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自分のアプリにClaudeを埋め込む(API)
レッスン 5 / 8|13分で読めます

自分のアプリにClaudeを埋め込む(API)

Claudeを「自分が使う道具」じゃなく、「自分が作ったアプリの中で動くAI」にする。患者向けチャットボットとか、そういうのが作れる。

このレッスンで終わる頃には

  • Claudeを 自分のアプリの中 で動かす方法が分かる
  • 患者向けFAQチャット、紹介状の自動下書きみたいなものが作れるようになる
  • APIキーの正しい扱い方と、systemパラメータでのガード方法が分かる

このレッスンで作るもの


Claudeを「みんなに使わせる」立場へ

ここまで、Claudeは 自分が使う道具 だった。

でも、例えばクリニックのサイトに「よくある質問チャット」を置きたくなったとする。患者さんにClaude Codeを開いてもらうわけにはいかない。

自分のWebアプリの中にClaudeを埋め込む 必要がある。

それを実現するのが API(エーピーアイ)。正式名称は気にしなくていい。

患者がクリニックサイトのチャットに質問→自分のアプリ→Claude API→回答が返る流れの図
自分のアプリの中でClaudeが動く。患者は「自分のサイト」と話してる感覚

作れるものの例

APIを使うと、こういうのが作れる:

Claudeの頭脳を借りて、自分のアプリに組み込む。臨床経験と掛け合わせると、強いツールが作れます。


準備: APIキーをもらう

Anthropicの公式サイトで、APIキーという通行証をもらう。

Claude Console(旧Anthropic Console)のログイン画面
Claude Console のログイン画面。Googleアカウントかメールでログインしてキー発行へ進む
Claude Console(APIキー発行)

旧Anthropic Console。APIキー発行・利用状況の確認・上限設定はすべてここから。

Webconsole.anthropic.com

このキー、絶対に漏らさない

  • コードに直接書かない(GitHubに上げたら誰でも見える)
  • Slackで共有しない
  • READMEに書かない

漏れると他人があなたのアカウントでAPI使って、請求だけあなたに来る 事態に。

キーをPCに保存する

「環境変数」という場所に入れるのが作法。ターミナルでこう打つ:

Terminal
$echo 'export ANTHROPIC_API_KEY="さっきコピーしたやつ"' ~/.zshrc
$source ~/.zshrc

以後、コードからは ANTHROPIC_API_KEY という名前で呼び出せる。直接書かなくてよくなる


10行でAIと対話するコード

Claudeに頼む:

Claude Code
$ask_claude.py というPythonスクリプトを作って。anthropic SDK を使って、claude-sonnet-4-6 に「小児の発熱時に保護者が知っておくべきことを3つ」を聞くだけのシンプルなやつ。

中身はこんな感じ:

import anthropic
import os

client = anthropic.Anthropic(
    api_key=os.environ["ANTHROPIC_API_KEY"]
)

message = client.messages.create(
    model="claude-sonnet-4-6",
    max_tokens=1024,
    messages=[
        {"role": "user", "content": "小児の発熱時に保護者が知っておくべきことを3つ教えて"}
    ]
)

print(message.content[0].text)

実行:

Terminal
$pip install anthropic
$python ask_claude.py
1. 38度を超えても元気なら様子見でOKな場合が多い。
2. 機嫌が悪い・水分が摂れない時は受診を検討。
3. 解熱剤は熱を下げるためでなく、つらさを和らげるため。

数秒で回答が出る。10行で、自分のコードからClaudeに質問できる状態に

何してるか、ざっくり

  • client = anthropic.Anthropic(...) → 受付に着いた状態
  • client.messages.create(...) → Claudeにメッセージ送信
  • print(...) → 返事を表示

コード自体はClaudeに書かせて、自分は「何させるか」を考える。これが使い方です。

Claude API SDK 公式ドキュメント Client SDKs ページ
Client SDKs 一覧。Python・TypeScript・Java・Go・Ruby・C#・PHP まで網羅
Claude API SDK 公式ドキュメント

Python・TypeScript・Java など各言語のSDKリファレンス。インストールから最初のコールまで一気通貫。

Webdocs.anthropic.com
Messages API リファレンス

messages.create() の全パラメータ。max_tokens, temperature, stop_sequences など。

Webdocs.anthropic.com

応用: 患者向けFAQチャット

クリニックのサイトで「よくある質問」を答えるチャットを置きたい、でも ChatGPTみたいに何でも答えるのは困る

自分が監修した情報の範囲だけ回答させたい。

APIの systemパラメータ がそれを実現する:

message = client.messages.create(
    model="claude-sonnet-4-6",
    max_tokens=1024,
    system="""あなたは小児科クリニックのFAQアシスタントです。

以下のルールを必ず守ってください:
- 承認済みFAQ以外の質問には「申し訳ありませんが、その質問には
  お答えできません。直接クリニックにお問い合わせください」と返す
- 診断や処方に関する具体的な助言はしない
- 承認済みFAQ:
  - 予防接種のスケジュール
  - 発熱時の受診目安
  - 感染症の登園基準
""",
    messages=[
        {"role": "user", "content": "子どもが38度の熱です。受診したほうがいいですか?"}
    ]
)

systemに書いたルールの範囲内だけで回答 する。範囲外は「お答えできません」でガードされる。

自分が監修した情報だけに基づくAIチャット、これで作れます。

臨床経験 × Claudeの言語能力

APIを手に入れると、他の人のためのツール を作れるようになる。

患者向け、同僚向け、医局向け。あなたの臨床経験と組み合わさると、まだ世に無いツールが生まれます。


料金: いくらかかる?

従量課金。使った分だけ。ざっくり:

APIコンソールで 「月100ドルで止まる」みたいな上限設定 もできる。これを入れておくと安心。

Anthropic Pricing ページのスクリーンショット
Claude のプラン比較ページ。個人プラン (Free / Pro / Max) は API とは別建て、API は従量課金
Anthropic Pricing

モデル別の入出力単価。Sonnet 4.6 / Haiku 4.5 / Opus 4.7 を比較しながら設計に使う。

Webanthropic.com

ここから先

Claude Codeは 自分の生産性を上げる道具 だった。

APIを持つと、自分が作ったアプリの中でClaudeが動く。他の人に使ってもらえるツールが作れる立場になる。

これ、医師としてキャリア後半に向けて、一人で誰かを助ける範囲を広げる 強力な武器になります。


まとめ

  • API = Claudeを自分のアプリから呼び出す仕組み
  • APIキーを取って、環境変数に保存(コードに直書き禁止)
  • Pythonで10行書けば、Claudeとのやりとりが始まる
  • systemパラメータ で「このルールの範囲内だけで答えて」ができる
  • 料金は従量課金、上限設定しておけば安心

次は Learning Mode。自分の学習を加速させる使い方。入門編の知識を深めるパート。


明日のアクション

  1. console.anthropic.com でアカウント作成 → APIキー取得
  2. 環境変数に保存
  3. レッスン内のPythonスクリプトを実行して、Claudeから返事が返ってくることを確認
  4. 自分の専門領域で1つ質問を投げてみる(「小児の〇〇について、保護者向けに5つポイントを」みたいな)
  5. APIコンソールで 月額上限を設定(最初は$20くらいで十分)

「自分のコードからAI呼び出した」感覚、1回味わうと見方が変わります。