人は、中身を作ったときの事情を知りません。画面に出ているものを、そのまま信じます。同僚が入力したことの責任も、半分は、道具を渡した人に残ります。共有の保存にするかどうかは、作った人が決めます。

使う人が変わると、責任が変わる

自分だけが使う

間違えても、気づくのは自分。直すのも自分。中身のことは、全部知っている

他の人が使う

使う人は、中身を知らない。渡した人が、何が入っていて、何が保存されるかを説明できる状態にしておく

Step 2:渡す前に、6つの確認

確かめ方は、AIに点検させて、自分の目でも見ることです。AIには、こう頼みます。

この画面に、個人の情報や、社内の情報が混ざっていないか点検して。画面に出ている文字、最初から入っているデータ、保存される項目を全部挙げて。見落としそうな所は、そう言って

AIの答えを読みながら、自分でも画面を開いて確かめます。AIが「ありません」と答えても、それで安全が決まるわけではありません。見落としは、あり得ます。

第2部の安全ゲート(チェックリスト)

1

個人の情報

本物の名前、連絡先、番号が、画面や初期データに入っていない。入っていたら、架空のものに替えた

2

社内の情報

取引先の名前、社外秘の中身、内部の資料の名前が混ざっていない。会社のAI利用のルールで、渡してよい範囲を確かめた

3

保存のしかた

自分用か、共有かを、AIに答えさせて読んだ。共有なら、入力したものが皆に見えると同僚に伝えた

4

誰が開けるか

渡す相手が開ける条件(Claudeのアカウントなど)を確かめた。リンクを知っている人なら誰でも開けるのか、決めた範囲の人だけなのか

5

何をする道具か

渡す人に、この画面が何をして、何を保存するかを、2、3行で説明できる

6

止め方と相談先

おかしくなったら誰に言うか決めた。共有をやめるとデータが消えることも伝えた

Step 3:手順書にも、同じことを

画面だけではありません。第2部で作った手順書や、いつもの約束を、同僚に渡すときも同じです。

手順書の中に、自分の部署の名前、特定の取引先、担当者の氏名が、例として入っていないか。入っていたら、「〇〇部」「A社」のように、架空のものに替えてから渡します。

ここが核心

自分だけが使うつもりで作ったものを、そのまま他の人に渡すのではなく、渡す前に、混ざっている情報と責任を確かめる。

渡した瞬間から、その道具の中身は、あなただけのものではなくなります。

注意

AIの点検のあとは、自分の目でも見ましょう

AIが探すのは、見つかった範囲だけです。個人の情報の混入を、AIの点検だけで見つけきれるとは限りません。AIの点検は下書きとして使い、最後は、自分の目で画面を開いて確かめると確実です。

セルフチェック

1. 自分用に作った手順書を同僚に渡す前に、いちばん先にすることは何ですか?

今日のまとめ

  • 自分だけが使うときと、他の人が使うときで、責任が変わる
  • 渡す前に、個人の情報、社内の情報、保存のしかた、開ける人、説明、止め方を確かめる
  • AIの点検は下書き。最後は自分の目で見る

これで第2部「広げる」は終わりです。道具箱には、各章で1行ずつ、変わった仕事が並んでいるはずです。次は、同僚の外の人にも使ってもらうために、「Code」で作り込む第3部「公開する」へ進んでみよう。作りたいものが、膨らんでいく

参考

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