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おわりに — 暮らしはウェルネス、仕事はAIに

一冊を通した一行に戻る。あなたのOSの最初の一行を、今日書く。

一冊を通して、たった一行を、いろいろな角度から見てきた。

あなたは「何を・なぜ」を決める。「どう」はAIにやらせる。

方向は人間、手はAI。はじめにそう書いて、最後もそこへ戻ってきた。あいだの二十二章は、全部、この一行をどう仕組みに落とすか、という話でしかなかった。

思い出してほしい。プロローグの、診察室の九十秒。あれは、特別な才能の話ではなかった。司令塔と相棒を分け、頭を使い分け、記憶を持たせ、技能を仕込み、ブレーキを設計する。一個ずつ積んだ仕組みの上で、はじめて「デプロイして」の一言が、現実に変わる。

そして、いちばん大事なことを、もう一度。

この本は、あなたをもっと働かせるための本ではない。雑務をAIに渡して、その時間を、あなたにしかできないことへ、人間に戻るために使う。私が会社をAIで回しているのは、もっと多くをこなすためではなく、子どもを診る時間と、家族といる時間を、取り戻すためだ。

あなたのOSは、立派な設計図からは始まらない。今日、一つの「これ、もう自分でやらなくていいや」から始まる。

最初の一個を、選んでほしい。 そして、操縦桿だけは、握り続けてほしい。

暮らしは、ウェルネスに。 仕事は、AIに。

ここから先は、あなたの番だ。