まず結論:同じ指示を、毎回打たない
記憶で「前提」を覚えさせた。次は、決まった手順そのものを仕込む。
毎回同じことを頼んでいるなら、その指示は、もう型にできる。一度型にすれば、長い説明を打たずに、一言で呼び出せる。
三つの層
私は、繰り返す仕事を三つの層で型にしている。
| 層 | 何か | 例 |
|---|---|---|
| 技能 | 状況に応じて発火する、専門の作業手順 | 「医療の文章を点検する」一式 |
| 合図 | 短い言葉で呼び出す、決まった工程 | 「朝のブリーフィング」「おやすみの片付け」 |
| 自動の番人 | 頼まなくても、裏で勝手に走る点検 | トーンが崩れたら警告する |
技能は、こちらが「この作業」と言えば、必要な手順をまとめて実行してくれる。合図は、長い指示を一語に畳んだショートカット。自動の番人は、こちらが忘れていても、裏で品質を見張る。
一度作れば、あとは勝手に発火する。ここがOSの効きどころだ。
例:「おはよう」で、一日が始まる
私が朝、「おはよう」と打つと、決まった工程が走る。今日の予定、抱えているタスク、昨日からの引き継ぎ。それが、まとめて目の前に並ぶ。
毎朝「今日の予定を教えて、タスクも、昨日の続きも……」と説明しているわけではない。一語で、全部が動く。
合図を一つ作るたびに、毎日の決まった指示が、一つ消えていく。
あなたの場合:よく使うプロンプトを、保存する
専用の仕組みがなくても、今日から始められる。よく使う指示を、保存しておくだけでいい。
多くのAIには、決まった指示を登録して呼び出す機能(カスタム指示、保存プロンプト、テンプレートなど)がある。三回以上くり返した指示は、保存の合図だ。
持ち帰り
- 「これ、毎回同じこと頼んでるな」という指示を一つ、見つける
- それを、保存できる形(テンプレート・登録)にする
- 一語、または一クリックで呼び出せるようにする
次章は、ここまで広げてきた自由に、ブレーキをつける話だ。任せる範囲が広いほど、止め方の設計が要る。