Vibe Coding用語集
パソコンは台所
開発の言葉102語を、一軒の台所に置き直しました。あなたは店主、AIは雇った料理人。自宅の台所で試作して、味が決まったらお店で出します。
この世界の決まり
- パソコン
- 自宅の台所
- あなた
- 店主
- AI
- 雇った料理人
- ターミナル
- 注文口
- フォルダ
- 棚
- パッケージ
- 出来合いの材料
- Git
- 試作ノート
- GitHub
- 本店の書庫
- 本番環境
- お店の客席
- エラー
- 焦げ
道具・エディタ
台所そのもの
コードを書く場所は、コンロも流しも調理台もそろった台所です。
- IDE(統合開発環境)IDE (Integrated Development Environment)
システムキッチン
コンロも調理台も一体になったシステムキッチンのように、書く・探す・動かす・直すをひとつの画面でこなせます。
- コードエディタCode Editor
調理台
システムキッチンほど設備は多くありませんが、切る・混ぜるに徹した身軽な調理台で、動きが速いのが持ち味です。
- VS Code(Visual Studio Code)Visual Studio Code
定番メーカーのシステムキッチン
多くの店が使っている無料のシステムキッチンで、後から機器を足して自分好みに整えられます。
- Cursor
料理人常駐のシステムキッチン
定番メーカーのシステムキッチンと同じ台所に、料理人(AI)が最初から住み込みで働いている点が違います。
- 拡張機能(Extension)Extension
後付けの調理器具
台所に後から置く器具のように、言語対応やAI連携、見た目の変更などを必要な分だけ足せます。
- エクスプローラー(ファイルツリー)File Explorer
棚をひと目で見渡せる小窓
棚(フォルダ)と容器(ファイル)の並びを窓越しに見渡せて、見たい容器をすぐ選べます。
- 統合ターミナルIntegrated Terminal
台所の中にある注文口
別室に行かなくても、台所に居ながら注文口(ターミナル)から直接注文を出せます。
- 未保存マークUnsaved Changes Indicator
まだ容器に移していない下ごしらえ
まな板の上で下ごしらえを終えても、容器(ファイル)に移すまでは仕上がりに反映されません。
ターミナル・コマンド
注文口
台所への注文は、声ではなく、注文口に文字で書いて出します。
- ターミナルTerminal
注文口
台所(パソコン)へ注文を書いて出す窓口で、口頭でなく文字で伝えるところがそっくりです。
- シェルShell
注文口と台所をつなぐ伝声管
注文口に書かれた文字を、実際に台所へ届けて動かす伝声管です。
- zshZsh
今のMacの台所に備え付けの伝声管
今のMacの台所に最初からある伝声管です。古株のBashとほとんど同じ通し方をします。
- Bash
昔からある古株の伝声管
昔から多くの台所にある伝声管で、説明書にも、よその台所にもよく出てきます。
- プロンプト(ターミナルの)Shell Prompt
「ご注文どうぞ」の札
注文口に出ている、次の注文を待っていますという合図の札で、書き写す部分ではありません。
- コマンドCommand
注文票の1行
注文口に書き出す、一行分の注文票で、英単語と記号を組み合わせて書きます。
- 引数Argument
注文の中身(何を)
注文票のうち、何を対象にするかを指す部分です。cd Desktop の「Desktop」に当たります。
- オプション(フラグ)Option / Flag
「大盛り」「ネギ抜き」の指定
同じ注文でも、ls -a の「-a」のような - 付きの指定で、出し方を細かく変えます。
- Ctrl+C
「そこまで、ストップ」の合図
動いている注文を途中で止める合図です。料理人が作り続けている手をそこで止めます。
- command not found
「その料理はメニューにありません」
頼んだ注文がメニューに載っていないという合図で、まだ仕入れていないか棚の場所違いです。
- PATH
道具を探しに行く棚の一覧
注文に出てきた道具の名前を、この一覧に載った棚から順に探します。載っていない棚は探しません。
- sudo
店主のマスターキーを使う注文
普段は開けない配電盤や金庫まで開けられる、特別な鍵を使った注文です。理由を確かめてから使います。
- rm
ゴミ箱を通さない即時回収
棚の容器をその場で処分するやり方で、ゴミ箱を経由しないため後から拾えません。
- Homebrew(brew)Homebrew
業務用品の通販
