メインコンテンツへスキップ
「これやっていい?」と聞かれたら(パーミッション)
レッスン 5 / 12|13分で読めます

「これやっていい?」と聞かれたら(パーミッション)

Claudeは勝手にファイル書いたりコマンド実行したりしない。「いい?」って聞いてくれる。その仕組み。

このレッスンで終わる頃には

  • 許可画面が出ても怖くなくなる。見るべきところだけ見ればOK、が分かる
  • 「毎回聞かれるのめんどう」と感じたときの安全な抜け道も知ってる

Claudeは勝手に何もしない

Claudeに「このファイル消して」って頼むと、すぐ消すわけじゃない。

「ほんとに消していい?」って聞いてくる。

この「聞いてくる仕組み」がパーミッション(許可)。ちょっとうっとうしいけど、めちゃくちゃ大事な安全装置。


Claudeが使う道具(ツール)

Claudeが仕事する時、裏で6個くらいの道具を使い分けてる。

自分で「Readツール使って!」なんて指示する必要はない。「このファイル見せて」と言えば、勝手にReadを選ぶ。裏で何使ってるかくらいは知っとくと画面見たときに焦らない、その程度でいい。


読むだけのやつは勝手にやる

Read / Grep / Glob は見るだけ。壊れようがないから、確認なしでサッと実行する。

このフォルダに何が入ってる?

→ 一瞬でリストアップしてくれる。


書くやつ・コマンド実行は、いちいち聞いてくる

Write / Edit / Bash は世界を変える道具。勝手にやると事故るので、毎回確認してくる。

パーミッションダイアログとチェックポイント
左: 実際に出てくるダイアログのイメージ/右: Yes を押す前の1秒チェックリスト
test.txtを作って

ってお願いすると、こんな画面が出てくる。

Claude wants to write to test.txt

Allow? [y] Yes  [n] No  [a] Always allow

ここで立ち止まって、一瞬だけ確認する。

  • ファイル名、合ってる?
  • 中身、変じゃない?

納得できたらYes。違ってたらNo。それだけ。

注意

「一瞬見る」を習慣に

全部スキップすると事故る。全部熟読すると疲れる。

「ファイル名が想定通り」を確認して、Yes。1秒で済む。この1秒が、事故の95%を防ぎます。


Yes / No / Always allow の3択

選択肢意味
Yes今回だけOK。次はまた聞いてくる
Always allowこのセッション中は同じ系統の操作を聞かない
No却下。別のやり方を提案してくることも

最初はYesで1個ずつ。慣れて「このフォルダなら好きにやっていいよ」と思えたら Always allow でテンポアップ。

Claude Code CLI の help にも permission-mode や allowedTools が出てくる。権限は特別な魔法ではなく、見える設定として扱える
Claude Code CLI の help で permission-mode と allowedTools を確認している画面
permission-mode、allowedTools、disallowedTools、skip-permissions はCLI上でも確認できる

設定は勝手に保存されてる

「Always allow」した内容は .claude/settings.json に自動で保存される。

自分で触る必要はない。気になる人だけ、中身を見てみるといい。

cat .claude/settings.json
ターミナルで .claude/settings.json の場所を確認している画面
設定ファイルはプロジェクト内の .claude/settings.json にある。気になる時だけ場所を知っておけばいい

「やっぱり毎回確認したい」と思ったら、このファイルを消せば最初からやり直せる。


「毎回聞かれるの、マジで疲れた」ってなった時

定型作業(毎朝のニュース要約、定期レポート生成)を何回も回してると、確認画面の連続に疲れてくる。

VoicesDOCUMENTATION

After the tenth approval you're not really reviewing anymore, you're just clicking through.

