このレッスンで終わる頃には
- 「毎回指示を書くのめんどう」から卒業できる
- 資料検索でも、企業調査でも、同じ型で繰り返せる箱が作れている
前回、CoWorkで1本試した。次は「これ、毎回やるやつだな」を楽に回す仕組みを作る。
いけともさんがプロジェクト機能を実演している部分
CoWorkが向いているのは、エンジニアだけではありません。
“Claude Code doesn't just resonate with developers anymore. Non-technical people are using it to build things. Technical people are using it for non-technical work. The line is blurring.”
筆者訳Claude Codeはもはやデベロッパーだけに響くものではない。非技術者がそれで物を作るために使い、技術者がそれで非技術的な仕事をこなすために使っている。境界が溶けている。
プロジェクトという仕組みも、まさにその「非技術者が物を作る」側の道具です。
プロジェクトって何?
ChatGPT使ったことある人は、GPTs を想像するといい。ないなら、こう思えばいい。
一度「こうやってね」と説明したことを、覚えておいてくれる箱
例えば資料検索なら、「結論→根拠→出典の順に整理して」「要約は3行まで」「出典URL必須」みたいな自分ルールがあるはず。それを最初に1回だけ書いておく。
次からは「このテーマの資料調べて」って投げるだけ。毎回フォーマット指定しなくていい。
作ってみる
例として「企業調査プロジェクト」を作ってみる。資料検索にそのまま置き換えられるので、型を覚える目的で。
1. フォルダを用意
デスクトップの cowork の中に、もう1つフォルダを作る。今回は company-research という名前で。
デスクトップ/
└── cowork/
├── first-test/ ← 前回使った
└── company-research/ ← 今回使う
2. CoWorkで新規プロジェクト
CoWorkの左メニューに「プロジェクト」がある。押して「新規プロジェクト」。
- 名前:
company-research - 作業フォルダ: さっき作った
company-researchを指定 - 指示欄にこれを貼る:
ネット上で指定された企業を調べて、以下の形式でMarkdownファイルにまとめる。
## ファイル名
companies/{企業名}.md
## 中身
- 会社名
- 所在地
- 設立年
- 事業内容(3行以内)
- 直近のニュース(3件、出典URL付き)
## ルール
- 日本語で簡潔に
- 出典がないことは書かない
- 不明な項目は「不明」でいい

補足
指示は「型」と「縛り」の2つだけ
いい指示は2つあれば十分。
- 型: どんなフォーマットで書くか
- 縛り: やっちゃダメなこと
資料検索なら「型=結論→根拠→出典 + 3行要約」「縛り=出典なしは書かない」。これだけ書いておくと、AIが勝手に盛らなくなる。
3. 試してみる
チャットに一言投げる。
ワークスタイルエボリューションという会社を調べて
右側が動き出す。Web検索して、ファイル書いて、完了。
できた companies/ワークスタイルエボリューション.md を開いて、指示通りになってるか見る。出典URLがちゃんと入ってるか、これだけ確認すればOK。
4. 2社目は一瞬
同じプロジェクトの中で、新しいチャットを開いて:
メンバーズを調べて
もう指示を書かなくていい。最初に書いた「型」と「縛り」は自動で引き継がれる。
これがプロジェクトのありがたさ。2回目以降が圧倒的に楽。

別の仕事でも使う
同じ発想で、自分の日々の業務もプロジェクト化できる。
資料サマリープロジェクト
- 指示: テーマ名が来たら、最新5年の業界レポートを3本選んで、結論→根拠→出典で整理+要約3行
- 縛り: 出典URL必須、断定的表現は避ける
説明資料プロジェクト
- 指示: テーマ名が来たら、専門知識のない人にもわかる日本語で説明ページを作る
- 縛り: 専門用語は初出のときだけ()で元の言葉を残す、「詳しくは担当者に確認してください」を末尾に
右側を見るのを忘れない
CoWorkが動いている間、右側パネルに「今どのサイト見てる」「このファイル作ろうとしてる」が逐次出る。
ここを見ずに「はいはい」ってYesを連打しないこと。違うことをやろうとしてたら止める。
とはいえ最初は怖いので、1個ずつ確認して進めればOK。慣れるとだんだん「この動きなら任せて大丈夫」が分かってくる。
ドメイン許可リストで確認を減らす
「このサイト見ていい?」が毎回出ると、だんだんうっとうしい。
信頼できるサイトだけを事前に登録しておくと、毎回聞かれなくなる。
設定場所: アプリの設定 > 機能 > ドメイン許可リスト
業務用なら、最低限これだけ入れておけばいい。
| サイト | 用途 |
|---|---|
www.e-stat.go.jp | 政府統計 |
www.meti.go.jp | 経済産業省 |
www.jetro.go.jp | JETRO |
www.nikkei.com | 日本経済新聞 |
注意
機密情報は絶対に書かない
CoWorkに打ち込んだ文字はクラウドを通る。
氏名、生年月日、取引先ID、商談メモ。これらは絶対に書かない。
業界名や案件の一般論は全然OK。「50代・経営者・非上場企業」くらいでも個人や取引先が特定できるので、匿名性をガチで意識して。
うまくいかないとき
「セットアップ中」で進まない 初回だけ1分くらい待ちます。お茶でも。
ファイル名が指示通りじゃない
AIは「だいたい合ってる」で進みがち。指示欄にファイル名の形を明確に書く(例: companies/{企業名}.md)と固定できる。
「ブロックされています」と出る ドメイン許可リストが効いてる証拠。該当サイトを追加するか、一時的に「すべて許可」で様子見。
プロジェクトに別の用件を混ぜちゃう プロジェクトは小さく切る。「企業調査」と「資料検索」は別箱。
まとめ
プロジェクト化のコツは3つ。
- 型と縛りを最初の1回だけ書く
- 右側を見ながら進める
- 許可リストでよく使うサイトを事前登録
ここまで来れば、毎回「これ前も書いたよな」というストレスから解放される。
次は、プロジェクトのさらに上位にある CLAUDE.md という設定ファイル。「あなたはどんな仕事をしていて、どんなルールで動いているか」を一度書いておくと、全部に効いてくるやつ。
明日のアクション
自分の業務で「毎回同じやつ」を1つ選んで、プロジェクト化してみてください。
候補: 新着レポートの週次まとめ / 登壇前のリサーチ / 競合メディアの読み込み / 提案書のひな形生成
指示欄は型 + 縛りの2段で書く。2件サンプルを走らせて、出力が安定するか確認。
