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出力工程+自分のスタックを設計する
レッスン 6 / 6|8分で読めます

出力工程+自分のスタックを設計する

note・X・Vercel・slide-starter等、出力先別のツールを整理し、最後にこの講座のすべてを使って自分のスタックを設計する実践課題で締めくくる。

加工工程から6つの出力フォーマットへ放射状に分岐する図。中尺記事→note、短文→X、Webサービス→Vercel、HTMLスライド→slide-starter、動画→Remotion、A4 PDF書類→WeasyPrint
出すフォーマットが決まれば、ツールは自動で決まる。

このレッスンで持ち帰るもの

  • 出力工程は「形式」で分かれる、ツール選定もそれに従う
  • 岡本の現在の出力スタック(4工程の最終出口)
  • この講座のすべてを使って、自分のスタックを設計する実践課題

出力工程は「形式」で決まる

入力・加工・保管の工程と違って、出力工程は選び方がシンプル。

「どの形式で出すか」が決まれば、ツールは自動で決まる。

形式ツール用途
中尺記事note解説・体験記・知見の整理
短文X反響観測・思考の断片
WebサービスVercelアプリ・ダッシュボード
HTMLスライドslide-starter講演・セミナー
プレゼン型frontend-slides発表・大規模カンファ
動画Remotion教育コンテンツ・短編
デザイン素材Canvaバナー・OGP
A4 PDF書類WeasyPrint提案書・企画書

出力先別の使い分けルール

note(中尺記事)

  • 公開先: note.com/dr_okamoto
  • 用途: 解説記事、体験記、連載
  • ルール: 朝5:00予約投稿
  • 投稿: MD原稿をPandoc経由でCmd+A/Cでペースト

X(短文・反響観測)

  • 公開先: @kgraph57
  • 用途: 短文発信、反響観測、トレンド対応
  • ルール: 朝のXトレンド+フォローアップ投稿

Vercel(Web公開)

  • 用途: アプリ・サイト・ダッシュボード公開
  • 注意: Vercel連携アプリは git push で自動デプロイされない、vercel deploy --prod 必須

slide-starter(HTMLスライド)

  • 用途: 講演スライド、セミナー資料
  • テーマ: 7種類+モバイル版
  • ワークフロー: slide-starter → エディタ → Vercel公開

Remotion(動画)

  • 用途: 教育コンテンツ、短編動画
  • React+TypeScriptベース、コードで動画を作る

出力先のフォーマットが、加工ツールを逆規定する

ここまで読んできた人は、もう気づいているかもしれない。

出力工程を決めると、加工工程に必要なツールが逆算で決まる。

たとえば、

  • スライドを出すと決まれば → 加工は slide-starter スキル
  • A4 PDF書類を出すと決まれば → 加工は WeasyPrint
  • 動画を出すと決まれば → 加工は Remotion

これは「出力フォーマットが先、ツールは後」というルール。

逆に「このツールが面白そうだから使う」と入ると、出力フォーマットが歪み、結局見られない成果物になる。


4工程フレームワーク全体図(最終版)

岡本の現在のスタックを4工程で並べ直す。

100試して残った12+ツールの完成形。4工程(入力・加工・保管・呼出・出力)にすべてのツールがマッピングされた図。入力にWeb Clipper/Aqua Voice/NotebookLM/PubMed MCP、加工にClaude Code/ChatGPT/Cursor/gpt-image-2/Playwright MCP、保管にObsidian/Notion/GitHub/Claude memory、出力にnote/X/Vercel/slide-starter/Remotion/WeasyPrint/Canva
3年前は同じ役割で50以上を使い分けていた。絞った結果、各工程の役割が明確になり、ツール間の境界が消えた。

合計でツールは20弱。3年前は同じ役割で50以上を使い分けていた。

絞った結果、各工程の役割が明確になり、ツール間の境界が消えた。これが「ツールが連動する」状態。


実践課題:あなたのスタックを設計する

この講座のすべてを使って、自分のスタックを設計する。

ステップ1. 自分の出力を書き出す

過去3か月で、どんな形式で発信した?

  • 記事
  • スライド
  • SNS
  • Web公開
  • メール
  • 講演
  • ...

ステップ2. 出力ごとに必要な加工ツールを置く

出力フォーマットから逆算して、加工ツールを決める。

「スライド出すなら slide-starter」「動画なら Remotion」のように。

ステップ3. 加工に必要な情報の入力ルートを書く

加工で使う情報は、どこから来る?

  • Web情報 → Web Clipper
  • 音声・思考 → Aqua Voice
  • PDF・論文 → NotebookLM
  • 引用検証 → PubMed MCP

ステップ4. 保管・呼出の整理

集めた情報・作った成果物をどこに置く?

  • 速度優先 → Obsidian
  • 共有が必要 → Notion
  • コード関連 → GitHub

ステップ5. 重複・空白を見つける

書き出した結果で、

  • 同じ役割のツールが2つ以上ある工程はどこ?(重複 → 削る)
  • 工程に何も置かれていないところはどこ?(空白 → 補う)

これが、あなたの絞り込みの設計図。


ここまでの整理:道具より工程

この講座で最も伝えたかったのは、ひとつのこと。

便利な道具を増やすことに価値はない。

工程を理解して、各工程に1つだけ最適な道具を置き、それらを連動させること。これが知的生産の質を上げる。

新しいAIツールが流れてくるたびに、

  • これは自分の4工程のどこに位置するか?
  • すでにそこにあるツールと比べて何が違うか?
  • 置き換えるに値するか?

を問い続ければ、次々と流行る道具に振り回されずに済む。

道具より工程。工程より目的。目的が決まれば、道具は最少で済む。


まとめ

  • 出力工程は形式から逆算でツールが決まる
  • 加工ツールは出力フォーマットに従属する(逆規定)
  • 岡本の現スタックは20弱。3年前の50以上から半減
  • スタック設計は5ステップ:出力 → 加工 → 入力 → 保管 → 重複・空白チェック
  • 道具より工程、工程より目的

次にやれること

この講座は導入編。連載「岡本賢の机の上」では、各ツールの単発深掘りを続けていく。

note版・X告知でも展開していく。次の回で会いましょう。