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毎回頼むのをやめる(Hooks・Skills・Plugins)
レッスン 8 / 12|14分で読めます

毎回頼むのをやめる(Hooks・Skills・Plugins)

「また同じこと言ってる」が増えてきたら、これを設定する合図。一度教えれば、次からは自動。

このレッスンで終わる頃には

  • 「毎回同じこと頼んでるな」を、自動化して肩の荷を下ろせる
  • 自分用のショートカットコマンドが作れるようになる

同じこと、何回言わせるんだろ…って気分になる

Claudeを使い込んでくると、必ずこの瞬間が来る。

「コード整えて」「この文章を日本語で」「毎朝のニュースまとめて」

全部、前にも頼んだやつ。ありがたいけど、毎回キーボード叩くのがだるくなってくる。

この問題、2つの道具で解決できる。


道具1: Hooks(自動で勝手にやってくれる)

「〇〇したら、△△も一緒にやっとく」という、裏で勝手に動く仕組み。

例: Claudeがファイルを書き換えるたびに、コードの見た目を自動で整える。

頼まなくても、ファイル保存のタイミングで毎回走る。自分は何もしなくていい。

作り方

Claudeに頼むだけ。/hooks は設定の確認用(閲覧専用メニュー)で、追加・変更は settings.json を編集するか Claude に書いてもらう。

.claude/settings.json に Hooks を設定して。
ファイルを編集したあとに prettier が自動で走るようにして。
Claude Code の /hooks 閲覧メニュー
実際の Claude Code で /hooks を開いた画面。PostToolUse など、どのタイミングで何を走らせるかを確認できる

出来上がる設定ファイルはこんな感じ。

{
  "hooks": {
    "PostToolUse": [
      {
        "matcher": "Edit|Write",
        "hook": "npx prettier --write $CLAUDE_FILE_PATH"
      }
    ]
  }
}

中身は気にしなくていい。Claudeが書いてくれる。

何を意味してるか(ざっくり)

単語意味
PostToolUse何かをした後に動く
matcherどの道具が動いた時
hook何を走らせるか

補足

間違えても壊れない

Hooksの設定を雑に書いてもファイルが壊れたりはしない。動かなかったら設定を消すだけ。気軽に試していい。


道具2: Skills(自分で呼び出すショートカット)

Hooksが自動、Skillsが手動で呼ぶ方。

Claudeに最初から入ってるSkillsもある。例えば:

/commit

って打つと、今やってる作業を保存(コミット)してくれる。他にも:

コマンド何する?
/commit変更を保存
/planやることを整理して計画を出す
/code-reviewコードの問題点チェック
/hooks設定済み Hooks を確認(閲覧専用)
Claude Code で / を打ったときのコマンド一覧
/ を打つと、標準コマンドと自分で作った project コマンドが同じ一覧に出る

で、ここが面白い: 自分専用のSkill、作れます。

実際の Claude Code CLI で /nippo を候補に出し、/hooks の設定メニューを開く流れ

自分用Skillを作ってみる

Skillの正体はただのテキストファイル。拍子抜けするけど、本当にそれだけ。

.claude/commands/ というフォルダに、マークダウンファイル(.md)を置く。それが新しいスラッシュコマンドになる。

.claude/commands/ に Markdown ファイルを置くと、自分用スラッシュコマンドになる
ターミナルで .claude/commands/nippo.md が作成されている画面
.claude/commands/nippo.md ができている。ファイル名がそのままコマンド名になる
ターミナルで nippo.md の中身を確認している画面
中身は普通のMarkdown。よく頼む指示を1つのファイルにまとめるだけ

例: 日報を作るSkill

Claudeに頼む。

.claude/commands/ フォルダに 日報.md を作って。
中身はこうして:

今日の作業を振り返って、以下の形式で日報を作る。

## 今日やったこと
- 3つ以内

## 明日やること
- 3つ以内

## メモ
- 気づいたことがあれば

これで、/日報 と打つだけで日報が出てくる。

Claude Code で /nippo コマンドを絞り込んでいる画面
/nippo と打つと、.claude/commands/nippo.md の project コマンドだけが絞り込まれる

補足

ファイル名=コマンド名

日報.md を置くと /日報 で呼べる。 make-readme.md なら /make-readme

それだけのルール。難しくない。


実際に使える「あると便利」Skill

実際に使えるやつ、いくつか:

