メインコンテンツへスキップ
自己紹介を1回で済ませる(CLAUDE.md)
レッスン 4 / 12|18分で読めます

自己紹介を1回で済ませる(CLAUDE.md)

毎回「私は総務で...」って説明するのしんどい。1回書いておけば次から自動で読んでくれる。それだけ。

このレッスンで終わる頃には

  • 毎回「私は総務で、こういう文体で...」と説明しなくて済む状態を作れる
  • 自分用のクセを全部覚えさせておく場所ができる

毎回の自己紹介、めんどうじゃない?

Claudeに何か頼むたびに、こういう前置きしてませんか?

私は総務で、新人向けの社内サイトを作ってます。
やさしい日本語で書いてください。専門用語は避けて...

1回ならいい。でも、次の日にはまたゼロから説明しなきゃいけない。Claudeは記憶を持たないので、毎回「はじめまして」状態。

これ、しんどい。


解決策: CLAUDE.md という紙に書いておく

CLAUDE.mdは、ただのテキストファイル。

これをフォルダに置いておくと、Claudeが起動時に真っ先に読んでくれる。「あ、この人は総務で、こういう文体が好きなんだな」と最初から把握した状態でスタートする。

新しいスタッフに渡す「業務マニュアル」みたいなもの、と思えばいい。

補足

ただのテキストです

特別な形式もいらない、エラーも出ない、好きなタイミングで書き換えられる。気軽に試して、気づいたら書き足す、で全然いい。


書く場所は3つある

ここがちょっとややこしい。でも慣れれば「あー、そういうことね」ってなる。

CLAUDE.md 3層構造の図解
グローバル → プロジェクト設定 → フォルダ内のCLAUDE.md。下に行くほど範囲が狭く、矛盾しなければ全部積み重なる
どこ何を書くいつ効く
1. グローバル ~/.claude/CLAUDE.md自分の基本情報・クセClaudeを起動する全ての時
2. プロジェクト設定(CoWork画面)その業務のフォーマットそのプロジェクトを開いた時
3. フォルダの中に置く CLAUDE.mdその案件だけの情報そのフォルダで作業した時

上から順に読まれて、全部積み重なる。矛盾しなければ全部効く。

補足

正確には5段階ある

実務で使うのはこの3つで十分ですが、公式の仕様はもう少し細かい。グローバル(~/.claude/CLAUDE.md)、プロジェクト直下の./CLAUDE.md(チームで共有・Git管理)、./CLAUDE.local.md(自分専用・Git管理から外す)、モノレポの親フォルダ(自動で読み込まれる)、作業対象の子フォルダ(そこに触れた時だけ読み込まれる)の5段階です。まずは3つの感覚で始めれば十分で、必要になったときに残り2つを足せばいい。


まず1番(グローバル)から

全部に効くから、ここを書くのが一番効率がいい。

場所

  • Mac: ~/.claude/CLAUDE.md
  • Windows: C:\Users\あなたの名前\.claude\CLAUDE.md

「そんなフォルダない」って? 大丈夫、Claudeに頼めば作ってくれる。

Claudeに作ってもらう

新しいチャットで、こう頼む。

グローバルのCLAUDE.mdを作って。場所は ~/.claude/CLAUDE.md で。
中身はこんな感じで書いておいて:

- 話し方は丁寧だが簡潔に
- 私は総務で、プログラミング経験はゼロ
- Pythonを使う時は必ずUVを使う(PCを汚したくないので)
- 機密情報や取引先の情報は絶対に外部送信しない

これで1つできた。一度作ってしまえば、全セッションに効く。

何を書いておくといい?