台所で使う道具や材料を、コマンド一つでまとめて仕入れられる通販のような仕組みです。
ファイル・フォルダ
棚と引き出し
材料も道具も、どの棚のどの段にあるかで呼び分けます。
- ディレクトリDirectory
棚
棚の中に、さらに小さな棚を作って材料をしまい分けられます。大きな棚から順にたどって目当ての段にたどり着きます。
- パスPath
棚の番地
棚の場所を示す住所です。台所の入口から順に棚をたどって、区切りながら書きます。
- カレントディレクトリCurrent Directory
いま立っている棚の前
注文口で出す指示は、いま立っている棚の前を基準に動きます。
- pwd
「いま、どの棚の前?」
迷ったときに、いまどの棚の前に立っているかを教えてくれる合言葉です。
- ls
目の前の棚をのぞく
いま立っている棚に何が並んでいるか、中身を確かめられます。
- cd
別の棚の前へ移る
指示した棚の前まで移動します。「cd ..」なら、ひとつ外側の大きな棚へ戻れます。
- ホームディレクトリ(~)Home Directory
自分の持ち場
台所の中で自分専用に決まっている一角です。「~」の一文字で呼べます。
- ルート(/)Root
台所の入口
すべての棚をたどっていくと必ず行き着く、出発点の場所です。
- プロジェクトフォルダProject Folder
この料理専用の棚一式
一つの料理のための棚をまとめて置いた場所です。料理人は基本ここだけで作業します。
- 拡張子File Extension
容器に貼った種類のシール
容器に貼ったシールで、中身がどんな種類かひと目でわかります。
- .env
人に見せない専用の引き出し
APIキーなど、人に見せてはいけない物をしまう専用の引き出しです。本店の書庫には出しません。
- .gitignore
「持ち出し禁止」の貼り紙
この容器は試作ノートに記録しない、と貼り紙で伝える仕組みです。
パッケージ・実行
材料と仕入れ
全部を一から作る店はありません。出来合いの材料を仕入れて使います。
- パッケージPackage
出来合いの材料
自分で一から仕込まなくても、他の人が用意した材料を仕入れて使えるということです。
- npmNode Package Manager
食材の問屋
どの材料をどこで手に入れ、どれだけ仕入れたかをまとめて管理してくれる問屋です。
- package.json
材料リスト兼段取りメモ
店の名前や必要な材料、よく使う段取りをまとめて書いておくメモです。
- 依存関係Dependencies
材料リストの「必要な材料」欄
材料リストのうち、店を開くために欠かせない材料だけを書き出した欄です。
- npm install
材料リストを見てまとめて仕入れる
材料リストに書かれた材料を、問屋からまとめて台所に届けてもらう作業です。
- node_modules
材料をぎっしり詰めた棚
棚の中でも、仕入れた材料の実物をしまっておく場所で、中身は増えるとかなり大きくなります。
- ロックファイルLockfile
仕入れ伝票(銘柄とロットまで)
どの材料をどの製造ロットで仕入れたかを、正確に書き残しておく伝票です。
- バージョンVersion
材料の製造ロット
同じ材料でも製造ロットが違うと、味や扱い方が変わることがあるという意味です。
- Node.js
台所のコンロ
JavaScriptという料理に、台所で火を通すための火元です。Claude Code もこのコンロで動きます。
- ビルドBuild
お店に出せる形に盛り付けて包む
台所で試作した料理を、お店の客席に出せる形へ整えてまとめる作業です。
開発サーバー
試食コーナー
お店に出す前に、自宅の台所で作ってみて、味を確かめます。
- 開発サーバーDevelopment Server
試食用のコンロ
自宅の台所の中だけで火を入れ、お客様に出す前に一皿だけ試食できる仕組みです。
- npm run dev
「試食の準備して」の合図
注文口に書く「試食用のコンロに火をつけて」という注文です。
- localhost
自分の台所だけの呼び名
自宅の台所(パソコン)だけに通じる呼び名で、その先は自分にしか見えません。
- ポートPort
そのコンロの何番目の口か
試食用のコンロに並んだ火口の何番目かを指すのと同じで、通信の窓口を区別する番号です。
- ホットリロードHot Reload
即時反映の味見皿
保存するたびに、直した味がそのまま試食皿に置き直され、わざわざ見に行き直す(画面の更新)手間がいりません。
- 開発環境(ローカル環境)Development environment (local environment)
自宅の台所そのもの