筆者訳

十回目の承認を過ぎたあたりから、それはもうレビューではない。ただクリックして通しているだけだ。

Claude Code公式ドキュメントBest practicescode.claude.com/docscode.claude.com/docs/en/best-practices

公式ドキュメントもこれを隠さない。Yesを押し続けるだけの確認は、そのうち中身を見なくなる。だから対策は、我慢して毎回ちゃんと見ることじゃなくて、仕組みの方を変えること。

対策は3つの層に分かれる。1つ目はAuto mode。専門の判定モデルが動作の中身を見て、影響範囲が急に広がる操作・見慣れない外部システムへのアクセス・悪意あるコンテンツに誘導された操作、この3種類だけ止めて、それ以外は自動で通す。2つ目は、ここまで見てきたAlways allow、つまり許可リスト。npm run lintみたいな、安全だと分かってる操作だけ個別に許可しておくやつ。3つ目はSandboxing。OSのレベルでファイルシステムとネットワークを隔離して、そもそも何が起きても外に影響しない箱の中で動かす。

このレッスンで扱ってるバイパスモードは、この3つとは別枠。判定モデルによる仕分けも、許可リストによる個別確認もせず、確認そのものを丸ごと止める、いちばん極端な選択肢だと思ってほしい。

注意

バイパスモード=全部スキップ=劇薬

全ての確認をスキップして、ノンストップで動かすモード。速いけど危ない。

手順が決まってて、過去に何度も動かして問題なかった作業だけ、バイパスで回す。新しいことをやる時には絶対使わない。

どこで切り替える?

アプリの設定 > Claude Code > バイパス権限モードを許可をオン。

あとはプロジェクトを開いて、モードを「バイパス」に切り替え。確認が出なくなる。

使っていいシーン・ダメなシーン

シーンバイパス可?
毎朝のニュース要約◎ 手順決まってる
スケジュール自動実行◎ 人が立ち会わない
テストだけ回す○ 副作用少ない
新機能の開発✕ 予想外のコマンドが走る
本番DBを触る✕✕ 絶対ダメ

迷ったら Noバイパス(通常モード)で。


ついでに: Webアクセスの許可リスト

ツールとは別に、どのWebサイトを見ていいかも管理できる。

アプリの設定 > 機能 > ドメイン許可リスト。

普段の業務でよく使うサイトなら、こういう形で登録しておける。

  • www.stat.go.jp (総務省統計局)
  • www.meti.go.jp (経済産業省)
  • www.jetro.go.jp (日本貿易振興機構)
  • www.nikkei.com (日本経済新聞)

信頼できるサイトだけリストアップ。それ以外に飛ぼうとしたら止まる。

「すべてのドメイン許可」もあるけど、変なサイトに誘導されるリスクがあるので、業務用途ではリスト方式がおすすめ。


やってみよう

Claudeに2つだけ試してみる。

1. 読む系 → 確認なしで動く

このフォルダのファイルを全部教えて

→ 一瞬で一覧が出る。

2. 書く系 → 確認が出る

test.txt を作って、中に「テスト完了」と書いて

→ 「書き込んでいい?」の画面。ファイル名を一瞬確認してYes。

この差を体感しておくと、「読むやつはスムーズ、書くやつは確認」のリズムが自然に身につく。


まとめ

  • Claudeは書き換え・コマンド実行の時は必ず聞いてくる。これが安全装置
  • 選択肢は Yes / No / Always allow の3つ
  • 毎回確認が疲れたら、Auto mode・許可リスト・Sandboxingの3層で対策。バイパスモードはその中でも一番強い手段、定型作業限定
  • Webアクセスはドメイン許可リストで絞る

怖い画面に見えるけど、一瞬見てYesが基本。それで事故はほぼ起きない。

次は UV。「PCに変なもの勝手に入って大丈夫?」という不安を消す話。

Claude公式: Authentication & access の docs ページ
docs.claude.com の権限ドキュメント。バイパスモードや認証の詳細はここから辿れる
SourceDOCUMENTATION
Claude公式: 権限とツールの設定

Claude Code のパーミッション・ツール設定の公式ドキュメント。バイパスモードやドメイン許可の詳細はここ

Webdocs.claude.com
docs.claude.com/en/docs/claude-code/iam

明日のアクション

順番にやってみてください。

  1. 「このフォルダに何がある?」と聞く → 確認なしで動くのを見る
  2. 「test.txtを作って」と頼む → 確認画面が出る。ファイル名を見てYes
  3. ドメイン許可リストを開いて、よく使うサイトを3つ追加
  4. (慣れてきたら)定型のリサーチ系を1本、バイパスモードで走らせて速度を体感