前のレッスンで、Claudeが「これやっていい?」と聞いてくる仕組みを見た。読むだけならスルー、書き換えるやつだけ止まって聞いてくる、あの話。
実はあの「聞いてくる・聞いてこない」の段階、前のレッスンで見たバイパスモードを含めて、全部で5つある。全部を毎回使い分ける必要はないけど、「今どのモードで動いているか」を知っているだけで、画面の見え方がだいぶ違って見えてくる。
今日はその切り替え方と、ついでにモデルの選び方、考える深さの選び方まで一気に片付ける。どれも「知らなくても動くけど、知っていると迷わない」種類の話だ。
モードは5つ、送信ボタンの横で選べる
デスクトップアプリだと、送信ボタンの横にモード選択がある。クリックで切り替えられるし、Cmd+Shift+M(WindowsはCtrl+Shift+M)でメニューを開くこともできる。
基本の並びはこう。ターミナル版なら、Shift+Tabを押すたびにこの順で切り替わる。
モードの並び
Manual
読むだけは自動、書く・実行するは毎回確認
Accept edits
ファイルの読み書きとmkdirやmvくらいの軽いコマンドは確認なし
Plan
調べて計画を出すだけ。ファイルは一切変更しない
(有効にした人だけ)Bypass / Auto
Bypassは全部スキップ。Autoは判定役のモデルが危ないものだけ止める
モードの記憶のされ方は環境で少し違う。デスクトップアプリは、モード選択で選んだモードをフォルダごとに覚えていて、次にそのフォルダを開いたときも同じモードのままだ(Planだけは例外で、今のセッション限り)。ターミナル版でShift+Tabで切り替えたモードはそのセッションだけの適用で、次に開くとまた既定のモードに戻る。
普段の作業なら、Manualのままで困ることはあまりない。ファイルを何度も書き換える作業が続くときだけAccept editsに上げて、確認の手間を減らす。それくらいの感覚でいい。
Planモードは、手を動かす前に計画だけ読ませる
さっきのStepsの3番目、Planモード。ここだけもう少し丁寧に触れておく。
やることは決まっている。切り替えて、頼んで、出てきた計画を読んで、納得したら実行に進む。それだけ。
Planモードの4手
切り替える
Shift+Tabで回すか、アプリのモード選択でPlanを選ぶ
頼む
「〜したい。どう直すか計画を出して」といつも通り書くだけ
読む
ファイルはまだ何も変わっていない。返ってくるのは計画だけ
進めるか、直させるか
納得したら実行へ。違ったら「ここはこうして」と計画を直させる
複数のファイルにまたがる作業や、間違った方向に進まれると戻すのが面倒な作業のときに効く。「頼んだ通りにお願いしたのに、できあがったものが思っていたのと違う」となりやすいのはだいたいこの手の作業なので、次からは手を動かす前にPlanモードを一段挟むと安心できる。逆に「typoを直して」くらい一発でわかる作業には、いちいち使わなくていい。
このモードの理屈と、作者本人が語った効果の大きさは、用語辞典のPlan mode(プランモード)にまとめてある。深掘りしたくなったらそちらを読んでほしい。
モデルを選ぶ。「触らなくていい」は初日の話
前のレッスンで、モデルは今表示されているものでいい、触らなくて大丈夫と言った。あれは嘘ではない。初めての日はそれでいい。
でも慣れてくると、場面によって変えたくなる瞬間が出てくる。/modelに続けて呼び名を打てば切り替えられる。この呼び名のことを「エイリアス」と呼ぶ。覚えるのはこの4つだけでいい。
日々の作業用。速くて十分に賢い。迷ったらこれ
込み入った設計判断や、じっくり考えてほしい仕事用
単純な作業をとにかく速く済ませたいとき
自分の契約プランごとに決まっている既定に戻す
defaultが実際にどのモデルを指すかは契約プランによって違うし、各モデルのバージョンも定期的に更新される。細かい組み合わせを覚える必要はない。/modelを引数なしで打てば、今使えるモデルと現在の選択が一覧で出るので、迷ったらそこで確認するのが一番早い。
たとえば、資料の構成を丸ごと考え直してほしいような、答えが1つに決まらない仕事ならopusに切り替える。逆に「このフォルダにあるファイル名を全部教えて」くらいの単純作業を何十回も繰り返すならhaikuで十分だし、その方が待ち時間も短い。迷ったらいつものsonnetに戻せばいい。
考える深さ(effort)と、急ぐときのFast mode
モデルを選んだら、もうひとつ「どれくらい考えさせるか」というつまみがある。/effortだ。
低い方からlow medium high xhigh maxまで段階があって、軽い調べ物ならlow、腰を据えた設計判断ならhighやxhigh。既定はモデルによって違うので、/effortだけ打てばスライダーが出てきて今の設定を確認できる。
もうひとつ、/fastというスイッチもある。Opus系のモデルを速く動かすモードで、2026年9月時点ではまだ研究プレビュー段階。契約プランに含まれる分ではなく、従量課金のクレジットからしか使えない。普段使いというより、締切が迫っているときの選択肢だと思っておけばいい。
使用量の上限に当たったら
作業していると、たまに上限に当たって止まることがある。焦らなくていい。
/usageと打つと、今の使用状況が見られる。Pro・Max・Team・Enterpriseの契約なら、スキルやサブエージェントが何にどれだけ使ったかの内訳まで出てくる。
上限に当たって作業が途中で止まっても、多くの場合は自動で再開する。リセットの時刻が来ると、Claude Code自身が続きから拾ってくれる仕組みがある。またすぐ上限に当たっても、Claude Codeは最大2回までは自分で待ち直してくれる。それでも解決しないときだけ本当に止まり、/rate-limit-optionsという案内が出る。
補足
上限の「長さ」は契約プランで違う
セッション単位・週単位のような上限があるのは確からしいが、個人向けプラン(Pro・Max)の正確な時間の長さは、今回の調査では公式ページに明記が見つからなかった。断定を避けるので、気になる人はアプリ内の利用状況画面か公式サイトのプラン説明で確認してほしい。
追加の使用量が必要になったら、/usage-creditsから購入や申請の画面に進める。
早見表
モードを切り替える(Manual → Accept edits → Plan …)
モデルを選ぶ(sonnet・opus・haikuなど)
考える深さを選ぶ(low〜max)
今の使用量と内訳を確認する
今日のまとめ
3行で振り返ります。
- モードは思っているより段階が多く、Shift+Tabかアプリのモード選択で行き来できる
- 手戻りが大きそうな作業は、Planモードで計画を読んでから進めると安全
- モデルとeffortは場面で選び直していい。「今のままでいい」は初日だけのルール
次のレッスンでは、PCを汚さないで済む方法(UV)で、環境を汚さない工夫を見ていく。
セルフチェック
1. Planモードに切り替えて頼みごとをすると、何が起きる?
2. 「モデルは今表示されているものでいい」という前のレッスンの話は、どう理解すればいい?
3. 使用量の上限に当たって作業が止まったとき、まずどうすればいい?