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「これやっていい?」と聞かれたら(パーミッション)

Claudeは勝手にファイル書いたりコマンド実行したりしない。「いい?」って聞いてくれる。その仕組み。

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 読むだけのRead/Grep/Globと書き換えるWrite/Edit/Bashを区別できる
  • 許可画面でファイル名と中身を確認しYes・No・Always allowを選べる
  • バイパスモードは手順が決まった定型作業だけに使うと判断できる

Claudeは勝手に何もしない

Claudeに「このファイル消して」って頼むと、すぐ消すわけじゃない。

「ほんとに消していい?」って聞いてくる。

この「聞いてくる仕組み」がパーミッション(許可)。ちょっとうっとうしいけど、めちゃくちゃ大事な安全装置。

補足

いまどのモードで動いてるかを先に見る

2026年9月時点の公式ドキュメントだと、ターミナルとVS Codeで始めたセッションは、v2.1.283以降は全プランで最初からAuto modeで動く。Auto modeでは、作業フォルダの中の読み取りとファイル編集は確認なしで通って、それ以外の操作を判定モデルが見る。

このレッスンで説明する「毎回聞いてくる」動きは、Manual(default)モードのとき。デスクトップアプリのCodeタブなら送信ボタンの横のモード表示で、今どれになってるか確かめられる。1つずつ確認しながら進めたい最初のうちは、Manualを選んでおくと安心。モードの切り替え方は考えさせてから作らせるで詳しくやる。


Claudeが使う道具(ツール)

Claudeが仕事する時、裏で6個くらいの道具を使い分けてる。

Read

ファイルを読む

Write

新しいファイルを作る

Edit

既存ファイルを書き換える

Bash

ターミナルでコマンドを実行する

Grep

文字列を検索する

Glob

ファイル名パターンで探す

Claudeの6つの道具

自分で「Readツール使って!」なんて指示する必要はない。「このファイル見せて」と言えば、勝手にReadを選ぶ。裏で何使ってるかくらいは知っとくと画面見たときに焦らない、その程度でいい。


読むだけのやつは勝手にやる

Read / Grep / Glob は見るだけ。壊れようがないから、確認なしでサッと実行する。

このフォルダに何が入ってる?

→ 一瞬でリストアップしてくれる。


書くやつ・コマンド実行は、いちいち聞いてくる

Write / Edit / Bash は世界を変える道具。勝手にやると事故るので、毎回確認してくる。

パーミッションダイアログとチェックポイント
左: 実際に出てくるダイアログのイメージ/右: Yes を押す前の1秒チェックリスト
続けてAIに送る
test.txtを作って

ってお願いすると、こんな画面が出てくる。

Claude wants to write to test.txt

Allow? [y] Yes  [n] No  [a] Always allow

ここで立ち止まって、一瞬だけ確認する。

  • ファイル名、合ってる?
  • 中身、変じゃない?

納得できたらYes。違ってたらNo。それだけ。

注意

「一瞬見る」を習慣に

全部スキップすると事故る。全部熟読すると疲れる。

「ファイル名が想定通り」を確認して、Yes。1秒で済む。この1秒が、事故の95%を防ぎます。


Yes / No / Always allow の3択

選択肢意味
Yes今回だけOK。次はまた聞いてくる
Always allow同じ系統の操作を今後聞かない(.claude/settings.jsonに保存され、次回起動後も効く)
No却下。別のやり方を提案してくることも

最初はYesで1個ずつ。慣れて「このフォルダなら好きにやっていいよ」と思えたら Always allow でテンポアップ。


設定は勝手に保存されてる

「Always allow」した内容は .claude/settings.json に自動で保存される。

自分で触る必要はない。気になる人だけ、中身を見てみるといい。

cat .claude/settings.json

「やっぱり毎回確認したい」と思ったら、このファイルを消せば最初からやり直せる。


「毎回聞かれるの、マジで疲れた」ってなった時

定型作業(毎朝のニュース要約、定期レポート生成)を何回も回してると、確認画面の連続に疲れてくる。

VoicesDOCUMENTATION

“After the tenth approval you're not really reviewing anymore, you're just clicking through.”

