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画像を見せて質問する(マルチモーダル)

検査結果、学会ポスター、添付文書。写真撮ってアップしてGeminiに聞く、これができると調べ物が一段速くなる。

  • レッスン 3 / 4
  • 7分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 検査結果や添付文書の画像をGeminiに読ませて要点を抜き出す使い方ができる
  • 画像を見せて得た回答を診断に使わず参考情報として扱う判断ができる
  • Deep ResearchとNotebookLMの違いを使い分けられる

Geminiは画像を「見て」答えられる

画像をアップロードして、テキストと組み合わせて質問できる。これがマルチモーダル。

ChatGPTも画像対応してますが、Googleは医療画像AI研究に最も投資してるプレイヤー。Med-Gemini研究ではX線、病理、皮膚、眼、CT/MRIまで対応しています [1]。

左に検査結果スクショ・学会ポスター・添付文書の3つの入力、中央にGemini、右に基準値外抽出・3行要約・用量抜粋の3つの出力が矢印で結ばれた俯瞰図
マルチモーダルの基本形:画像を1〜複数枚渡し、欲しい答えだけを言葉でピンポイント指定する。

日常で使える3つの例

1. 検査結果のスクショを送る

参照資料自分で用意する資料の例
{血液検査結果の画像をアップロード}

この血液検査結果を解釈してください。
基準値を外れている項目を一覧にして、
考えられる原因を優先度順に3つ挙げてください。

手書きメモ・印刷された結果でもOK。写真撮ってアップすれば分析できる。

カルテシステムから取り出せない値を、スマホで撮って確認する使い方がリアル。

2. 学会ポスターを撮る

参照資料自分で用意する資料の例
{学会ポスターの写真をアップロード}

このポスターの主要な知見を3行で要約してください。
方法と結果に分けて教えてください。

学会会場で気になるポスターを撮っておいて、後でまとめてGeminiに要約させる。

全部じっくり読む時間がない時に、先に要約を読んで深掘り対象を選ぶ使い方ができる。

3. 添付文書を撮る

参照資料自分で用意する資料の例
{添付文書の写真をアップロード}

この薬剤の腎機能低下時の用量調整について教えてください。
eGFR 30-45の場合の推奨用量を抜き出してください。

添付文書を端から端まで読まなくていい。ピンポイントで欲しい情報だけ抜き出せる。

雑誌・紙資料のレイアウトもそのまま読める

Geminiは雑誌の特集ページや学会のプログラム冊子のような複雑なレイアウトにも強い。

日経トレンディ 2026年4月号 の比較企画では、紙面の旅行特集ページ(地図・行程・店舗情報がレイアウトされた誌面)をそのまま画像で渡して旅程プランを作らせたところ、ChatGPTが行程に矛盾を出した一方で、Geminiは正確に組み上げたと報告されています [3]。

医療現場でも、

  • 学会抄録集のページ写真 → 関心セッションの抽出
  • 院内マニュアルの紙資料 → デジタル要約に再構成
  • 海外ガイドラインのフローチャート画像 → 日本語説明+判断ポイント

のように、「紙でしか手に入らない情報を構造化する入口」として効きます。


研究レベルで進んでること(参考)

一般版Geminiとは別ですが、Med-Gemini(研究版)で分かってること [1]:

胸部X線

  • 正常症例の96%が放射線科医と同等以上のレポート
  • 異常症例でも65%が同等以上

3D CT/MRI

  • 3Dボリュームを直接解釈する初の大規模LLM
  • 放射線科医が見落とした病変を検出した事例も報告

ゲノム(多遺伝子リスクスコア)

  • 従来の線形モデルを8つのアウトカムで上回る

これらがMedGemmaとしてオープンソース化も始まってる [2]。臨床に降りてくるのは時間の問題。

注意

診断に直接使わない

一般ユーザーが使うGeminiは医療機器ではない。

画像を見せて質問はできるけど、その回答を診断の根拠にはしない。あくまで学習・参考目的。

医療機器として認証されたAIを臨床で使う流れが、これから本格化します。それまでは補助ツールとして。


Deep Research: もう一段進んだ機能

Google AI Pro(旧 Gemini Advanced)には Deep Research という機能があります。

複雑な質問に対して、自動で複数のウェブサイトを調査して、構造化レポートを作る機能。

2型糖尿病患者におけるGLP-1RAとSGLT2阻害薬の併用療法について、
2024-2025年に発表されたRCTを調査し、
心血管アウトカムと腎アウトカムに分けてまとめてください。

10分くらいかけて、ウェブを調べまくって、引用付きのレポートを返してくる。

NotebookLMとの違い

  • NotebookLM: 自分の資料から答える
  • Deep Research: ウェブ全体から調査してレポート

用途が違うので、併用するのが一番強い。知ってるソースはNotebookLM、新情報はDeep Research。


参考文献

  1. Saab K, et al. Med-Gemini. arXiv:2404.18416, 2405.03162. 2024.
  2. Google DeepMind. MedGemma. Hugging Face, 2025.
  3. 日経トレンディ. 「生成AI Gemini vs ChatGPT 7番勝負」特集. 2026年4月号.

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