自宅の台所(パソコンの中)だけで試している状態で、お客様の前(本番環境)にはまだ出していません。
エラー・確認
焦げと味見
料理は焦げます。大事なのは、焦げ方から原因を読むことです。
- エラーメッセージError Message
「焦げました」の報告
台所が失敗を知らせてくれる報告です。最初と最後の言葉に、何をどう焦がしたかの手がかりがあります。
- 警告(Warning)Warning
「少し塩が多いかも」の注意
手は止めなくてよいけれど、気に留めておいた方がよいという台所からの一声です。
- ログLog
調理記録
台所で何がどの順に起きたかを書き残したメモです。うまくいかなかったとき、ここを見返します。
- スタックトレースStack Trace
焦げるまでの工程表
焦げるまでに通った工程を、順番どおりに書き出した記録です。どの工程で火が入りすぎたかが分かります。
- デバッグDebug
焦げの原因さがしと立て直し
焦げの原因を一つずつ確かめ、同じ失敗を繰り返さないように直していく作業です。
- 再現手順Steps to Reproduce
同じ焦げ方をもう一度起こす手順
どう動いたら同じ焦げ方になるかを料理人に伝える手順です。伝えるほど原因が絞れます。
- キャッシュCache
作り置き
前に出した料理をそのまま取っておく仕組みです。直したはずの一皿が、この作り置きのまま出てくることがあります。
- スーパーリロードHard Reload
作り置きを下げて作り直してもらう
出しておいた作り置きをいったん下げ、料理人にもう一度最初から作ってもらう操作です。
Git・GitHub
試作ノート
うまくいった味は、ノートに書き残します。いつでもその味に戻れるように。
- バージョン管理Version Control
試作ノートの書き直し履歴
台所での試作を繰り返すたびに、どのやり方にも戻れるようノートに残しておく考え方です。
- Git
試作ノート
台所での試作の一つひとつを、いつ何をどう変えたか記録していく道具です。
- リポジトリRepository
試作ノート一冊(これまでの履歴ごと)
棚(フォルダ)そのものではなく、これまでの試作の記録全部がひとまとまりになったノートです。
- コミットCommit
「ここまでOK」とノートに記録する
味見して大丈夫だった状態を、あとで戻れるようひとつの区切りとしてノートに書き残す行為です。
- コミットメッセージCommit Message
記録に添える一言
何を変えたか、あとで自分や店の仲間が見てすぐ分かるように添える短い説明書きです。
- 差分(diff)Diff
前の版との違い(赤ペン)
記録する前に、どこがどう変わったかを赤ペンで見比べるように確かめる作業です。
- ブランチBranch
試作用の別ページ
正式なページ(main)を汚さないよう、ノートの別ページで別の試作を進める仕組みです。
- main ブランチMain Branch
お店で出している正式なページ
試作用の別ページとは別に、多くの場合お店で出している内容と直結している記録です。
- マージMerge
試作を正式なページに書き写す
別ページで進めていた試作の内容を、正式なページの記録として書き加える作業です。
- コンフリクト(衝突)Merge Conflict
同じ行の書き換えがかち合った状態
試作を書き写す途中で、同じ行を二人が別々に直していて、どちらを残すか自分で選ぶ必要がある状態です。
- GitHub
本店の書庫
自宅の台所の外にあり、設定次第で誰でも中を見られる、ノートを預ける本店の書庫です。
- プッシュ(push)Push
ノートの控えを本店の書庫に預ける
手元の台所で記録した試作ノートの控えを、本店の書庫へ運んで預ける操作です。
- プル(pull)Pull
本店の書庫から最新版を持ち帰る
本店の書庫にある最新の試作ノートを、手元の台所へ持ち帰ってきて合わせる操作です。
- クローン(clone)Clone
本店のノートを丸ごと写して持ち帰る
本店の書庫にある試作ノート一式を、初めて自分の台所へまるごと写して持ってくる操作です。
公開・サーバー
お店
味が決まったら、お店で出します。お客さんから見える所と、見えない厨房があります。
- 本番環境Production environment
お店の客席
客席に出したものは、そのままお客さんの前に並びます。味の確認は、出す前に自宅の台所で済ませます。
- デプロイDeploy
料理をお店に出す
台所で仕込んだ料理を、お客さんが座る客席まで運んで出す作業です。
- Vercel
店舗と配膳をまとめて貸してくれる会社
