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自己紹介を1回で済ませる(CLAUDE.md)
レッスン 4 / 12|14分で読めます

自己紹介を1回で済ませる(CLAUDE.md)

毎回「私は小児科医で...」って説明するのしんどい。1回書いておけば次から自動で読んでくれる。それだけ。

このレッスンで終わる頃には

  • 毎回「私は医者で、こういう文体で...」と説明しなくて済む状態を作れる
  • 自分用のクセを全部覚えさせておく場所ができる

毎回の自己紹介、めんどうじゃない?

Claudeに何か頼むたびに、こういう前置きしてませんか?

私は小児科医で、保護者向けのサイトを作ってます。
やさしい日本語で書いてください。専門用語は避けて...

1回ならいい。でも、次の日にはまたゼロから説明しなきゃいけない。Claudeは記憶を持たないので、毎回「はじめまして」状態。

これ、しんどい。


解決策: CLAUDE.md という紙に書いておく

CLAUDE.mdは、ただのテキストファイル

これをフォルダに置いておくと、Claudeが起動時に真っ先に読んでくれる。「あ、この人は小児科医で、こういう文体が好きなんだな」と最初から把握した状態でスタートする。

新しいスタッフに渡す「業務マニュアル」みたいなもの、と思えばいい。

ただのテキストです

特別な形式もいらない、エラーも出ない、好きなタイミングで書き換えられる。気軽に試して、気づいたら書き足す、で全然いい。


書く場所は3つある

ここがちょっとややこしい。でも慣れれば「あー、そういうことね」ってなる。

CLAUDE.md 3層構造の図解
グローバル → プロジェクト設定 → フォルダ内のCLAUDE.md。下に行くほど範囲が狭く、矛盾しなければ全部積み重なる
どこ何を書くいつ効く
1. グローバル ~/.claude/CLAUDE.md自分の基本情報・クセClaudeを起動する全ての時
2. プロジェクト設定(CoWork画面)その業務のフォーマットそのプロジェクトを開いた時
3. フォルダの中に置く CLAUDE.mdその案件だけの情報そのフォルダで作業した時

上から順に読まれて、全部積み重なる。矛盾しなければ全部効く。


まず1番(グローバル)から

全部に効くから、ここを書くのが一番効率がいい

場所

  • Mac: ~/.claude/CLAUDE.md
  • Windows: C:\Users\あなたの名前\.claude\CLAUDE.md

「そんなフォルダない」って? 大丈夫、Claudeに頼めば作ってくれる。

Claudeに作ってもらう

新しいチャットで、こう頼む。

グローバルのCLAUDE.mdを作って。場所は ~/.claude/CLAUDE.md で。
中身はこんな感じで書いておいて:

- 話し方は丁寧だが簡潔に
- 私は小児科医で、プログラミング経験はゼロ
- Pythonを使う時は必ずUVを使う(PCを汚したくないので)
- 患者情報は絶対に外部送信しない

これで1つできた。一度作ってしまえば、全セッションに効く。

何を書いておくといい?

カテゴリ
自己紹介「小児科医」「医療サイトを作ってる」「プログラミング初心者」
文体「丁寧だが短めに」「医学用語は日本語優先」
仕事のクセ「迷ったら先に確認してほしい」「エラーはそのまま見せて」
ガード「患者情報は絶対に外に出さない」「APIキーは .env に」

2番(プロジェクト設定)

前のレッスンで触った「プロジェクト指示」のこと。

ここには その業務固有のフォーマットを書く。例: 「企業調査は社名・所在地・事業内容・ニュースの4点で」「論文要約は3行まで」。

プロジェクトごとに変わる細かいところはここ、って分担。


3番(フォルダの中のCLAUDE.md)

一番細かい単位。そのフォルダで作業する時だけ効く。

例えば「保護者向け医療情報サイト」を作るフォルダなら、中身はこんな感じになる。

# 保護者向け医療情報サイト

## このサイトについて

保護者が子供の症状を調べるためのサイト。
読者は医療知識のない一般の保護者。

## ルール

- 小6にわかる日本語
- 専門用語は必ず( )で説明を添える
- 薬は商品名じゃなく一般名
- 末尾に「必ず医師に相談してください」
- ファイル名は英語の小文字とハイフン

