前の回でログインを付けてもらい、AIは「表のとおりに動いています」と返してきました。でも、私は毎回、管理する人として開いていました。全部見える立場で見て、見えすぎていないことが分かるでしょうか。
作った人は、いつも一番見える立場にいます。そこから見ている限り、見えてはいけないものに気づけません。
Step 1:練習用の「別の人」を、AIに用意させる
別の人として開くには、別の人が要ります。本物の同僚の名前は使いません。練習用の人を、AIに作らせます。
前の表を確かめたい。練習用の人を4人作って。
頼んだ人の田中、受けた人の佐藤、管理する人の鈴木、ログインしていない人。
頼まれごと帳に、それぞれの練習用の件を2つずつ入れて。名前も内容も、架空のもので。
それぞれの練習用の人として、私がすぐ切り替えて開ける入り方も用意して。本物のメールアドレスや合い言葉は使わないで
別の人のメールの受信箱を借りる必要はありません。練習用の人に切り替えられる入り方を、AIに作らせます。作り方が分からなければ、「どうやって切り替えるの?」と聞きます。
「田中」「佐藤」「鈴木」は、練習用の仮の名前です。実在の人の名前や、本物の依頼内容は入れません(第3章の練習用データと同じです)。
Step 2:1人ずつ、別の人として開く
準備ができたら、1人ずつ、その人として開きます。AIに「開いて見せて」と頼んでも構いません。自分でもログインして開きます。
見るのは、前の回の表の1行ごとです。
- 受けた人(佐藤)で開いて、田中だけが頼んだ件が出ていないか
- ログインしていない人として開いて、何も見えないか
- 他の人の件のアドレスを、そのまま貼り付けて開いても、見えないか
3つ目は、見落としやすい所です。画面の一覧に出ていなくても、アドレスを直接開くと見えてしまう作りがあるからです。
表の1行を、確かめる流れ
誰として開くかを決める
表の1行を選ぶ。たとえば「受けた人」の行
見えるはずのものを言う
「佐藤には、佐藤が受けた2件だけが見えるはず」
その人として開いて、見る
本当にその2件だけか。田中の件や、鈴木にだけ見える集計が出ていないか
食い違ったら、そのまま伝える
「佐藤で開いたら、田中の件が1つ見えた」と言葉にして、AIに直させる
ここが核心
作った人の立場で確かめるのではなく、別の人の立場で開いて確かめる。
食い違いを見つけたら、見えたものをそのまま言葉にして伝えます。直ったら、同じ人でもう一度開きます。
注意
確かめた範囲を、記録に残す
4人で開いて問題がなかったのは、その4人と、その開き方での話です。表の行を1つずつ試した、という記録として残しておくと、あとで足りない所に気づけます。
セルフチェック
1. AIが「表のとおりに動いています」と答えました。次に何をしますか?
今日のまとめ
- 用意:練習用の別の人を、架空の名前でAIに作らせる
- 開く:表の行ごとに、その人として開く。アドレスを直接開く試しも入れる
- 直す:食い違いは、見えたものをそのまま言葉にして伝える
次は、練習用の人でうまくいったあと、本物の人へどう移すかを見てみよう。練習用のデータで通してから、本物へ
参考
- Claude Code Docs「Security」(提案された内容の安全は、使う人が確かめる)