まず結論:固定費を、持たない
ここまで読むと、「そんなに色々動かして、いくらかかるのか」と思うかもしれない。
答えは、拍子抜けするほど安い。私のサービスは、動いていない時間の費用が、ほぼゼロだ。理由は一つ。固定費を、持たないように組んでいるから。
毎月決まって出ていくお金を、できるだけ持たない。代わりに、使った分だけ払う形にする。これが、一人で複数の事業を回せる、土台の条件になる。
無料枠と、従量課金の組み合わせ
仕組みは単純だ。
- 土台のサービス:無料の範囲が広いものを選ぶ。小さく回している間は、ほぼ無料
- AIの頭脳:使った分だけ払う。動かさなければ、かからない
人を雇えば、働いていない時間にも給料が要る。サーバーを借りれば、使っていなくても家賃が要る。そういう「持っているだけでかかる費用」を、徹底して減らす。すると、事業を増やしても、固定費は増えない。
AIの費用は、頭の使い分けで決まる
AIの費用は、ほとんど「どの頭を使ったか」で決まる。第6章で話した、賢さの使い分けが、そのままコストに効いてくる。
深い頭を雑用に使えば、費用は跳ねる。速い頭を雑用に回せば、ほとんどかからない。コスト管理とは、頭の振り分けのことだと言ってもいい。
データもコードも、綺麗に保つ
もう一つ、地味だが効くのが、綺麗さだ。
データもコードも、散らかさずに保つ。これは気持ちの問題ではなく、お金の問題でもある。綺麗なものは、運用が安く、人手がかからず、そして第15章で言ったように、いざというとき「引き渡せる資産」になる。
安く回ることと、綺麗に保つことは、同じ一つのことの裏表だ。
持ち帰り
- 自分のコストを一度、棚卸しする。「持っているだけでかかる費用」を探す
- それを、「使った分だけ」に置き換えられないか考える
- AIの費用は、頭の使い分けで決まる。雑用に高い頭を使わない
ここまでが第4部。優先順位、秘書、コスト。会社として回す土台を見てきた。
次の第5部は、いよいよあなたの番だ。ここまでの全部を、あなた自身のOSとして、どう組み始めるか。