これだけで、そのフォルダで書いた文章が 勝手に こっちの希望通りになる。

書き方

Finderで普通にテキストファイルを作って、CLAUDE.md という名前で保存するだけ。ターミナル派ならこう。

cd ~/my-medical-site
touch CLAUDE.md
open CLAUDE.md
VS Code で CLAUDE.md を開いた様子
VS Code で開いた CLAUDE.md。Markdown なので # と ## と - だけで書ける。これがClaudeに「自分の取扱説明書」として読まれる

ビフォーアフター

試してみると、効いてるのが一発で分かる。

CLAUDE.md が ある 状態でこう聞く:

発熱について保護者向けの説明ページを作って

→ やさしい日本語で、かっこ書きで専門用語を説明して、末尾に「医師に相談」が入ってる。

次に CLAUDE.md を外して (ファイル名を一時的に CLAUDE.md.bak に変えるだけ)、同じ質問をすると:

→ 専門用語が混ざる、注意書きが抜ける、医療者向けの文体になる。

この違いが 毎回ちゃんと指示しないといけないストレス の正体。


PROGRESS.md: 続きから再開する仕組み

CLAUDE.mdでカバーできない問題が1つ。

「昨日はどこまでやったっけ?」

Claudeはセッションが変わると、前にやってたことは覚えてない。なので、プロジェクトが数日続く場合、毎回「昨日の続きから」が難しい。

答えは、作業日記を書かせること。フォルダに PROGRESS.md を置いて、作業するたびにここを更新してもらう。

グローバルCLAUDE.mdに一文足しておく

- 作業経過は PROGRESS.md に追記する
- 新しいタスク開始時は、まず PROGRESS.md を読む

これで、Claudeが毎回 PROGRESS.md を読んで続きから始めてくれる。

PROGRESS.md の中身(例)

# PROGRESS

## 2026-04-24
- 発熱ページのドラフトできた
- 次: 熱性痙攣ページを着手

## 2026-04-23
- サイト全体の構成見直し
- CLAUDE.mdに「薬は一般名」追加

数日後に続きを再開する時、「今PROGRESS見てから取りかかって」とだけ言えば、ちゃんとキャッチアップしてくれる。

地味だけど一番効くやつ

長い案件ほどこれが効く。「どこまで進んだ?」と自分でも忘れる時に、PROGRESS.md が救ってくれる。中規模以上の仕事では、僕は必ず入れてます。


迷ったらグローバルに書く

同じルールを「グローバルにも書くべき?プロジェクトにも書くべき?」と迷ったら、グローバルでいい

グローバルは全部に効くので、書いて損はしない。細かすぎると感じたら後から他の層に移せばいい。最初は雑でOK。


よくある疑問

どこに置く?
フォルダ用は、そのフォルダの一番上(ルート)に CLAUDE.md をそのまま置く。

長すぎて大丈夫?
最初は10行で十分。使いながら足していって100行超えても問題なし。300行超えたら分割検討。

英語じゃないとダメ?
ダメじゃない。日本語で全然読んでくれる。

グローバルを書き換えたのに反映されない
Claudeを一度閉じて、もう一度開く。起動時にしか読まない仕様。


まとめ

  • グローバル ~/.claude/CLAUDE.md に、自分の基本情報・クセを書く
  • プロジェクト設定 には、業務のフォーマット
  • フォルダの中の CLAUDE.md には、その案件固有の情報
  • PROGRESS.md で続きから再開できるようにする

これだけで、Claudeはあなた専用のアシスタントになる。

次のレッスンは ツールとパーミッション。「このファイル触っていい?」って聞かれる、あの画面の話。

Claude公式: How Claude remembers your project
docs.claude.com の CLAUDE.md / メモリ公式リファレンス。3層構造・auto memory・import 記法までここに集約
Claude公式: メモリ/CLAUDE.md の仕組み

グローバル/プロジェクト/フォルダの3層メモリの公式仕様。インポートや@記法など、深掘りしたくなったらここ

Webdocs.claude.com

明日のアクション

やってみる順番:

  1. ~/.claude/CLAUDE.md を作って、自分のこと3行(仕事・文体の好み・嫌いなこと)を書く
  2. 今やってる案件のフォルダに CLAUDE.md を置いて、この案件だけのルール5つ を書く
  3. 同じフォルダに空の PROGRESS.md を作って、「作業経過はここに追記して」とClaudeに伝える

1タスク回して、PROGRESS.md が更新されるか見てみてください。