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毎朝のルーティンを自動で回す(パイプライン)
レッスン 5 / 10|18分で読めます

毎朝のルーティンを自動で回す(パイプライン)

毎日おなじ手順やってるな、って気づいたら自動化のサイン。仕込んでおけば、自分が寝てる間に仕事が終わってる。

このレッスンで終わる頃には

  • 毎日やってるやつを、コマンド1つで済ませる仕組みが作れる
  • さらに進んで、決まった時間に勝手に走るところまで仕込める
  • バイパスモードと組み合わせた完全無人化が分かる

このレッスンで作るもの


朝、毎日おなじことやってない?

パソコン開いて、カレンダー見て、メール見て、今日の優先順位つけて...。これ、昨日もやった、一昨日もやった、明日もやる。

1回10分として、1年で60時間。まるっと1週間分の時間が消えてる計算。

この「毎回おなじ手順」を、Claudeにやってもらう仕組みがパイプライン。


パイプラインって何?

水道管のイメージでいい。

  • 蛇口ひねる(コマンドを打つ)
  • 配管を水が通る(Claudeが決まった手順で動く)
  • 蛇口から水が出る(結果が出てくる)

中の配管はClaudeに任せて、自分は蛇口をひねるだけ。

パイプラインの流れ: コマンド入力 → Claude → MCP外部接続 → 結果出力
3要素(CLAUDE.md + Skill + MCP)が揃うと、データ取得から処理・出力まで自動で回る

例: 朝の工程表を30秒で

入門編のLesson 5でやったSkills、覚えてますか?スラッシュコマンドで呼ぶやつ。

パイプラインは、Skillsをもうちょい賢くしたもの。朝のブリーフィングを自動化するとこうなる:

Claude Code
$/daily-schedule
1. Googleカレンダーから今日の予定取得...
2. GitHubから未完了タスク取得...
3. 予定とタスク突き合わせて優先順位...
4. 工程表をMarkdownで保存:
~/Desktop/today-2026-05-03.md ✓

1行打つだけで全部で30秒。手動だと10分以上かかる作業。

入力ファイルを集めて、1つの daily-brief.md にまとめる。実サービス接続前でも、パイプラインの形はローカルで確認できる
ターミナルで daily-brief.sh を実行し、daily-brief.md の中身を確認している画面
カレンダー、タスク、リサーチメモを1つのMarkdownに集約。MCPにつなぐ前に、まず出力の型を固める

パイプラインの材料は3つだけ

この3つが揃うと、外からデータ取る → ルールに従って処理 → 結果出すの流れが1発で回る。


実例: 資料検索Skill

使えそうな例として、資料検索を書いてみる。

ファイル名: .claude/commands/research-search.md

# 資料検索パイプライン

## 手順

1. 入力された疑問を検索観点に分解
   - 対象: 何について
   - 施策: 何をしたか
   - 比較対象: 何と比べるか
   - 知りたい結果: 何を判断材料にしたいか

2. 検索観点から検索クエリを作成

3. 直近5年の資料を上位5件取得

4. 各資料を日本語で要約
   - タイトル / 発行元 / 発行年 / 資料の種類
   - 主な結果(3行)
   - 業務への示唆(1行)

5. 5件を踏まえた総合コメント1段落

## ルール

- 信頼度の高い情報源を優先
- 結果は原文の表現に忠実に、断定を避ける

使い方:

Claude Code
$

/research-search メルマガ配信、朝7時配信と夜20時配信どっちが開封率高いか

検索観点に分解中...
資料検索(直近5年)...
5件抽出 → 要約中...
30秒で完了 ✓

→ 30秒で、5本の要約+総合コメントが出る。

視点

30分の投資が、毎日10分の節約

Skillを作るのに30分かかったとして、毎日10分の作業を置き換えたら、3日で元が取れる。1ヶ月で5時間、1年で60時間の差。


やってみよう: 顧客向け案内文ジェネレーター

実際に1つ作ってみる。サービス名や制度名を投げると、顧客向けの説明文が出てくるやつ。

Claudeにこう頼む:

# .claude/commands/customer-info.md を作って。中身はこう:

# 顧客向けサービス説明ジェネレーター

サービス名や制度名が入力されたら、以下の構成で説明文を作る:

- どんな内容か(2-3文)
- 主な特徴(箇条書き、5つ以内)
- 利用の流れ(2-3文)
- 利用時に気をつけること(箇条書き、3つ以内)
- 問い合わせが必要な目安(箇条書き、3つ以内)

## ルール

- 誰でも読める日本語
- 専門用語は避ける。使うなら必ず言い換えを添える
- 不安をあおる表現を使わない
- 末尾に「詳細は必ず担当者にご確認ください」

できたら試す:

