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レッスン 3 / 8|10分で読めます

CLAUDE.mdで自分専用のAI助手を育てる

毎回同じ説明をしなくていい。CLAUDE.mdに書いておけば、AIが最初から分かってくれる。

CLAUDE.mdで自分専用のAI助手を育てる

前回で、Claude Codeに話しかけて作業してもらうところまでできた。ここからは賢い使い方の話だ。

毎回の自己紹介、面倒じゃないですか

Claude Codeを起動するたび、こんなやりとりをしていないだろうか。

あなた:「私は小児科医で、保護者向けの医療情報サイトを作っています。
    やさしい日本語で書いてください。専門用語は避けてください。」

1回ならいい。でも毎回やるのは時間の無駄だ。

Claude Codeには記憶が残らない。起動するたびにまっさらになる。だから毎回同じ前提を伝え直すはめになる。

答え: CLAUDE.mdを置く

CLAUDE.mdはプロジェクトのフォルダに置くテキストファイルだ。Claude Codeは起動時にこのファイルを最初に読む。自分が誰で、何を作っていて、どんなルールで動いてほしいか。ここに書いておけば、毎回の自己紹介がいらなくなる。

梶谷健人さんはこれを「最重要業務マニュアル」と呼んでいる。新しく入ったスタッフに渡す引き継ぎ資料だと思えばいい。

CLAUDE.mdはただのテキストファイル

魔法のようなものではない。中身はただの文章だ。好きなタイミングで開いて書き換えられる。書き方を間違えてもエラーにはならない。気軽に試して、少しずつ育てていけばいい。

実際に作ってみよう

ターミナルでプロジェクトのフォルダに移動する。前回作ったフォルダがあればそこでいい。なければ新しく作る。

フォルダ作成と移動
$mkdir -p ~/my-medical-site
$cd ~/my-medical-site

mkdirはフォルダを作るコマンド。-pは「もうあってもエラーにしない」という意味。cdで移動する。

次にCLAUDE.mdを作る。

空ファイルを作成
$touch CLAUDE.md

touchは空ファイルを作るコマンド。これでCLAUDE.mdができた。

テキストエディタで開いて中身を書いていく。macOSならこう。

テキストエディタで開く
$open CLAUDE.md

何を書けばいいか: 3ブロック

書く内容は大きく3つだ。

自分が誰で、何を作っているか。プロジェクトの中身。守ってほしいルール。

以下をCLAUDE.mdにコピーして貼り付けてみよう。

# 保護者向け医療情報サイト

## あなたの役割

あなたは小児科の医療情報サイトを作るアシスタントです。
私は小児科医で、プログラミングの経験はありません。

## プロジェクト概要

保護者が子どもの症状について調べられるWebサイトを作っています。
対象は医療知識のない一般の保護者です。

## ルール

- やさしい日本語で書く(小学6年生が読める程度)
- 専門用語を使うときは必ずかっこ書きで説明を添える
- 薬の商品名は使わず一般名を使う
- 「必ず医師に相談してください」の注意書きを入れる
- ファイル名は英語の小文字とハイフンで付ける

10行ほどしかない。でもこれだけでClaude Codeの動きがガラッと変わる。

違いを体験する

保存したら、同じフォルダでClaude Codeを起動する。

Claude Code起動
$claude

起動したら、こう聞いてみる。

発熱について保護者向けの説明ページを作って

何も補足しなくても、やさしい日本語で、保護者向けに、注意書き付きで書いてくれるはずだ。

比較のために、CLAUDE.mdなしの状態も試そう。Claude Codeを終了して、ファイル名を変える。

ファイル名を変更
$mv CLAUDE.md CLAUDE.md.bak

mvはファイル名を変えるコマンド。これでCLAUDE.mdが見えなくなる。

もう一度起動して、同じ質問をする。

Claude Code起動(CLAUDE.mdなし)
$claude
発熱について保護者向けの説明ページを作って

専門的な表現が混ざったり、注意書きが抜けたりするはずだ。前提がないから、平均的な答えしか返せない。

確認できたら、元に戻しておこう。

ファイル名を元に戻す
$mv CLAUDE.md.bak CLAUDE.md

各セクションの役割

3つのブロックを振り返る。

「あなたの役割」で自分の立場を伝える。「プログラミング経験がない」と書いておくと、コマンドの説明を省略せず丁寧に出してくれる。

「プロジェクト概要」は全体像。これがないと、毎回「どういうプロジェクトですか?」と聞かれるか、見当違いの提案が飛んでくる。

「ルール」は約束ごと。ファイルを作るとき、コードを書くとき、文章を考えるとき、すべてに反映される。

ルールは具体的に書く

「わかりやすく書いて」より「小学6年生が読める日本語で書いて」のほうがClaude Codeには伝わる。人に頼むときと同じで、具体的なほど期待通りの結果が出る。

よくある疑問

どこに置くか。プロジェクトフォルダの一番上、ルートに置く。cdで移動したとき最初に見える場所だ。

長くなりすぎないか。最初は10行で十分。使ううちに「これも書いておけばよかった」と思うことが出てくる。そのとき足せばいい。100行超えても問題ない。

英語じゃないとダメか。日本語で大丈夫。Claude Codeは普通に読める。

まとめ

CLAUDE.mdは毎回の自己紹介をなくすファイルだ。自分は誰か、何を作っているか、どう動いてほしいか。3つ書くだけで、Claude Codeが最初から文脈を分かった状態で動く。

次のレッスンでは、Claude Codeが持っている道具(ツール)と、それを使わせるかの許可(パーミッション)の仕組みを見ていく。

明日のアクション

自分のプロジェクトフォルダにCLAUDE.mdを作り、「役割」「概要」「ルール3つ」を書いてみよう。完璧でなくていい。5行でも十分だ。書いたらClaude Codeを起動して、何か1つ質問してみてほしい。CLAUDE.mdなしのときとの違いを体感できるはずだ。