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第8章 技能を仕込む

同じ指示を毎回打たない。繰り返す作業を、勝手に発火する「型」にする。

まず結論:同じ指示を、毎回打たない

記憶で「前提」を覚えさせた。次は、決まった手順そのものを仕込む。

毎回同じことを頼んでいるなら、その指示は、もう型にできる。一度型にすれば、長い説明を打たずに、一言で呼び出せる。

三つの層

私は、繰り返す仕事を三つの層で型にしている。

何か
技能状況に応じて発火する、専門の作業手順「医療の文章を点検する」一式
合図短い言葉で呼び出す、決まった工程「朝のブリーフィング」「おやすみの片付け」
自動の番人頼まなくても、裏で勝手に走る点検トーンが崩れたら警告する

技能は、こちらが「この作業」と言えば、必要な手順をまとめて実行してくれる。合図は、長い指示を一語に畳んだショートカット。自動の番人は、こちらが忘れていても、裏で品質を見張る。

一度作れば、あとは勝手に発火する。ここがOSの効きどころだ。

例:「おはよう」で、一日が始まる

私が朝、「おはよう」と打つと、決まった工程が走る。今日の予定、抱えているタスク、昨日からの引き継ぎ。それが、まとめて目の前に並ぶ。

毎朝「今日の予定を教えて、タスクも、昨日の続きも……」と説明しているわけではない。一語で、全部が動く。

合図を一つ作るたびに、毎日の決まった指示が、一つ消えていく。

あなたの場合:よく使うプロンプトを、保存する

専用の仕組みがなくても、今日から始められる。よく使う指示を、保存しておくだけでいい。

多くのAIには、決まった指示を登録して呼び出す機能(カスタム指示、保存プロンプト、テンプレートなど)がある。三回以上くり返した指示は、保存の合図だ。

持ち帰り

  • 「これ、毎回同じこと頼んでるな」という指示を一つ、見つける
  • それを、保存できる形(テンプレート・登録)にする
  • 一語、または一クリックで呼び出せるようにする

次章は、ここまで広げてきた自由に、ブレーキをつける話だ。任せる範囲が広いほど、止め方の設計が要る。