公開の準備をしていたとき、同僚が画面の中身を見て言いました。「ここに、長い文字の並びが書いてあるけど、これ、何?」。外の道具を使うための鍵でした。しかも、練習用ではなく、本物の鍵でした。
その横には、テスト用に打ち込んだ、本物の同僚の名前もありました。私が書いたのではありません。作業の途中で、AIが画面の中身に入れていたのです。
Step 1:鍵とは何かを、先にAIに聞く
ここでいう鍵は、外の道具やサービスを使うために渡される、長い合い言葉のようなものです。持っている人は、その道具を自分のものとして使えます。
鍵が公開した画面の中身に書き込まれたままだと、見つけた人は誰でも使えてしまいます。
使い方を忘れていたら、AIに聞きます。
画面の中身の中に、鍵として使われているものはある?
あるなら、鍵の中身は表示せず、どのファイルの、何を使うための鍵かだけ、教えて
「中身は表示せず」が大事です。AIの返事が、画面に残ったり、人に見せる資料に写ったりして、鍵そのものが広がるのを防げます。
Step 2:鍵は、書き込まずに、別に置く
鍵が画面の中身に書かれていたら、書き込まず、別の置き場所から読む形に直させます。
鍵を画面の中身に直接書かず、別の場所に置いて、そこから読む形に直して。別の場所の置き方を、専門用語を使わずに説明して
AIが何かをする前に確認してきたら、何をしようとしているかを1行読んでから答えます。
そして、もう1つ。見つかった鍵は、もう使わないものとして扱います。いちど書き込まれたものは、誰かに見られたかどうかを、あとから調べきれないからです。鍵を発行した所(その外の道具を提供している所)で、作り直して、古い鍵を無効にします。作り直し方は、会社の使っている道具なら、会社の担当の部署に聞きます。
鍵が見つかったときの動き
探させる
「鍵や合い言葉に見える文字を、中身は表示せず、場所だけ教えて」
画面の中身から外させる
「直接書かず、別の場所から読む形に直して」
古い鍵を、使わないものにする
発行した所で、作り直す。会社の道具なら、担当の部署に聞く
ここが核心
鍵を見つけて隠すのではなく、見つけたら使わないものにして、作り直す。
画面の中身にあった個人の情報(同僚の名前など)も同じです。消すだけでなく、いつの間に入ったのかをAIに聞いて、練習用の架空の名前に差し替えさせます。
注意
AIが「ありません」と言ったら、探した範囲を聞く
AIが探したのは、いま頼んだ範囲の画面の中身だけのことがあります。画面の中身以外に置かれたメモや、以前の版に残った鍵まで探したかは、聞かないと分かりません。何を探して、何を探さなかったのかは、この章の3つ目の回で聞きます。
セルフチェック
1. AIが、画面の中身の中に本物の鍵を見つけました。まず何をしますか?
今日のまとめ
- 探す:「鍵に見える文字を、中身は表示せず、場所だけ教えて」
- 直す:画面の中身に書き込まず、別の場所から読む形にする
- 作り直す:見つかった鍵は使わず、発行した所で作り直す
次は、公開の前に何を確かめるか、項目をAIに出してもらってみよう。公開の前に、点検の項目を出してもらう
参考
- Claude Code Docs「Security」(提案された内容の安全は、使う人が確かめる)
- Claude Code Docs「Security guidance」(手元の画面の中身の安全をClaudeに見せる方法)