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5つの神連携(コネクター/MCP/API/CLI/ブラウザ)

Claudeに外部ツールを繋ぐ方法は5種類ある。レストランの仕入れ業者の比喩で整理し、自分の業務に合う経路を選べるようになる。

この講座は「AMPL dev 教科書」に移しています。はじめて学ぶ方は、教科書から読んでください。

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • コネクター・MCP・API・CLI・ブラウザという連携5経路の強みと向いている場面を説明できる
  • 公式MCPやAPIの有無を確認する質問で、自分のやりたいことに合う経路を判断できる
  • 電子カルテなど患者情報を扱うシステムへのブラウザ自動操作は、セキュリティ評価なしに進めないと判断できる

第6回 5つの神連携(コネクター/MCP/API/CLI/ブラウザ)

「仕入れ業者の種類」

Claudeを中心に、コネクター・MCP・API・CLI・ブラウザという5つの連携経路が放射状に伸びるハブ&スポーク図
外部ツールとClaudeを繋ぐ経路は、この5種類に整理できます。

いけとも氏はMCPとAPI連携の違いを、レストランの比喩で説明しています。

レストランの仕入れ業者には、野菜専門の業者、肉専門の業者、調味料の業者と種類がある。それと同じで、Claudeに外部情報を渡す方法にも種類があります


5つの連携経路

#経路代表例難易度強み
1コネクターZapier・Make★☆☆ノーコード、直感的
2MCPNotion・PubMed★★☆リアルタイム、双方向
3API自前HTTP★★★自由度が高い
4CLIシェル・スクリプト★★☆自動化・バッチ処理
5ブラウザComputer Use★★★APIがないサービスにも

1. コネクター(Zapier・Make)

何ができるか

ZapierやMakeは、AのアプリとBのアプリを繋ぐノーコードツールです。「Notionにページが追加されたらSlackに通知する」といった自動化を、コードなしでドラッグ&ドロップで設定できます。

Claudeとの連携

ZapierはClaude連携機能を持っています。

医療版の例:患者さんが事前問診フォームに回答 → Claudeが要約 → 担当医のSlackに「本日の新患、要点はこちら」として届く。

向いている場面・向いていない場面

  • 向く:「AのアプリからBのアプリへ」という決まったフロー、コードを書きたくないとき、月数回の軽いルーティン
  • 向かない:リアルタイムに複雑な判断が必要なとき、Claudeとの双方向の対話が必要なとき

2. MCP(Model Context Protocol)

Lesson 02〜04で扱った内容の位置づけを整理します。

何ができるか

ClaudeとNotionやSlackやPubMedを、リアルタイムで双方向に繋ぎます。 コネクターとの違いは「双方向性」です。Claudeが外部ツールから情報を取得し、書き込み、更新できます。

MCPが向く場面・向かない場面

向いている

「調べて→保存して→通知して」のような複数ステップを一発で

会話の流れに応じてAIが判断し、外部ツールを使いたいとき

Notion・Slackのような公式MCPがあるツールとの連携

向いていない

公式MCPがないツールとの連携(→ API or ブラウザ経路へ)

大量のデータを高速で処理する用途(→ CLI or APIが適切)

双方向のやり取りなら得意、未対応ツールや大量処理は他の経路へ

3. API(Application Programming Interface)

何ができるか

APIとは、外部サービスが用意している「プログラム向けの窓口」です。気象庁のAPIに問い合わせると天気データが、厚労省のAPIに問い合わせると医薬品情報が取得できます。

Claude Codeとの連携

Claude Codeにこう頼みます。

Pythonで厚労省の医薬品DBのAPIを叩いて、
「アセトアミノフェン」の添付文書情報を取得するスクリプトを作って

Claudeがコードを書き、実行します。APIの認証(APIキーの設定など)は必要ですが、コードはClaudeが書きます。

向いている場面・医療での活用例

  • 向く:公式MCPがないがAPIは公開されているサービス、大量データの取得・処理、自分で細かく制御したいとき
  • 医療での例:厚労省・PMDA・国立医薬品食品衛生研究所などの公的APIから薬剤情報取得、病院の電子カルテシステムが外部API公開している場合の連携(要セキュリティ確認)、MedlinePlus API(米国向けだが英語の患者教育情報に有用)

4. CLI(コマンドラインインターフェース)

何ができるか

ターミナルで実行するコマンドやスクリプトと、Claude Codeを組み合わせます。毎朝決まった時間にスクリプトを走らせる(cron)、ファイルが増えたら自動で処理する(watch)、といった使い方です。

Claude Codeとの連携

Claude Codeはターミナルコマンドを実行できます。 「毎朝8時に、PubMedで昨日のCI/CDニュースを検索してファイルに保存するcronを設定して」とClaudeに頼めば、cron設定まで書いてくれます。

向いている場面・医療での活用例

  • 向く:定期的なバッチ処理、ファイル操作・変換の自動化、複数スクリプトを組み合わせたパイプライン
  • 医療での例:毎週月曜に特定キーワードのPubMed新着をチェックしてNotionに保存、学会スライドのPDFをフォルダに入れたら自動で要約

5. ブラウザ(Computer Use・Playwright)

何ができるか

ClaudeがWebブラウザを操作します。APIがないサイト、ログインが必要なページ、複雑なフォームにも対応します。Anthropicは「Computer Use」という機能でこれを実装しています。

具体例

  • 電子カルテシステムの特定画面から情報を取得(要セキュリティ評価)
  • Webフォームへの入力作業を自動化

医療での注意事項

電子カルテ・医療システムへのブラウザ自動操作は、病院の情報管理規定や契約条件を必ず確認してください。 患者情報を扱うシステムへの自動操作は、セキュリティ評価なしには進めないことを原則とします。 個人PCでのブラウザ自動化(たとえばPubMedの閲覧)は問題ありません。


5経路の選び方

自分のやりたいことを、この質問で絞ります。

Q1

対象サービスに公式MCPはあるか

あればMCP経路が最も簡単

Q2

公式APIが公開されているか

あればAPI経路かCLI経路

Q3

コードを書かずに繋ぎたいか

コネクター(Zapier・Make)が向く

Q4

APIもなくサイトから直接取りたいか

ブラウザ経路(難易度高め)

5経路の選び方

医療職の多くのケースは、MCPかコネクターで解決できます。APIとブラウザは、それでは対応できない場面の選択肢です。


組み合わせの例:医療版ワークフロー

5経路を組み合わせると、こういう自動化ができます。

01

PubMed MCP

論文検索・要約

02

Notion MCP

要約をページに保存

03

Google Calendar MCP

発表日をカレンダーに登録

04

CLI(cron)

毎週月曜に新着チェックを自動実行

05

Slack MCP

新着があれば「今週の新着論文」をチームに通知

学会発表サポートパイプライン

全部繋ぐと、毎週月曜の朝に自動で動いて、チームのSlackに通知が届きます。自分がやることはゼロです。


演習:自分のワークフローを5経路で分類する

Lesson 01で書き出した「手作業コスト3つ」を見返してください。

それぞれについて、どの連携経路が使えるかを考えてみます。

手作業コスト使えそうな経路
(書き出したもの1)MCP / API / コネクター / CLI / ブラウザ
(書き出したもの2)
(書き出したもの3)

このテーブルを埋めるだけで、次のステップが見えてきます。

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