/引き継ぎメモ 「案件の経緯・進捗・懸念点」を受け取って、引き継ぎ資料の下書きを作る

/完了報告 対応の経過を整理して、案件完了報告のドラフトを生成

/資料要約 テーマを渡すと、社内外のレポート3本を選んで要約

/社外原稿 テーマを渡すと、指定の文体で2000字の原稿

作り方は全部同じ。.claude/commands/ にMarkdownを置くだけ。

もう少し本格的なSkillになると、フォルダの中身が少し増えます。SKILL.mdは必須で手順を書く場所、そこにscripts/(実行コード)、references/(詳しい資料)、assets/(テンプレートや画像)を任意で足せます。いきなり全部いりません。まずはSKILL.md1つで十分です。

SKILL.mdにはdescriptionという項目があり、Claudeが「いつこのSkillを使うか」をここで判断します。公式ガイドは書き方を1つの式にまとめています。[何をするか]+[いつ使うか]+[主要能力]。この3つが1文に入っていると、狙った場面で確実に発火します。

フォルダ構造とdescriptionの書き方をもう少し掘り下げたい人は、用語辞典のSkills実践編で扱っています。


HooksとSkills、どう使い分ける?

Hooks と Skills の比較図
Hooks は自動(裏で勝手に)、Skills は手動(呼んで動かす)。役割が違うので両方使う
HooksSkills
いつ動く?自動自分で呼ぶ
どこに書く?settings.json.claude/commands/*.md
コード整形、リント日報、要約、下書き
考えずに動かしたい×
考えてから呼びたい×

迷ったらSkillsから。Hooksは慣れてからでいい。


Plugins: 「Skillsの詰め合わせ」

Skillを自分でいくつか作ってくると気づく。

「資料サマリーSkill、引き継ぎメモSkill、完了報告Skill、この3つセットで1つのパッケージにしたいな」

これを解決するのが Plugin。複数のSkillsをひとまとめで共有・配布できる仕組み。

公式の例

Plugin中身
Anthropic Sales営業リサーチ、提案書、競合分析、リマインド
Anthropic Engineeringコードレビュー、PR作成、Issueトリアージ
Anthropic Writing記事構成、編集、ファクトチェック

アプリの CoWork > カスタマイズ > Plugins から見られる。

業務用で欲しいPlugin

  • 資料サマリーPack (資料検索 + 要点整理 + 要約 + 翻訳)
  • 業務効率化Pack (引き継ぎメモ + 完了報告 + 取引先向け説明書)
  • リサーチPack (資料レビュー + データ分析 + 図表生成)

AMPLでも今後用意していく予定です。

「Skills作って、育ったらPluginに束ねる」が自然

最初は1個のSkillから。使い込んで数が増えてきたら、関連するやつをPluginにまとめる、という順番がラク。


もうひとつ練習: README自動生成

.claude/commands/ に make-readme.md を作って。
中身: このプロジェクトのファイル構成を読み取って、README.mdを作る。
含めるもの: 概要1行、セットアップ手順、使い方、ファイル構成

これで /make-readme が使える。プロジェクトの説明書が一瞬でできる。


まとめ

  • Hooks = 自動で裏で動く(コード整形など、考えなくていいこと)
  • Skills = スラッシュコマンドで呼ぶ(日報、要約、下書きなど)
  • Plugins = Skillsの詰め合わせ(業務単位のパッケージ)

「また同じこと言ってるな」と感じたら、それはSkillにする合図。毎回のキーボード打ちから解放されます。

次は Git。「あ、壊した」を「前に戻せばいい」に変える安心装置。

Claude公式: Hooks docs ページ
docs.claude.com の Hooks リファレンス。発火イベント一覧(PreToolUse / PostToolUse / UserPromptSubmit ほか)はここで全部見られる
SourceDOCUMENTATION
Claude公式: Hooks / Skills / Plugins

Hooksイベント一覧(PreToolUse/PostToolUse/UserPromptSubmit など)と Skills の書き方の公式リファレンス

Webdocs.claude.com
docs.claude.com/en/docs/claude-code/hooks

明日のアクション

自分が「毎回やってるな」と思う業務を1つだけ選んで、Skillにしてみてください。

題材を3つ挙げます。この中から1つでかまいません。

  1. 社内勉強会資料の型(資料URLを渡すと、背景・方法・結果・限界・自分の部署への示唆を定型で出す)
  2. 説明資料のひな形(テーマと対象読者を渡すと、指定の読みやすさで下書きを出す)
  3. 案件報告の下書きの型(経過メモを渡すと、報告書の定型構成に整える)

作り方は簡単: .claude/commands/ にMarkdownを1つ置く。ファイル名が /コマンド名 になります。

共有する前に、1つだけ確認してください。作ったSkillを同僚やチームに渡すときは、中身に社名・機密情報・社内限定の情報が混ざっていないかを必ず読み返します。「自分だけが使う」ものと「他人に使わせる」ものでは、責任の重さが変わります。この確認は、次のレベル(部署・チームに広げる担当者)の入口になる習慣です。