Claude Code
$/customer-info 定期プランの解約手続き

30秒で顧客に渡せるレベルの説明文が出てくる。

注意

AIが書いたまま渡さない

案内文は必ず自分の目でチェックしてから顧客に渡してください。

パイプラインは「下書きを素早く作る装置」であって、「最終版を作る装置」じゃない。チェックは人間(=自分)の責任。


育てていくイメージ

最初から完璧を目指さなくていい。

最小構成で動かして、使いながら足す。「英語版も出したい」って思ったら1行追加:

4. 同じ内容の英語版も併記(外国人スタッフ・顧客向け)

Skillはただのテキスト。気楽に書き足して育てる。


次のステップ: 時間を決めて勝手に走らせる

ここから一段進む。Skillsを毎朝7時に自動で走らせることができる。

CoWorkとClaude Codeの両方にスケジュール機能が入ってる。

SourceVIDEO
動画の該当箇所(56:47〜)

いけともさんがスケジュール機能を実演しているところ。設定画面の見せ方が参考になる。

WebYouTube / いけとも
youtube.com/watch

設定場所

CoWorkでもClaude Codeでも予定済み(Scheduled)というメニューがある。そこから「新しいタスク」を追加。

起動のきっかけは他にもある

ここまで見てきたのは「時間で起動する」パターン。Claude Codeの公式ドキュメントには、この考え方をさらに広げたRoutinesという仕組みも用意されている。

Routineは、プロンプトとリポジトリ、外部接続(connector)をひとまとめにして保存し、Anthropicが管理するクラウド上で自動実行する仕組み。起動のきっかけは3種類あり、組み合わせて使える。

用途は毎朝のブリーフィングだけじゃない。公式ドキュメントが挙げている例はこの6つ。

SourceDOCUMENTATION
Routines 公式ドキュメント

起動方法・保存の仕組みの詳細。プロンプトとリポジトリ、外部接続を1セットにして自動実行する仕組みの一次情報。

Webcode.claude.com
code.claude.com/docs/en/routines.md

実行時に読まれる3層

スケジュール実行でも、普段の依頼と同じくCLAUDE.mdが全部読まれる:

入門編で作ったグローバル設定が、朝7時の無人実行にもそのまま効く。

バイパスモードと組み合わせる

スケジュールは無人で動くのが前提。途中で「許可していい?」が出ると止まって朝までぶら下がる。

そこでバイパスモードと組み合わせて、確認スキップで走らせる。ただし定型化した安全な作業だけ。

視点

寝てる間に仕事してくれる

朝のブリーフィング、週次レビュー、月次レポート。これらをスケジュール+バイパスで積んでおくと、自分が寝てる間に仕事が進んでる状態が作れます。

起きたら結果だけ確認すればいい。これは本当に効く。

手動実行もできる

スケジュール組んでても、UI上の「今すぐ実行」ボタンで即発火できる。テストとか、急ぎで欲しい時に便利。


CoWorkとClaude Code、どっちでスケジュール?

両方にある。でもバイパスが明示的に使えるのは Claude Code 側(2026年5月時点)。

CoWorkで試行 → 確立したらClaude Codeに移して無人化、が自然な流れ。

Claude Code Scheduled Tasks 公式ドキュメントのスクリーンショット
Claude Code Scheduled Tasks。/loop コマンドで cron 形式のスケジュール設定ができる
SourceDOCUMENTATION
Claude Code Scheduled Tasks 公式ドキュメント

スケジュール機能の詳細・cron記法・バイパスモードの設定方法。

Webcode.claude.com
code.claude.com/docs/en/scheduled-tasks

まとめ

  • Skill = 毎日やってる手順をレシピにする
  • CLAUDE.md + Skill + MCP = パイプライン(外からデータ取って処理して出す)
  • スケジュール機能 = 決まった時間に自動で走らせる
  • バイパスモード と組み合わせて、本当に無人運転

「毎朝10分」が消えると、1ヶ月で5時間の余裕が生まれる。

次はClaude API。UIじゃなく、自分のコードからClaudeを呼び出す話。自分だけのAIツールを作る土台。


明日のアクション

「毎回やってるな」と思う作業を1つ選んで、Skill化してみてください。

候補:

  • 引き継ぎメモの下書き
  • 取引先紹介状のひな形
  • 勉強会資料の構成案
  • 週次ふりかえり

.claude/commands/.md 1つ置いて、スラッシュコマンドで呼べる状態まで作ってみる。できたら、スケジュール機能で毎朝9時に自動実行にも仕込んでみてください。寝てる間に下書きができてる感覚、味わえます。