「頼まれごと帳」は、ここまでで形になりました。練習用のデータで動き、ログインも付き、別の人の立場で開く確認も通しました。
でも、見られるのは、まだ自分のパソコンの中だけです。チームの外の人(ほかの部署の人など)に「これ、使ってみませんか」と言おうにも、開いてもらう住所がありません。
この章は「Code」で進めます。まず、チームの外の人が開ける形にすることを、AIに頼みます。
Step 1:公開先は、AIに挙げさせて、自分で選ぶ
最初に、公開先を決めます。ここは、人が決める所です。AIには、選ぶための材料を出させます。
頼まれごと帳を、チームの外の人が開けるように公開したい。公開先の候補を3つ、条件と費用の目安と一緒に、やさしい言葉で挙げて
返ってきた3つを、次の3点で見比べます。費用は、続けられる額か。あとで止められるか。説明を読んで、自分が人に説明できるか。分からない所があれば、「分からない所は、分からないと書いて」と頼み直します。
候補に「Claudeの画面を1ページだけ公開する方法」が出ることがあります。これは、裏で動く仕組みを持たない1ページで、見る人を確かめるログインを自分では持てません。ログインのある頼まれごと帳には向きません。ログインなしで見るだけの一覧なら、足りることもあります。
AIが勧める1つ目を、そのまま選ぶ必要はありません。迷ったら「それぞれ、どんな人に向いているか」と聞き返します。
Step 2:アカウントは、自分で作る
公開先が決まったら、その会社のアカウントが要る場合があります。アカウントを作ること、ログインすること、支払いの情報を入れることは、自分でします。
アカウントを作る所は、私がやります。どこで何を作ればいいか、順番に教えて。入力は私がするので、パスワードや支払いの情報は、あなたに渡しません
パスワードを会話に貼らない。これは、第16章で決めた「鍵は外に出さない」と同じです。
Step 3:公開は、AIに任せる
ここからは、AIの出番です。
選んだ先で公開して。アカウントを作る所や、ログインが要る所は、私がやる手順を1つずつ教えて。実行する前に、何をするかを1行で言って。公開できたら、URLを教えて
AIが何かをする前に確認してきたら、何をしようとしているかを1行読みます。よければ許可します。分からなければ「それは何のため?」と聞きます。
終わると、AIは「公開しました。URLはこちらです」と報告してきます。出来上がった画面に、誰でも開ける住所がつきました。この住所をURLと呼びます。住所をつけて外から開けるようにすることを、公開と呼びます。この本では、これを公開(URL)と呼びます。
Step 4:URLは、自分で開く
報告を受けたら、自分でURLを開きます。いつもと違うブラウザか、スマートフォンで開くと、ログインしていないチームの外の人と同じ見え方になります。
見るのは4つです。画面が出るか。ログインの入口が出るか。練習用のデータしか入っていないか。ほかの人の入力が見えていないか。
公開してから、確かめるまで
AIが候補を3つ挙げる
費用・アカウント・止め方・ログインとの相性が並ぶ。分からない所は「分からない」と書いてある
自分で選び、アカウントを作る
選ぶのも、作るのも、人。パスワードはAIに渡さない
AIが公開して、URLを返す
実行の前に「何をするか」を1行で言わせる
自分でURLを開く
チームの外の人と同じ見え方で、画面・入口・練習用だけ・他人の入力なし、を見る
ここが核心
「公開しました」という報告ではなく、自分でURLを開いて見えたものが、公開の証拠です。
AIは、うまくいったつもりで報告することがあります。開いて見るまでは、まだ「公開したらしい」という段階です。
注意
公開の途中で、見慣れない作業を頼まれたら
途中で、AIが見慣れない作業や、公開先の画面での操作を求めてくることがあります。そのときは「それは何のため?」と聞きます。答えが分からなければ、そこで止めて構いません。
セルフチェック
1. AIが「公開しました。URLはこちらです」と報告してきました。次にすることとして合っているのはどれですか?
今日のまとめ
- 選ぶ:公開先はAIに3つ挙げさせ、費用・止め方・説明できるか、で自分が選ぶ
- 任せる:アカウントは自分で作り、公開はAIに頼む。実行の前に1行で言わせる
- 確かめる:URLは自分で開く。画面・入口・練習用だけ・他人の入力なし
次は、公開した画面が使われているかを、週に1回のまとめで見てみよう。
参考
- Claude Code Docs「Use Claude Code Desktop」: https://code.claude.com/docs/en/desktop
- Claude Code Docs「Artifacts」: https://code.claude.com/docs/en/artifacts