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Claude Codeを準備する
レッスン 8 / 15|13分で読めます

Claude Codeを準備する

Anthropicアカウントと、土台のNode.js。Claude Codeを動かす前段の下準備。

ここまでの7回で、ChatGPTひとつでHTML1枚のアプリを作ったり、直したり、詰まったところを抜けたりする工程を一通り体験しました。

第3段からは、もう一段強い道具を使います。 名前は、Claude Code。 ChatGPTを作っているOpenAIの、ライバルにあたるAnthropic社が出している、コーディングエージェントです。

第8〜10回の3回かけて、Claude Codeを使える状態に持っていきます。 今日(第8回)は、その下準備。 Anthropicのアカウント作成と、土台になるソフトのインストールまで。

ChatGPTと、何が違うのか

ChatGPTは、ブラウザの中で「会話」する道具です。 コードをくれますが、それを動かすのは自分の仕事でした。

Claude Codeは、自分のパソコンの中に住んでいて、ファイルを直接作ったり、編集したり、実行したりしてくれます。

たとえるなら、ChatGPTがアドバイスする人、Claude Codeが実際に手を動かす人。 やってもらえる範囲が、ぐっと広がります。

ChatGPT(6工程:プロンプト→AI返答→コピー→貼り→保存→ブラウザ)と Claude Code(2工程:プロンプト→AIが直接ファイル操作)のワークフロー対比図
6工程が2工程に。「人が手を動かす」から「AIが手を動かす」への転換です。

具体的には、こんなことができます。

  • フォルダにファイルを作る・消す
  • 既存のコードを読んで、編集する
  • プログラムを動かして、結果を確認する
  • エラーが出たら、自分で修正してリトライする
Claude Codeの4能力カード。ファイル作成・コード編集・プログラム実行・自動修正リトライの2x2グリッド
4つの能力が、ChatGPT との違いを生んでいます。

第5・6回で「コピーして、保存して、ブラウザで開いて、また直してもらって」と何度も繰り返した手間が、ほぼゼロになります。

必要なもの

  • パソコン(Windows、Mac、Linuxどれでも)
  • インターネット接続
  • Anthropicのアカウント(無料で作れます)
  • Node.js(あとで入れます)
  • ターミナルというアプリ(パソコンに最初から入っています)
Claude Code を動かすために必要な5要素のチェックリスト。PC・ネット・Anthropicアカウント・Node.js・ターミナル
5つだけ。多くは、すでに手元にあります。

ここで初めて出てくる用語を、ほぐしておきます。

  • Anthropic(アンソロピック):ChatGPTのライバルにあたるClaudeを作っている、アメリカの会社の名前です
  • Node.js(ノードジェイエス):Claude Codeを動かすための土台になるソフト。料理でいうコンロのようなもので、これがないと動きません
  • ターミナル:文字でパソコンに命令を出すためのアプリ。ターミナル自体については第9回でじっくり扱います

今日は、AnthropicとNode.jsの2つを揃えます。

ステップ1 Anthropicのアカウントを作る

ブラウザで claude.ai を開きます。 画面の指示に沿って、メールアドレスでアカウントを作ります。

claude.ai のサインアップ画面イラスト。Anthropicロゴ、メールアドレス入力欄、Continueボタン、Google連携リンク
メールアドレスひとつで、3分で完了。

これだけで、Claudeのチャット版(ChatGPTみたいなもの)も使えるようになります。 コーディング以外の用途でも、こちらは便利です。

無料プランで構いません。 本格的に使い始めたら、有料プランへの加入を検討します。2026年6月時点では、Pro($20/月)でも Claude Code を使えますが量の上限が小さく、毎日使うなら Max($100/月〜)が現実的です。料金体系は変わりやすいので、最新は公式サイトで確認してください。 私の感覚では、本気で使うなら有料プランはほぼ必須です。

ステップ2 Node.jsを入れる

Node.jsは、Claude Codeを動かすための土台です。 土台がないと、Claude Codeはインストールできません。

公式サイト nodejs.org にアクセスして、「LTS」と書かれている方の最新版をダウンロードします。

nodejs.org のダウンロードページ。LTS版(推奨)と Current版(最新機能)の2ボタンが並び、LTS側にティールの矢印で「こちらを選ぶ」
LTS = Long Term Support。長く安定して使えるバージョンです。

「LTS」というのは「Long Term Support」の略で、長く安定して使えるバージョン、という意味です。 迷ったら、これを選んでおけば間違いありません。

インストーラを起動して、表示通りに「次へ」を押していけば終わります。 途中の選択肢は、デフォルトのままでOKです。

Node.js インストーラの3画面(Welcome → ライセンス → Install Complete)が横並列で表示された図
3つの「次へ」を押すだけ。デフォルト設定で問題ありません。

