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第17章 コスト構造 — なぜ安く回るか

固定費を持たない。なぜ一人で複数事業を、ほぼ無料で回せるのか。

まず結論:固定費を、持たない

ここまで読むと、「そんなに色々動かして、いくらかかるのか」と思うかもしれない。

答えは、拍子抜けするほど安い。私のサービスは、動いていない時間の費用が、ほぼゼロだ。理由は一つ。固定費を、持たないように組んでいるから。

毎月決まって出ていくお金を、できるだけ持たない。代わりに、使った分だけ払う形にする。これが、一人で複数の事業を回せる、土台の条件になる。

無料枠と、従量課金の組み合わせ

仕組みは単純だ。

  • 土台のサービス:無料の範囲が広いものを選ぶ。小さく回している間は、ほぼ無料
  • AIの頭脳:使った分だけ払う。動かさなければ、かからない

人を雇えば、働いていない時間にも給料が要る。サーバーを借りれば、使っていなくても家賃が要る。そういう「持っているだけでかかる費用」を、徹底して減らす。すると、事業を増やしても、固定費は増えない。

AIの費用は、頭の使い分けで決まる

AIの費用は、ほとんど「どの頭を使ったか」で決まる。第6章で話した、賢さの使い分けが、そのままコストに効いてくる。

深い頭を雑用に使えば、費用は跳ねる。速い頭を雑用に回せば、ほとんどかからない。コスト管理とは、頭の振り分けのことだと言ってもいい。

データもコードも、綺麗に保つ

もう一つ、地味だが効くのが、綺麗さだ。

データもコードも、散らかさずに保つ。これは気持ちの問題ではなく、お金の問題でもある。綺麗なものは、運用が安く、人手がかからず、そして第15章で言ったように、いざというとき「引き渡せる資産」になる。

安く回ることと、綺麗に保つことは、同じ一つのことの裏表だ。

持ち帰り

  • 自分のコストを一度、棚卸しする。「持っているだけでかかる費用」を探す
  • それを、「使った分だけ」に置き換えられないか考える
  • AIの費用は、頭の使い分けで決まる。雑用に高い頭を使わない

ここまでが第4部。優先順位、秘書、コスト。会社として回す土台を見てきた。

次の第5部は、いよいよあなたの番だ。ここまでの全部を、あなた自身のOSとして、どう組み始めるか。