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自分専用のChatGPTを作る(カスタムGPTs)

「このパターンまた書くのかよ」を解決する仕組み。1回作れば、毎回同じ設定が自動で効く。

  • レッスン 4 / 4
  • 7分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 名前・Instructions・Knowledgeを設定しカスタムGPTsを作成できる
  • 紹介状・倫理支援・試験対策などのカスタムGPTs活用例を説明できる
  • 無料版でもMemory機能に前提を覚えさせて代替として使える

「毎回同じプロンプト書いてるな」を解決

前のレッスンで学んだプロンプトの型、使い始めると気づく。

「この構造、毎回書き直してるな…」

これを解決するのがカスタムGPTs。1回作れば、毎回同じ設定が自動で効く。


カスタムGPTsって?

ChatGPT有料版(Plus/Team/Enterprise など)の機能で、特定の目的に特化したChatGPTを自分で作れます。

  • プログラミング不要
  • 日本語の指示だけで作れる
  • 作ったらチームで共有もできる
  • 共有されたGPTsは無料版でも使える

視点

名称と画面は変わり続ける

OpenAIはこの「カスタムGPTs」を、より自動化に踏み込んだ仕組み(Workspace Agents など)へ移行させつつあります。メニュー名やボタンの位置、対応プランは更新が速いので、下記の手順は考え方として読み、実際の操作は今のChatGPTの画面で確認してください。本質は「一度作った設定を、毎回自動で効かせる」ことです。


医師が実際に作ってるGPTs

在宅医療のみどり訪問クリニックが9つのカスタムGPTsを公開 [1]。その中から3つ紹介。

1. 診療情報提供書GPTs

やること: 病歴を入力すると、搬送用の紹介状を自動生成します。

書き換えて使うテンプレート
あなたは在宅医療の診療情報提供書を作る専門アシスタントです。
以下の情報が入力されたら、他病院搬送用の診療情報提供書を作ってください。

出力形式:
- 患者基本情報
- 既往歴
- 現在の治療内容
- 今回の経過と搬送理由
- 申し送り事項

トーン: フォーマルな医療文書。略語は正式名称を併記。

重要な注意

このプロンプトで作らせるのは文書の型です。氏名・生年月日・患者ID・住所・入退院日など、個人を特定できる情報はChatGPTに入力しません。院内で使う患者IDも、院内の対応表と突き合わせれば個人にたどり着けるため、匿名化したことにはなりません。実際の値は、生成された型に院内のシステム上で入れます。

2. 倫理的意思決定支援GPTs

Jonsenの4分割表(医学的適応、患者の意向、QOL、周囲の状況)で倫理的ジレンマを整理。

終末期の治療方針、DNARの判断、家族間の意見対立。「正解がない問題」を構造化するのに使える。

3. 専門医試験対策GPTs

ガイドラインを読み込ませて、試験対策に使うワークフローも作れます。

  • ガイドラインPDFをGPTsにアップロード
  • 内容からクイズを自動生成させる
  • NotebookLMと組み合わせると、さらに使いやすくなる

カスタムGPTsの作り方5ステップ:探す→名前→Instructions→Knowledge→保存
まず1個作る。使いながら指示を足していく、が正解。

作り方(5分)

  1. ChatGPTの左サイドバー「GPTを探す」→「GPTを作成」
  2. 名前をつける(例「退院サマリー要約くん」)
  3. Instructions に指示を書く(日本語OK)
  4. 必要なら Knowledge にPDFをアップロード
  5. 保存 → 完了

Instructionsのテンプレ

書き換えて使うテンプレート
あなたは{専門領域}の{役割}です。

ユーザーが{入力内容}を入力したら、以下の手順で処理してください:
1. {処理ステップ1}
2. {処理ステップ2}
3. {処理ステップ3}

出力形式: {フォーマット}
制約: {してはいけないこと}
トーン: {文体}

これに当てはめるだけ。


作ってみたいGPTsのアイデア

GPTs名用途入力出力
退院サマリー要約退院時カルテ経過200字要約+3項目
患者説明文ジェネレーター外来病名保護者向け説明文
紹介状ドラフト搬送時病歴+搬送理由診療情報提供書
論文アブスト翻訳研究英語アブスト構造化日本語要約
カンファ構成提案発表症例サマリースライド構成案
薬物相互作用チェック処方薬剤リスト相互作用の注意点

まず1つ作ってみる。使いながら指示を足していく、が正解。


無料版でも使える代替手段

有料版の課金が無理な場合も、できる工夫はあります。

1. プロンプトのテンプレを自分でメモしておく

Notionとかテキストファイルに、前のレッスンで作ったプロンプトをストック。毎回コピペで使い回す。

2. ChatGPTのMemory機能に覚えさせる

無料版でも使えます。

僕は小児科医で、主に3歳〜12歳の患者を診てる。
患者説明文はいつも「小学6年生レベル、A4で1枚」で作る。
記憶しておいて。

→ 以降、ChatGPTが自動で前提を踏まえて答えてくれる。

Dr. Ash(YouTube)は、Memory機能に「自分の専門、よく使うフォーマット、好みの出力スタイル」を覚えさせると、毎回のプロンプト入力が大幅に減るテクニックを紹介しています [2]。


次のステップ

ChatGPT入門はここまで。4レッスンで以下をカバー:

  • 実力と限界(数字で)
  • プロンプトの型(Role/Task/Format)
  • 1日のどこに入れるか
  • カスタムGPTsで自分専用ツール化

やってみてほしいこと:

  1. まだ試してないなら、レッスン2のプロンプトをコピペで試す
  2. 使い始めたら、自分の科に合ったGPTsを1つ作る
  3. 慣れてきたら、Claude・NotebookLM・Geminiと使い分ける

明日のアクション

今週中に1つ、自分の業務に合ったカスタムGPTsを作ってみてください。

候補:

  • 退院サマリー要約
  • 紹介状の下書き
  • 患者説明文ジェネレーター
  • カンファ発表の構成提案

Instructionsに指示を書くだけ。5分あれば1個目ができます。実際に使ってみると、便利さが実感できます。


参考文献

  1. みどり訪問クリニック. note.com/midori_homon, 2024.
  2. Dr. Ash. "ChatGPT Memory Just Made Doctors 10x More Efficient." YouTube, 2025.

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