筆者訳

十回目の承認を過ぎたあたりから、それはもうレビューではない。ただクリックして通しているだけだ。

Claude Code公式ドキュメントBest practicescode.claude.com/docscode.claude.com/docs/en/best-practices

公式ドキュメントもこれを隠さない。Yesを押し続けるだけの確認は、そのうち中身を見なくなる。だから対策は、我慢して毎回ちゃんと見ることじゃなくて、仕組みの方を変えること。

対策は3つの層に分かれる。1つ目はAuto mode。専門の判定モデルが動作の中身を見て、影響範囲が急に広がる操作・見慣れない外部システムへのアクセス・悪意あるコンテンツに誘導された操作、この3種類だけ止めて、それ以外は自動で通す。2つ目は、ここまで見てきたAlways allow、つまり許可リスト。npm run lintみたいな、安全だと分かってる操作だけ個別に許可しておくやつ。3つ目はSandboxing。OSのレベルでファイルシステムとネットワークを隔離して、そもそも何が起きても外に影響しない箱の中で動かす。

このレッスンで扱ってるバイパスモードは、この3つとは別枠。判定モデルによる仕分けも、許可リストによる個別確認もせず、確認そのものを丸ごと止める、いちばん極端な選択肢だと思ってほしい。

注意

バイパスモード=全部スキップ=劇薬

全ての確認をスキップして、ノンストップで動かすモード。速いけど危ない。

手順が決まってて、過去に何度も動かして問題なかった作業だけ、バイパスで回す。新しいことをやる時には絶対使わない。

どこで切り替える?

アプリの設定 > Claude Code > バイパス権限モードを許可をオン。

あとはプロジェクトを開いて、モードを「バイパス」に切り替え。確認が出なくなる。

使っていいシーン・ダメなシーン

シーンバイパス可?
毎朝のニュース要約◎ 手順決まってる
スケジュール自動実行◎ 人が立ち会わない
テストだけ回す○ 副作用少ない
新機能の開発✕ 予想外のコマンドが走る
本番DBを触る✕✕ 絶対ダメ

迷ったら Noバイパス(通常モード)で。


ついでに: Webアクセスの許可リスト

ツールとは別に、どのWebサイトを見ていいかも管理できる。

アプリの設定 > 機能 > ドメイン許可リスト。

普段の業務でよく使うサイトなら、こういう形で登録しておける。

  • www.stat.go.jp (総務省統計局)
  • www.meti.go.jp (経済産業省)
  • www.jetro.go.jp (日本貿易振興機構)
  • www.nikkei.com (日本経済新聞)

信頼できるサイトだけリストアップ。それ以外に飛ぼうとしたら止まる。

「すべてのドメイン許可」もあるけど、変なサイトに誘導されるリスクがあるので、業務用途ではリスト方式がおすすめ。


やってみよう

Claudeに2つだけ試してみる。

1. 読む系 → 確認なしで動く

続けてAIに送る
このフォルダのファイルを全部教えて

→ 一瞬で一覧が出る。

2. 書く系 → 確認が出る

続けてAIに送る
test.txt を作って、中に「テスト完了」と書いて

→ 「書き込んでいい?」の画面。ファイル名を一瞬確認してYes。

この差を体感しておくと、「読むやつはスムーズ、書くやつは確認」のリズムが自然に身につく。


SourceDOCUMENTATION
Claude公式: 権限とツールの設定

Claude Code のパーミッション・ツール設定の公式ドキュメント。バイパスモードやドメイン許可の詳細はここ

Webdocs.claude.com
docs.claude.com/en/docs/claude-code/iam

セルフチェック

1. 「このファイル読んで」と「このファイル消して」、Claudeの反応はどう違う?

2. バイパスモードはいつ使っていい?

3. ドメイン許可リストは仕事でどう使う?

明日のアクション

順番にやってみてください。

  1. 「このフォルダに何がある?」と聞く → 確認なしで動くのを見る
  2. 「test.txtを作って」と頼む → 確認画面が出る。ファイル名を見てYes
  3. ドメイン許可リストを開いて、よく使うサイトを3つ追加
  4. (慣れてきたら)定型のリサーチ系を1本、バイパスモードで走らせて速度を体感

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