カテゴリ
自己紹介「総務担当」「社内サイトを作ってる」「プログラミング初心者」
文体「丁寧だが短めに」「専門用語は日本語優先」
仕事のクセ「迷ったら先に確認してほしい」「エラーはそのまま見せて」
ガード「機密情報は絶対に外に出さない」「APIキーは .env に」

2番(プロジェクト設定)

前のレッスンで触った「プロジェクト指示」のこと。

ここにはその業務固有のフォーマットを書く。例: 「企業調査は社名・所在地・事業内容・ニュースの4点で」「資料要約は3行まで」。

プロジェクトごとに変わる細かいところはここ、って分担。


3番(フォルダの中のCLAUDE.md)

一番細かい単位。そのフォルダで作業する時だけ効く。

例えば「新人向け社内マニュアルサイト」を作るフォルダなら、中身はこんな感じになる。

# 新人向け社内マニュアルサイト

## このサイトについて

新人が社内制度を調べるためのサイト。
読者は業界知識のない新人。

## ルール

- 小6にわかる日本語
- 専門用語は必ず( )で説明を添える
- 略語は使わず正式名称で
- 末尾に「不明点は必ず担当部署に確認してください」
- ファイル名は英語の小文字とハイフン

これだけで、そのフォルダで書いた文章が勝手にこっちの希望通りになる。

書き方

Finderで普通にテキストファイルを作って、CLAUDE.md という名前で保存するだけ。ターミナル派ならこう。

cd ~/my-onboarding-site
touch CLAUDE.md
open CLAUDE.md
案件フォルダの中に CLAUDE.md と PROGRESS.md を置く。これでルールと作業経過を次回に渡せる
ターミナルで CLAUDE.md を作成している画面
CLAUDE.md は普通のMarkdown。見出しと箇条書きだけで、その案件のルールを書ける
CLAUDE.md と PROGRESS.md が作成され、CLAUDE.md の中身を確認している画面
同じフォルダに PROGRESS.md も置くと、次回の再開ポイントまで残せる

補足

複数のCLAUDE.mdをまとめて読ませる

@path/to/fileという書き方をCLAUDE.mdの中に置くと、そのファイルの中身をその場で読み込んでくれます(@import構文)。共通のルールを1箇所にまとめておいて、複数のCLAUDE.mdから呼び出したい時に使います。


ビフォーアフター

試してみると、効いてるのが一発で分かる。

CLAUDE.md がある状態でこう聞く:

有給休暇について新人向けの説明ページを作って

→ やさしい日本語で、かっこ書きで専門用語を説明して、末尾に「担当部署に確認」が入ってる。

次に CLAUDE.md を外して(ファイル名を一時的に CLAUDE.md.bak に変えるだけ)、同じ質問をすると:

→ 専門用語が混ざる、注意書きが抜ける、業界人向けの硬い文体になる。

この違いが、毎回ちゃんと指示しないといけないストレスの正体。


PROGRESS.md: 続きから再開する仕組み

CLAUDE.mdでカバーできない問題が1つ。

「昨日はどこまでやったっけ?」

Claudeはセッションが変わると、前にやってたことは覚えてない。なので、プロジェクトが数日続く場合、毎回「昨日の続きから」が難しい。

答えは、作業日記を書かせること。フォルダに PROGRESS.md を置いて、作業するたびにここを更新してもらう。

グローバルCLAUDE.mdに一文足しておく

- 作業経過は PROGRESS.md に追記する
- 新しいタスク開始時は、まず PROGRESS.md を読む

これで、Claudeが毎回 PROGRESS.md を読んで続きから始めてくれる。

PROGRESS.md の中身(例)

