頼まれごと帳を、チームの外の人(ほかの部署の人など)にも使ってもらうことにしました。試しに3人に触ってもらうと、1人が言いました。「あれ、これ、私の頼んでいない件が出ています」。
別の人が入力した頼みごとが、そのまま見えていたのです。画面は問題なく動いていて、使いやすいとも言われていました。見える範囲を、誰も決めていなかっただけです。
Step 1:見える範囲を、AIに選択肢で出させる
ここまでの章は、自分とチームが使う画面でした。チームの外の人が加わると、「この人にはどこまで見せてよいか」が問題になります。
決めるのは人です。でも、選択肢を思いつくのはAIが得意です。「Code」で、こう頼みます。
頼まれごと帳を、チームの外の人にも使ってもらいたい。
誰が何を見られるかの選択肢を、3つ出して。それぞれ、何が起きやすいかを、専門用語を使わずに説明して
返ってくるのは、たとえばこんな案です。
- 全員が、全部の件を見られる
- 自分が頼んだ件と、自分が受けた件だけ見られる
- 上の2つに加えて、管理する人だけは全部見られる
案ごとに、「便利さ」と「見えてしまうものの広さ」が逆に動くことが、説明に書かれているはずです。分からない言葉があれば、「それは何のため?」と聞きます。
Step 2:表にして、人が決める
案を1つ選んだら、表にさせます。
2番目の案で、誰が何を見られるかの表を作って。
行は「頼んだ人」「受けた人」「管理する人」「ログインしていない人」。
列は「自分の件」「他の人の件」「集計」。見える、見えないを書いて
表ができたら、1つずつ自分の目で読みます。「ログインしていない人」の行が、全部「見えない」になっているか。「他の人の件」を、受けた人に見せてよいのか。迷う所は、AIに「見せるとどうなる?」と聞いてから、人が決めます。
表を作る前と後
見える範囲を決めないまま画面を作る。触った人の画面に、他の人の件が出ていても、誰も気づけない
「受けた人は、自分が受けた件だけ」と表に書いてある。画面がその通りか、あとで1行ずつ照らし合わせられる
ここが核心
画面を作ってから考えるのではなく、見える範囲を先に表で決める。
表は、AIへの頼みの土台にもなります。「この表のとおりに、見える範囲を直して」と頼めるからです。
注意
表ができたら、その通りに動くかも確かめる
表は、こうしたいという約束です。実際の画面がその通りに動いているかは、別に確かめます。確かめ方は、この章の3つ目の回で見ます。
セルフチェック
1. チームの外の人にも使ってもらう頼まれごと帳で、見える範囲はどう決めますか?
今日のまとめ
- 選択肢:誰が何を見られるかの案を、AIに3つ出させて説明させる
- 表:選んだ案を、行は人の種類、列は見るものにして、見える・見えないを書かせる
- 決める:表は人が1行ずつ読んで決める
次は、チームの外の人の入口をどう作るかを、AIと相談してみよう。ログインは、出来合いのものを使う
参考
- Claude Code Docs「Security」(AIが提案した内容の安全を確かめる責任は、使う人にあります)