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第10章 勝手に回る仕組みをつくる

起動しなくても動く層を持つ。判断の要らない雑務を、裏で勝手に回す。

まず結論:起動しなくても、動く層を持つ

ここまでは、あなたがAIに話しかけて動かす仕組みだった。最後に、もう一段上がる。あなたが何もしなくても、勝手に動いている層だ。

決まった時間に、決まったことを、自動でやらせる。これがあると、一日の「定型の雑務」が、気づかないうちに片づいている。

例:私が寝ている間に、机が片づく

私のシステムには、私が触らなくても動く仕掛けが、いくつもある。

  • 朝、起きる前に、今日の予定とタスクのブリーフィングができている
  • 散らかった一時ファイルが、一時間ごとに勝手に掃除される
  • 大事なメモが、別の場所へ自動でバックアップされる

どれも、毎回は指示していない。一度仕込めば、あとは時間が来るたびに、勝手に走る。

朝、机に向かうと、もう何かが進んでいる。この感覚が、「AIで回す」のいちばん体に効くところだ。

何を常駐させ、何をさせないか

ただし、何でも自動化すればいい、というわけではない。常駐させる基準は、二つ。

  • 毎回ほぼ同じか(判断が要らないか)
  • 間違えても、すぐ気づいて直せるか(被害が小さいか)

掃除、整理、バックアップ、定時の要約。こういう「判断が要らず、被害も小さい」ものだけを、裏で走らせる。判断が要るもの、不可逆なものは、前章のブレーキの側に置く。自動化とブレーキは、表裏一体だ。

あなたの場合:毎日やることを、一つ予約する

大げさな仕組みはいらない。多くのAIや道具に、「決まった時間に実行」「繰り返し予約」の機能がある。

毎朝かならずやっている確認作業を一つ、予約してみる。明日から、それはあなたが起きる前に、終わっている。

持ち帰り

  • 毎日決まってやっている「判断の要らない作業」を一つ選ぶ
  • それを、決まった時間に自動実行する形にする
  • 自動化するのは「判断が要らず、被害が小さい」ものだけ。それ以外はブレーキ側へ

ここまでが第2部。司令塔と相棒、頭の使い分け、記憶、技能、ブレーキ、自動運転。これで、あなたのOSの骨格はそろった。

次の第3部から、この骨格を使って、私が実際に何を「作って」きたかを見せる。一人で、プロダクトを建てる話だ。