# PROGRESS

## 2026-04-24

- 有給休暇ページのドラフトできた
- 次: 出張申請ページを着手

## 2026-04-23

- サイト全体の構成見直し
- CLAUDE.mdに「略語は使わず正式名称で」追加

数日後に続きを再開する時、「今PROGRESS見てから取りかかって」とだけ言えば、ちゃんとキャッチアップしてくれる。

視点

地味だけど一番効くやつ

長い案件ほどこれが効く。「どこまで進んだ?」と自分でも忘れる時に、PROGRESS.md が救ってくれる。中規模以上の仕事では、僕は必ず入れてます。


迷ったらグローバルに書く

同じルールを「グローバルにも書くべき?プロジェクトにも書くべき?」と迷ったら、グローバルでいい。

グローバルは全部に効くので、書いて損はしない。細かすぎると感じたら後から他の層に移せばいい。最初は雑でOK。


何を入れて、何を入れないか

書き足していくと、そのうち行数が膨らみます。ここで一度、基準を決めておきます。

Claude Code公式ドキュメントは、判断の仕方をこう置いています。

VoicesDOCUMENTATION

For each line, ask: 'Would removing this cause Claude to make mistakes?' If not, cut it. Bloated CLAUDE.md files cause Claude to ignore your actual instructions!

筆者訳

1行ごとにこう問う。『この行を削除したら、Claudeは間違えるか』。そうでなければ削る。肥大化したCLAUDE.mdは、本当に必要な指示をClaudeに無視させる。

Claude Code公式ドキュメントBest practicescode.claude.com/docscode.claude.com/docs/en/best-practices

基準は「削除したら間違えるか」の1点だけ。読めばわかることは、削っていい対象です。

入れるもの・入れないもの

入れる
  • Claudeが推測できないコマンド(社内独自の手順など)
  • 標準と違うコードスタイル・命名規則
  • テストの手順、動かし方
  • チーム固有の作法・レビューの流儀
  • 環境の癖(この環境だけの制約)
  • 非自明な落とし穴(ここでハマった、を先回りして書く)
入れない
  • 読めばわかること
  • 標準的な慣習(言語やツールの一般的な作法)
  • 詳細なAPI文書(リンクを貼れば十分)
  • 頻繁に変わる情報(すぐ古くなる)

注意

肥大化は逆効果

CLAUDE.mdは長ければ長いほどいい、わけではありません。行数が増えるほど、実際に読まれ守られる指示の密度は下がります。本当に大事な1行が、周りの説明文に埋もれて無視される。「300行を超えたら分割検討」という目安は、ここから来ています。


よくある疑問

どこに置く? フォルダ用は、そのフォルダの一番上(ルート)に CLAUDE.md をそのまま置く。

長すぎて大丈夫? 最初は10行で十分。使いながら足していって100行超えても問題なし。300行超えたら分割検討。

英語じゃないとダメ? ダメじゃない。日本語で全然読んでくれる。

グローバルを書き換えたのに反映されない Claudeを一度閉じて、もう一度開く。起動時にしか読まない仕様。


まとめ

  • グローバル ~/.claude/CLAUDE.md に、自分の基本情報・クセを書く
  • プロジェクト設定には、業務のフォーマット
  • フォルダの中の CLAUDE.md には、その案件固有の情報
  • PROGRESS.md で続きから再開できるようにする

これだけで、Claudeはあなた専用のアシスタントになる。

次のレッスンはツールとパーミッション。「このファイル触っていい?」って聞かれる、あの画面の話。

Claude公式: How Claude remembers your project
docs.claude.com の CLAUDE.md / メモリ公式リファレンス。3層構造・auto memory・import 記法までここに集約
SourceDOCUMENTATION
Claude公式: メモリ/CLAUDE.md の仕組み

グローバル/プロジェクト/フォルダの3層メモリの公式仕様。インポートや@記法など、深掘りしたくなったらここ

Webdocs.claude.com
docs.claude.com/en/docs/claude-code/memory

明日のアクション

やってみる順番:

  1. ~/.claude/CLAUDE.md を作って、自分のこと3行(仕事・文体の好み・嫌いなこと)を書く
  2. 今やってる案件のフォルダに CLAUDE.md を置いて、この案件だけのルール5つを書く
  3. 同じフォルダに空の PROGRESS.md を作って、「作業経過はここに追記して」とClaudeに伝える

1タスク回して、PROGRESS.md が更新されるか見てみてください。