第2部の最後に、「頼まれごと帳」を画面にして、チームの同僚に使ってもらいました。ここからは、その帳面を、チームの外の人(ほかの部署の人など)も使える道具に育てていきます。この章は、Claude のデスクトップアプリの「Code」で進めます。
使ってもらうと、案が集まります。「うちの部署からも頼みたい」「返事が来たらメールで知らせてほしい」「月ごとのグラフも」「スマホでも見たい」。
聞くたびに、いい案に思えます。全部入れたくなって、気づくと、何から作るのか決まらなくなっています。
始める前に:第12章の帳面は、どこへ行くのか
第12章の帳面は、Claude のチャットの中で作りました。あれは、チャットの中に残ります。チームの外の人に使ってもらうには、「Code」で、あらためて作り直します。第12章の帳面は、作り直すときの見本です。
「Code」からは、チャットの画面の中身は見えません。見本として渡すには、チャットの画面で見える項目を、言葉にして伝えます。作り直しは、こう頼み始めます。
第12章でチャットに作った「頼まれごと帳」を見本にして、チームの外の人(ほかの部署の人など)が使える道具を、ここで作り直したい。見本の項目は、日付、誰から、何を、締め切り、状態の5つ。まだ作らないで。このあと、足したい案を私が1つずつ言うので、聞いて
足したい案を聞いてもらうのは、次の Step 1 からです。
Step 1:足したい案を、全部出す
まず、頭の中の案を、全部外に出します。この段階では、選びません。
ここでは、AIに聞き役になってもらいます。案を整理させるのではなく、1つずつ聞いてもらうのです。
頼まれごと帳に足したい案を、私がこれから1つずつ言います。1つ言うたびに、「それで誰が助かる?」と聞いて。答えは、あとでまとめて見せて。
案を1つ言うと、AIが聞き返してきます。「それで誰が助かりますか?」。
「返事が来たらメールで知らせてほしい」なら、答えはたとえばこうです。「チームの外の人(ほかの部署の人など)。頼んだあと、返事が来たか分からなくて、何度も聞きに来る」。
Step 2:答えに詰まる案を、見つける
聞かれて、すぐ答えられる案があります。一方で、「誰だろう」と詰まる案もあります。
詰まった案は、いま作らなくていい案の候補です。この見分けが、この回のねらいです。
同じ5つの案でも、扱い方で変わる
「グラフも」「スマホも」「メール通知も」と全部入れていく。誰が助かるのかは、作ってから考える。何から見せるかも決まらない
案ごとに「それで誰が助かる?」と聞く。すぐ答えられた案が残り、詰まった案は後回しになる。最初に作る形が見えてくる
確認されたら、何をしようとしているかを1行読んでから答えます。
Step 3:まとめを読んで、自分の言葉で直す
案を出し切ったら、まとめを頼みます。
今までに出た案を、「誰が助かるか」がすぐ答えられたものと、詰まったものに分けて見せて
返ってきた分け方が、自分の感覚と違えば、言葉で直させます。「メール通知は、実はチームの外の人が一番困っている。すぐ答えられた側に移して」のように、です。
分け方を決めるのは、AIではなくあなたです。AIは聞き役と、整理をします。
ここが核心
案を思いつくまま足していくのではなく、「それで誰が助かる?」と先に聞いてもらう。
注意
AIの聞き返しに答えるときは、あなたの事情を足す
AIは、あなたの職場の人間関係や、今の忙しさを知りません。「誰が助かるか」の答えは、現場を知っているあなたが見て、合っているかを決めてください。
セルフチェック
1. 「頼まれごと帳」に足したい案が10個になりました。作り始める前に、いちばん合っているのはどれですか?
今日のまとめ
- 足したい案は、まず全部出す。選ぶのはそのあと
- 案ごとに「それで誰が助かる?」と聞いてもらい、詰まる案を見つける
- 分け方が違えば、言葉で直させる。決めるのはあなた
次は、残った案から、誰の・どんな困りごとを助けるかを、1枚にまとめてみよう。誰の、どんな困りごとかを1枚にするには?