このシリーズの最初の2回は、医療と関係ありません。
いきなり「仕事に役立つもの」を作ろうとすると、道具の使い方と、中身の難しさを、同時に背負うことになります。 それはしんどい。 だから最初は、道具そのものの楽しさだけを知ってください。
そのための一番いい題材が、ゲームです。
コードを書かずに、ゲームが動く
やることはひとつです。 Claude.ai を開いて、作りたいゲームを、ふつうの日本語で話しかけます。
ブラウザで開くだけ。無料で始められます。ここに話しかけてゲームを作ります。
たとえば、次の文を、そのまま入力欄に貼り付けます(右上のボタンでコピーできます)。
ブラウザで遊べる、もぐらたたきゲームを作ってください。
穴からもぐらが出てきて、クリックすると点が入る。
30秒で何点とれるか競う形にしてください。
送信して、数十秒待ちます。 画面の右側に、遊べるもぐらたたきが出てきます。


コードは、1行も書いていません。 やったのは、欲しいものを言葉にしただけ。 形にしたのは、AIです。
この「うわ、動いた」が、このシリーズ全部の出発点です。
視点
このシリーズ全部の出発点
欲しいものを、ふつうの日本語で言葉にする。形にするのは、AI。あなたは作り方を知らなくていい。この「話しかけるだけで動く」体験が、これから育てていくすべての土台になります。
手を動かす
ここで、あなたも1つ作ってみてください。
Claude.ai を開いて、好きなゲームを1つ頼みます。 もぐらたたきでも、ブロック崩しでも、神経衰弱でも、なんでもいい。 「ブラウザで遊べる◯◯を作って」と話しかけるだけです。
画面に遊べるゲームが出てきて、実際に1回遊べたら、完了です。
気に入らなければ、話して直す
たぶん、最初のゲームは、どこか物足りないはずです。 動きが遅い、色が地味、点数が出ない。
それも、話しかけるだけで直ります。
もぐらが出てくる速さを、もっと速くしてください 背景の色を、夜っぽい濃い青にしてください 右上に、残り時間が見えるようにしてください
頼むたびに、その場で作り変わっていきます。 直すのも、消すのも、増やすのも、全部「話す」だけ。
もう一度、手を動かす
自分のゲームに、注文を1つ足してみてください。 速くする、色を変える、音を出す、なんでもいい。 変わったのが確認できたら、完了です。
いま、何が起きたのか
少しだけ立ち止まります。
あなたがやったのは、「こういうものが欲しい」と言葉にしたことだけです。 細かい作り方は、何ひとつ知らなくていい。 これが、いま世界で vibe coding と呼ばれているやり方です。
ひとつだけ、釘を刺しておきます。 この名前をつけた研究者のカルパシーという人は、本人が、これは魔法ではない、と言っています。 これで作れるのは、週末にぱっと作って捨てるような、小さなものだ、と。
だから「もう何でも作れる」と思う必要はありません。 でも、その小さなものが、こんなに速く、こんなに楽しく作れる。 それを体で知った、というのが今日の収穫です。
補足
今日持って帰るもの
欲しいものを言葉にして、出てきたものを話しかけて直す。この往復だけで、ブラウザの中で動くものが作れる。今日はその感覚を、体で浴びました。
理解度チェック
セルフチェック
1. この回でゲームを作るとき、あなたが実際にやったことは何ですか。
2. vibe coding と名づけたカルパシーは、このやり方について何と言っていますか。
次回
ゲームで「動く」を浴びてもらいました。
次は、もう少し自分の生活で役に立つ、小さな道具を、いくつも作ります。 売っていないものが、自分の手で、次々にできる。 その感覚を、もう一段はっきりさせます。