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保管・呼出工程:Obsidian/Notion/GitHubの三本柱
レッスン 5 / 6|8分で読めます

保管・呼出工程:Obsidian/Notion/GitHubの三本柱

なぜ知識管理を3つに分けて持つのか。速度・共有・コードという3軸で役割を分け、「集めるだけの墓場」を生まない設計を組む。

保管・呼出の4本柱。速度(Obsidian)、共有(Notion)、コード(GitHub)、AIの記憶(Claude Code memory)の4本が同じベースラインに並ぶ
全部1つに統一しない。役割を分けて、墓場を生まない設計。

このレッスンで持ち帰るもの

  • なぜ単一KBに統一しないか(一見矛盾する二重持ちの正当化)
  • Obsidian/Notion/GitHubの役割の違い
  • Claude Code auto-memoryという第四の保管庫
  • 「集めても見返さない墓場」を生まない運用

「全部Notionで」を試した結果

岡本は最初、知識管理を全部Notionで統一しようとした。

3か月続けた結果、

  • 起動が遅い(クラウド前提なので、手元でサッと開けない)
  • 検索が弱い(マークダウンファイル全文grepの速度に勝てない)
  • バージョン管理がない(履歴の差分追跡が難しい)

3つで詰まった。

保管工程は、目的別に複数あったほうがいい。これが今日の核となる主張。


1. Obsidian:速度のため

公式: obsidian.md

Obsidian公式トップ。「Sharpen your thinking. The free and flexible app for your private thoughts.」のメッセージとmacOS版ダウンロードボタン
Obsidianの打ち出しは「Sharpen your thinking」。ローカルファイル(Markdown)として保管するのが哲学。

ローカルファイル(Markdown)として保管される。クラウドではない。

強み:

  • 起動・検索が爆速(手元のファイルを直接開く)
  • ファイル単位でVS Codeでも開ける、grep可能
  • オフラインで動く
  • プラグインで拡張可能

用途:

  • Web Clipperの保存先
  • 日々の思考メモ
  • 一次情報のストック

弱点:

  • チーム共有に向かない(同期はCloudの追加設定が要る)
  • リッチなページレイアウトには弱い

2. Notion:共有のため

公式: notion.com

Notion公式トップ。「夜間の業務もまかせられる機能。Notionエージェントが24時間体制で仕事を動かし続けます」のメッセージとOpenAI HQの実画面
Notionは「クラウド共同編集」と「リッチページ」が軸。AMPL DASHBOARDもNotionで運用している。

クラウド前提。チーム・組織で運用する情報置き場。

強み:

  • リアルタイム共同編集
  • ページレイアウトが豊か(テーブル・カレンダー・かんばん)
  • 公開リンクで外部共有可能

用途:

  • AMPL DASHBOARD(チーム運営の中心)
  • 組織図・ロードマップ
  • 公開可能な業務資料

弱点:

  • 起動が遅い
  • 検索が弱い
  • ローカルバックアップが面倒

3. GitHub:コードと履歴のため

公式: github.com

GitHub公式トップ。「The future of building happens together」のメッセージと「Tools and trends evolve, but collaboration endures」というコピー
GitHubはコードリポジトリと履歴管理の基盤。岡本の全アプリは kgraph57 アカウント配下に並んでいる。

コードリポジトリと、それに付随するドキュメントの置き場。

強み:

  • バージョン管理(git)が標準
  • コード関連の検索・差分追跡が完璧
  • Issue/PR/Projectsでタスク管理も統合
  • 公開リポでオープンソース貢献も可能

用途:

  • 全アプリのコード(kgraph57アカウント)
  • README・技術ドキュメント
  • Issue管理(kgraph57/ai-medicine-tasks)

弱点:

  • 文章メインの保管には過剰
  • 非エンジニアには敷居が高い

4. Claude Code auto-memory:AIの記憶

~/.claude/projects/*/memory/ に保管される、AI側の記憶。

強み:

  • AIが過去の会話・嗜好・プロジェクト文脈を覚えている
  • 毎回ゼロから説明する必要がない
  • インデックス(MEMORY.md)で全体を俯瞰できる

用途:

  • 岡本のプロフィール・文体ルール・進行中プロジェクトの状態
  • 「あの件どこまで進んだっけ」をAIが記憶している

弱点:

  • AIに完全には委ねない(人間側の主軸はObsidian)
  • 補助的な記憶として運用

二重持ちは「重複」ではなく「役割分担」

「ObsidianとNotionの両方持ったら、同じ情報が二重に書かれない?」

このリスクは確かにある。岡本のルールはシンプル。

速度優先の情報はObsidian、共有が必要なものはNotion、両方には置かない。

具体的には:

  • 自分しか見ない一次情報・メモ → Obsidianのみ
  • チーム・外部に共有する成果物 → Notionのみ
  • どうしても両方欲しい場合 → Notion側に置いて、Obsidianに「Notionへのリンク」だけメモ

「同じ情報を別の場所に置く」のは禁止。常にどちらかが原本(source of truth)。


Vault設計の3つのルール

Web Clipperで集めた情報が「墓場」化しないために、Obsidian Vault側の設計を持っておく。

ルール1. フォルダは浅く(3階層まで)

00_Inbox/        ← クリップ直後の置き場
01_Notes/        ← 思考メモ
02_Resources/    ← 参考資料(クリップしたWeb記事など)
03_Projects/     ← 進行中プロジェクト
99_Archive/      ← 古いもの

階層を深くすると、どこに置くか考えるコストが上がる。3階層で止める。

ルール2. タグは行動で決める

カテゴリ(医療/経営/執筆)ではなく、行動(読む/書く/参考にする/捨てる)でタグを付ける。

#to-read     後で読む
#to-write    記事化候補
#reference   引用元として使う
#trash       削除候補

これだと使い道がはっきりするので、見返したときに次のアクションが決まる。

ルール3. 月1で棚卸し

月初に1時間取って、

  • #trashタグのものを実際に削除
  • 増えすぎたタグを統合
  • 使ってないフォルダを 99_Archive/ に移動

これをサボると、Vaultが「集めるだけの墓場」になる。道具のせいではなく、運用のサボりが原因だ。


保管・呼出工程まとめ

役割ツール何を置くか
速度Obsidian一次情報・思考メモ・クリップ
共有Notionチーム運営・公開資料
コードGitHubリポジトリ・技術ドキュメント
AIの記憶Claude Code memoryプロフィール・文体・進行状況

4つあるが、役割が明確に分かれている。

「全部一つに統一」を諦めることが、知識管理を破綻させない設計の出発点。


まとめ

  • 単一KB(全部Notionなど)は3軸(速度・共有・コード)で必ず破綻する
  • 4本柱で役割分担すれば、二重持ちは重複でなく設計になる
  • Obsidian = 速度、Notion = 共有、GitHub = コード、Claude memory = AIの記憶
  • Vault運用ルール3つ(3階層・行動タグ・月1棚卸し)を守れば墓場化しない

次のレッスンで

最後の工程、出力。

note・X・Vercel・slide-starterを使い分けながら、自分のスタック設計の実践課題を出す。