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毎回頼むのをやめる(Hooks・Skills・Plugins)
レッスン 8 / 12|10分で読めます

毎回頼むのをやめる(Hooks・Skills・Plugins)

「また同じこと言ってる」が増えてきたら、これを設定する合図。一度教えれば、次からは自動。

このレッスンで終わる頃には

  • 「毎回同じこと頼んでるな」を、自動化して肩の荷を下ろせる
  • 自分用のショートカットコマンドが作れるようになる

同じこと、何回言わせるんだろ…って気分になる

Claudeを使い込んでくると、必ずこの瞬間が来る。

「コード整えて」「この文章を日本語で」「毎朝のニュースまとめて」

全部、前にも頼んだやつ。ありがたいけど、毎回キーボード叩くのがだるくなってくる。

この問題、2つの道具 で解決できる。


道具1: Hooks(自動で勝手にやってくれる)

「〇〇したら、△△も一緒にやっとく」という、裏で勝手に動く仕組み

例: Claudeがファイルを書き換えるたびに、コードの見た目を自動で整える。

頼まなくても、ファイル保存のタイミングで 毎回走る。自分は何もしなくていい。

作り方

Claudeに頼むだけ。

.claude/settings.json に Hooks を設定して。
ファイルを編集したあとに prettier が自動で走るようにして。

出来上がる設定ファイルはこんな感じ。

{
  "hooks": {
    "PostToolUse": [
      { "matcher": "Edit|Write",
        "hook": "npx prettier --write $CLAUDE_FILE_PATH" }
    ]
  }
}

中身は気にしなくていい。Claudeが書いてくれる

何を意味してるか(ざっくり)

単語意味
PostToolUse何かをした に動く
matcherどの道具が動いた時
hook何を走らせるか

間違えても壊れない

Hooksの設定を雑に書いてもファイルが壊れたりはしない。動かなかったら設定を消すだけ。気軽に試していい。


道具2: Skills(自分で呼び出すショートカット)

Hooksが自動、Skillsが 手動で呼ぶ 方。

Claudeに最初から入ってるSkillsもある。例えば:

/commit

って打つと、今やってる作業を保存(コミット)してくれる。他にも:

コマンド何する?
/commit変更を保存
/planやることを整理して計画を出す
/code-reviewコードの問題点チェック

で、ここが面白い: 自分専用のSkill、作れます


自分用Skillを作ってみる

Skillの正体は ただのテキストファイル。拍子抜けするけど、本当にそれだけ。

.claude/commands/ というフォルダに、マークダウンファイル(.md)を置く。それが新しいスラッシュコマンドになる。

例: 日報を作るSkill

Claudeに頼む。

.claude/commands/ フォルダに daily-report.md を作って。
中身はこうして:

今日の作業を振り返って、以下の形式で日報を作る。

## 今日やったこと
- 3つ以内

## 明日やること  
- 3つ以内

## メモ
- 気づいたことがあれば

これで、/daily-report と打つだけで日報が出てくる。

ファイル名=コマンド名

daily-report.md を置くと /daily-report で呼べる。 make-summary.md なら /make-summary

それだけのルール。難しくない。


医師向けの「あると便利」Skill

実際に使えるやつ、いくつか:

/紹介状
「疾患・経過・検査結果」を受け取って、紹介状の下書きを作る

/退院サマリー
入院経過を整理して、退院時サマリーのドラフトを生成

/PubMed要約
疾患名を渡すと、最新論文3本を選んで要約

/日経原稿
テーマを渡すと、日経メディカルの文体で2000字の原稿

作り方は全部同じ。.claude/commands/ にMarkdownを置くだけ。


HooksとSkills、どう使い分ける?

Hooks と Skills の比較図
Hooks は自動(裏で勝手に)、Skills は手動(呼んで動かす)。役割が違うので両方使う
HooksSkills
いつ動く?自動自分で呼ぶ
どこに書く?settings.json.claude/commands/*.md
コード整形、リント日報、要約、下書き
考えずに動かしたい×
考えてから呼びたい×

迷ったらSkillsから。Hooksは慣れてからでいい。


Plugins: 「Skillsの詰め合わせ」

Skillを自分でいくつか作ってくると気づく。

「論文サマリーSkill、紹介状Skill、退院サマリーSkill、この3つセットで1つのパッケージにしたいな」

これを解決するのが Plugin。複数のSkillsを ひとまとめで共有・配布 できる仕組み。

公式の例

Plugin中身
Anthropic Sales営業リサーチ、提案書、競合分析、リマインド
Anthropic Engineeringコードレビュー、PR作成、Issueトリアージ
Anthropic Writing記事構成、編集、ファクトチェック

アプリの CoWork > カスタマイズ > Plugins から見られる。

医療用で欲しいPlugin

  • 論文サマリーPack (PubMed検索 + PICO + 要約 + 翻訳)
  • 外来効率化Pack (紹介状 + 退院サマリー + 家族向け説明書)
  • 研究Pack (文献レビュー + データ分析 + 図表生成)

AMPLでも今後用意していく予定です。

「Skills作って、育ったらPluginに束ねる」が自然

最初は1個のSkillから。使い込んで数が増えてきたら、関連するやつをPluginにまとめる、という順番がラク。


もうひとつ練習: README自動生成

.claude/commands/ に make-readme.md を作って。
中身: このプロジェクトのファイル構成を読み取って、README.mdを作る。
含めるもの: 概要1行、セットアップ手順、使い方、ファイル構成

これで /make-readme が使える。プロジェクトの説明書が一瞬でできる。


まとめ

  • Hooks = 自動で裏で動く(コード整形など、考えなくていいこと)
  • Skills = スラッシュコマンドで呼ぶ(日報、要約、下書きなど)
  • Plugins = Skillsの詰め合わせ(業務単位のパッケージ)

「また同じこと言ってるな」と感じたら、それはSkillにする合図。毎回のキーボード打ちから解放されます。

次は Git。「あ、壊した」を「前に戻せばいい」に変える安心装置。

Claude公式: Hooks docs ページ
docs.claude.com の Hooks リファレンス。発火イベント一覧(PreToolUse / PostToolUse / UserPromptSubmit ほか)はここで全部見られる
Claude公式: Hooks / Skills / Plugins

Hooksイベント一覧(PreToolUse/PostToolUse/UserPromptSubmit など)と Skills の書き方の公式リファレンス

Webdocs.claude.com

明日のアクション

自分が「毎回やってるな」と思うことを1つだけ選んで、Skillにしてみてください。

候補: 挨拶メールの下書き / 議事録テンプレ / 今週のTODO整理 / 患者説明書のひな形 / 学会発表用アウトライン

作り方は簡単: .claude/commands/ にMarkdownを1つ置く。ファイル名が /コマンド名 になります。