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Case外来トリアージ・当直系

発熱外来のトリアージを、待ち時間の親へClaudeで先回りする

発熱で来院した親に渡す問診票回答をClaudeで構造化し、診察前にトリアージ候補を3段階で整理。診察時間を短縮しながら、見落としリスクは増やさない。

小児科医 / 卒後10年目 / 中規模総合病院(愛育病院)Claude5 min

効いた点

診察前にトリアージ候補が見えるため、外来の優先順位を組み直せる。診察あたりの時間が平均3分短縮、待ち時間の長さで紛れがちな重症例の発見も間に合う

限界

Claude判定はあくまで補助線。最終判定は必ず医師が問診票原文+児の様子で行う。AI判定をスキップ理由にしない

場面

発熱外来の事前トリアージ(問診票→緊急度判定)

入力

保護者が書いた問診票(自由記述)をClaudeに渡し、症状・経過・既往から緊急度(A:即診察 / B:通常 / C:経過観察可)の候補を3段階で整理させる

状況

発熱外来は1日に20〜30件のペースで動く。問診票を順番に読み、診察し、また次へ、の繰り返し。多忙な午後ほど 「重症例の見落とし」と「軽症例での時間浪費」 の両方が増える。

問診票には十分な情報が書かれていることが多いのに、読む順番が来た時点で初めて目を通す ので、優先順位を組み直せない。ここを先回りできれば、外来の質が上がる。

やったこと

問診票(自由記述部分)を電子化したものをClaudeに投げる(テンプレ化)。

以下は発熱外来の問診票に保護者が記入した内容です。
小児の発熱における緊急度判定の目安にもとづき、以下のいずれかに分類してください。

A: 即診察(red flag疑い)
B: 通常順序で診察
C: 経過観察可能(軽症と推定)

判定根拠を3行以内で記述してください。
red flag該当項目(呼吸困難、意識低下、3ヶ月未満の発熱、けいれん、紫斑、脱水徴候など)があれば必ずAに分類すること。

問診票:
[自由記述]

返ってきた判定で、

  • A 判定: 受付に「先にお呼びします」と連絡、最優先で診察
  • B 判定: 通常の順番
  • C 判定: 軽症のサインを問診票に追記してもらう(経過観察事項を増やす)

ただし、判定はあくまで 読む順番を変える ためのもの。診察そのものは1件ずつ通常通り行う。

効いたところ

  • 重症例の 「見落とし」というより「気付くタイミングの遅れ」 を確実に減らせる
  • 待合での待ち時間に対する保護者の不安を、優先順位の組み替えで吸収できる
  • 診察あたりの時間が平均3分短縮(事前に情報が頭に入っている分)
  • 自分の頭が疲れている午後でも、トリアージの基準が一定に保てる

限界・気をつけていること

医療判断をAIに委ねるラインは厳しく引く。

  • AI判定は補助線: 最終判定は必ず問診票原文と児の様子(受付スタッフの観察も含む)で行う。AI判定がBでも、児が「見るからにぐったり」ならAに上書き
  • red flag漏れ: AIは「明文化されたred flag」は拾えるが、「保護者が書いていないが診察で気付く徴候」は当然見えない。AI判定がC = 経過観察可、を スキップ理由にしない
  • 3ヶ月未満の発熱: ここは必ず即診察。AIの分類に関係なく、年齢だけで優先する
  • 個人情報: 問診票を渡す前に、氏名・住所・電話番号・保険証番号は伏字化する

「AIがトリアージした」のではなく「医師がトリアージするための補助線をAIに引かせた」という認識でいる。

横展開

夜間救急の電話相談トリアージ、症状別の優先順位付け、入院後の経過観察スコア化など、「自由記述→構造化判定」 が必要な場面はすべて同じパターンで補助できる。最終判定を人で持ち続ける限り、安全に効率化できる領域。