インストールできたか、軽く確認

第9回で本格的に使う「ターミナル」を、ここで先に開いてみます。

Macなら、Spotlight(commandキー+スペースキーで開く検索窓)に「ターミナル」と打って、出てきたアプリを開きます。 Windowsなら、スタートメニューで「PowerShell」と打つと出てきます。

開いたら、こう打ち込みます。

node --version
Node.js と npm のバージョンを、ターミナルで確認する実画面です。数字が返れば、Claude Code の土台は整っています。

「v20.◯◯.◯」のような数字が表示されれば成功です。 表示されない場合は、PCを一度再起動して、もう一度試してください。

ターミナルで `node --version` を実行し、Node.js のバージョン番号が返ってくる画面
この数字が出れば、Node.js は動いています。
ターミナルで `npm --version` を実行し、npm のバージョン番号が返ってくる画面
npm も返ってくれば、Claude Code を入れるための道具がそろっています。

数字が見えた時点で、今日の準備は完了です。

今日のチェックリスト。Anthropicアカウント・Node.jsインストール・ターミナル動作確認の3つにティールのチェックマーク
3つ揃えば、第9回の準備OK。

今日のまとめ

3行で振り返ります。

  • Claude Codeは、自分のパソコンの中で実際に手を動かしてくれるAI
  • 下準備は、Anthropicアカウント+Node.jsインストールの2つ
  • node --version で数字が出れば、土台は整っている

次回予告

第9回は、コラム的な扱いに近い回ですが、これを越えると後が楽になります。 ターミナルの正体と、最低限の使い方。 黒い画面に文字を打つあの作業が、実はLINEのチャットと同じだ、という話です。


環境構築は、誰でも一度はつまずきます。 それでも越える価値がある、半日です。

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演習:30分の宿題

第8回は、環境構築の回。所要時間は30〜60分(環境による)。

宿題1:claude.ai でチャット版を試す(10分)

claude.ai でアカウントを作り、最初のチャットでこう聞いてみてください。

Claude Code というツールについて、初心者向けに3行で教えてください。

返ってきた回答を、自分の理解の参考にする。 Claude のチャット版は、ChatGPT 代替としても普通に使える賢い相棒です。

宿題2:Node.js を入れて、確認する(20分)

nodejs.org からLTS版をダウンロード→インストール。 インストール後、ターミナルで node --version を実行。バージョン番号が出れば成功。

ここで詰まる人がいちばん多いポイントです。詰まったら、エラーメッセージをそのまま claude.ai に貼って聞く。


医療職別 実例ギャラリー:環境構築でぶつかる典型3つ

例1:Mac の M1/M2/M3 で Node.js が「Universal」を選び忘れた

Apple Silicon の Mac では、x64 版を入れてしまうと動作が遅くなる、または互換性エラーが出る。 LTS の中でも Universal Binary を選ぶ、または ARM64 用を選ぶ。 迷ったら、claude.ai に「私の Mac は M2 です。Node.js のどれを選べばいいですか」と聞く。

例2:Windows で PATH が通らない

Node.js を入れたのに、ターミナル(PowerShell)で node --version が反応しない。 原因はインストール時の「PATH を追加する」オプションを見逃していたこと。 インストーラを再実行して、PATH チェックを入れて再インストールする。

例3:会社PCで管理者権限がない

職場PCで「インストールには管理者権限が必要」と表示されて止まる事例。 個人 PCで進めるか、IT 部門に依頼するのが正解。第三者ツールを勝手に入れるのは、医療機関では避けます。


もっと深く:Anthropic という会社

Claude を作っているAnthropicは、2021年にOpenAI の元社員が独立して作った会社です。

特徴は、「AIの安全性を最優先する」という姿勢を明確に打ち出していること。

  • AI が出す回答が「害にならない・正直・有益」であることを、設計の最優先目標にしている
  • 学術系・医療系・教育系のユースケースで好まれる傾向がある
  • Constitutional AI」という独自の安全性訓練手法を開発・公開している

ChatGPT(OpenAI)と Claude(Anthropic)は、「自由度を取るか、安全性を取るか」のスペクトラム上で、Claude の方が安全側に振っている、という理解が一般的です。

医療コンテンツや、患者向け説明資料を作る場面では、私は Claude を選ぶことが多いです。 ハルシネーション(事実と異なる内容の生成)が起きたときの誠実な訂正、医療倫理に踏み込む慎重さ、が標準的に高いと感じます。


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参考・出典