本店の書庫とつないでおくと、書き加えるたびに勝手にお店まで運んで並べてくれる業者です。
- プレビュー環境(プレビューURL)Preview environment / preview URL
関係者だけの試食会
客席に出す前に、身内だけで味を確かめてもらう場です。試作ごとに専用の呼び出し先が用意されます。
- URL
お店の住所
この住所を伝えれば、誰でもその場所にたどり着けます。
- ドメインDomain
お店の看板の名前
住所に付ける、覚えやすい看板の名前です。お金を払って自分の名前として登録します。
- HTTPS(SSL)HTTPS (SSL)
封をして届ける出前
注文の中身を封筒に入れ、道中で覗き見されないようにして届ける出前です。
- サーバーServer
お客から見えない厨房
注文を受けて実際に調理する、お客さんからは見えない厨房です。自分で機械を買う必要はありません。
- フロントエンドFrontend
客席に出る皿と盛り付け
お客さんの目に触れる、皿の並べ方や盛り付けなど見た目の部分です。
- バックエンドBackend
厨房の奥の仕込み
お客さんからは見えない、仕込みや在庫の管理など厨房の奥の作業です。
- データベースDatabase
予約台帳と在庫台帳
誰がいつ何を頼んだか、何がどれだけ棚にあるかを書き留めておく台帳です。
- Supabase
台帳と会員受付をまとめて貸してくれる業者
台帳づけと会員証の発行、写真の保管までまとめて代行してくれる業者です。
- RLS(行レベルセキュリティ)Row Level Security (RLS)
台帳の行ごとの見せる相手の決まり
台帳の一行ごとに、誰になら見せてよいかをあらかじめ決めておく取り決めです。
- APIキーAPI key
仕入れ先の会員カード
仕入れ先から材料を受け取るための、店の名前が入った会員カードです。
- 従量課金Usage-based billing (pay-as-you-go)
使った分だけ来る請求書
使った量に応じて金額が変わる、仕入れ先からの請求書の仕組みです。
- ロールバックRollback
前の献立に戻す
出した献立に問題があったとき、うまくいっていた前の献立に戻す対応です。
AIコーディング
料理人
AIは、あなたが雇った料理人です。腕はいいけれど、店のことは教えないと知りません。
- コーディングエージェントCoding Agent
自分で包丁も火も使う料理人
注文を聞くだけでなく、台所に入って自分で切ったり火を使ったりして仕上げる料理人です。
- Claude Code
料理人の一人
この台所で実際に手を動かし、切ったり焼いたりしてくれる、腕利きの料理人の一人です。
- プロンプトPrompt
料理人への頼みごと
何をどう作ってほしいか、伝え方ひとつで出てくる料理の出来が変わります。
- コンテキストContext
料理人がいま見ているメモと会話
これまでの会話やメモ、渡した書類など、料理人が今その場で見えている情報の全部を指します。
- コンテキストウィンドウContext Window
作業台の広さ
料理人が一度に置いて見られる材料やメモの量には限りがあり、そこがこの作業台の広さです。
- トークンToken
メモの文字を数える単位
会話やメモの文章のかたまりを数える単位で、料金や作業台に乗る量もこの数で決まります。
- CLAUDE.md
台所に貼った店のルール
店の決まりごとを台所に貼っておけば、料理人は毎回説明されなくても読んで従ってくれます。
- 権限(パーミッション)Permission
料理人に任せる範囲の取り決め
冷蔵庫を開けるだけか、店の外の設備まで触ってよいか、任せる範囲をあらかじめ決めておくものです。
- 承認Approval
店主のOKサイン
料理人が包丁や火を使う前に、店主であるあなたが中身を見てよいと合図することです。
- PlanモードPlan Mode
作る前に献立を相談する時間
実際に切ったり焼いたりする前に、何をどう作るかだけを相談する時間です。
- ハルシネーションHallucination
自信満々の間違った味付け
料理人が自信たっぷりの顔で出してくるのに、味付けそのものが事実と違っていることです。
- チェックポイント(巻き戻し)Checkpoint
手を入れる前の写真
料理人が手を加える前の状態を写真に残しておき、失敗したらそこへ戻れる仕組みです。
- MCPModel Context Protocol
外の業者とつなぐ共通の電話線
帳簿係や日程係など外の業者と、決まった配線でつないで頼み事ができる仕組みです。
たとえは入口です。正確な意味と、AIへの聞き方は用語集で確かめてください。