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Vercelで世界に出す
レッスン 14 / 15|14分で読めます

Vercelで世界に出す

5分・無料で、家族や同僚にURLを送れる状態に。MCP(外部サービス連携)も概念紹介。

第13回で、自分のアプリをGitHubに上げました。 今日は、それを世界中の誰でも見られる状態にします。

ここまでで作ったアプリ、家族に見せましたか。

私の場合、最初に見せたのは妻でした。 「これ、僕が作ったやつ」とURLを送って、開いてもらった瞬間。 あの顔を、今でも覚えています。

第14回(今日)は、その瞬間を作る回です。

自分のパソコンの中だけで動いていたアプリを、ネット上に出す。 これを、デプロイすると言います。 家族や友人や同僚に、URLで送れる状態にする。 所要時間5分、費用ゼロ。

そして後半で、もう一段先のキーワード「MCP」を、概念だけ紹介します。

今日のゴール

  • 第13回でGitHubに上げたアプリを、Vercelというサービスで公開する
  • 自分専用のURL(例:my-tool.vercel.app)を取得する
  • 家族や友人にそのURLを送って、開いてもらう
GitHub → Vercel → 公開 → 家族への垂直フロー図。最後に「これ作った!」のチャット吹き出し
ここまで5分・無料で。自分のアプリが家族のスマホに届きます。

ここで「Vercel(バーセル)」というのは、Webアプリを無料で公開できる代表的なサービスです。 個人開発でいま一番人気の選択肢で、複雑な設定なしで使えます。 私のイメージは、誰でも無料で借りられる、ネット上のショーケースです。

ステップ1 Vercelに連携する

ブラウザで vercel.com を開きます。 「Sign Up」から、GitHubアカウントを使ってログインします。 これだけで、VercelからGitHubのリポジトリが見えるようになります。

Vercel の New Project 画面で、GitHub リポジトリ検索欄に ampl と入力している実画面
New Project を開いたら、まず自分のリポジトリ名で検索します。

「New Project」を押すと、自分のリポジトリ一覧が出てきます。 第13回で作った「my-first-vibe-app」を選んで、「Import」をクリック。

実際の Vercel 画面です。リポジトリを検索し、Import して、Deploy ボタンの手前まで進みます。
Vercel の Import Git Repository で ampl リポジトリの Import ボタンが強調されている実画面
一覧から自分のリポジトリを見つけたら、右側の Import を押します。

設定画面が出たら、Project Name、Application Preset、Root Directory を確認します。 最初は何も変えなくて大丈夫です。

Vercel の New Project 設定画面。Project Name、Application Preset、Root Directory、Deploy ボタンが表示されている実画面
ここで Deploy を押すと、Vercel がビルドと公開を始めます。撮影では本番アカウントに新規プロジェクトを作らないため、ここで止めています。

数十秒〜1分待ちます。 画面が緑になって、「Congratulations」のようなメッセージが出ます。 そこに、自動で発行されたURLが表示されています。 例えば、my-first-vibe-app.vercel.app のような形です。

ステップ2 ブラウザで開く

別タブで、そのURLを開きます。 家のパソコンで動いていたアプリと同じ画面が、ネット上に表示されているはずです。

これで、デプロイ完了です。

ステップ3 家族に送る

URLを、家族や友人にLINEやメールで送ります。

「これ、自分で作ったアプリ。試しに使ってみて」

iPhoneのLINE画面。家族にURLを送信して「すごい!動いた!」と返事が来ている会話
返事が返ってくる瞬間は、何度味わってもいい体験です。

返事が返ってくる体験は、何度味わってもいいです。

更新したくなったら

アプリを直したくなったとき、流れはとてもシンプルです。

  1. 自分のPCで、Claude Codeに変更を頼む
  2. 「commitしてpushして」と頼む
  3. Vercelが自動で気づいて、新バージョンを公開する
アプリ更新の3ステップフロー。①Claude Codeに変更依頼 → ②commit/push → ③Vercel が自動で再公開
人間がやることは、変更依頼と push だけ。再公開は自動。

第13回で覚えた commit と push が、ここで毎回出番です。 3工程目のVercelの再公開は、勝手にやってくれます。 人間がやることは、変更を頼むことと、commit/push を頼むこと。それだけです。

ここまでで、Vibe Codingの基本は揃いました

振り返ると、ここまでで、

  • アイデアを言葉にする(第5回)
  • 動くものに変える(第5〜10回)
  • 育てる(第11〜12回)
  • 公開する(第13〜14回)

の流れを、最後まで通して体験しています。

これで、自分のためのアプリを作って、世に出すところまで、自力でできる状態になりました。

もう一段先に行きたい人へ MCPという仕組み

ここからは、概念紹介です。 今日中に試さなくても大丈夫です。

最近、Vibe Codingの世界で「MCP(エムシーピー)」という言葉をよく聞くようになりました。

MCPは、Model Context Protocol(モデル・コンテクスト・プロトコル)の略。 日本語にすると「AIモデルとサービスをつなぐ約束ごと」、くらいの意味です。 私のイメージは、AIと外のサービスをつなぐ、共通プラグの規格。

MCPアーキテクチャ図。中央のAI(Claude/ChatGPT)と、周囲の外部サービス(PubMed・国交省・Google Calendar・Notion・Slack・家計簿)が共通プラグで接続
共通プラグの規格、Model Context Protocol。

何ができるかというと、ChatGPTやClaudeに、外部のサービスやデータを直接「使わせる」ことができます。

例えば:

  • カレンダーを見て、予定を読み取って提案する
  • 自分の家計簿を見て、節約案を出す
  • PubMed(医学論文の世界最大のデータベース)から論文を探す
  • 国土交通省のデータから、不動産価格を取り出す

実際に、国土交通省は2026年初頭に、MCPサーバ(外部とつなぐ窓口)を公開しています。 医療なら、PubMedのMCPサーバも公開されています。

Claude.ai に PubMed MCP を接続して、小児解熱薬の最新システマティックレビューを5本検索した結果画面
PubMed MCP の実例。AI が論文DBを直接検索して、結果を整理してくれます。

これらをVibe Codingに組み込むと、自分のアプリが「ただの計算ツール」から「世の中のデータを使えるアシスタント」に化けます。

ここから先は、最終回(第15回)で、これからの学びの道筋として案内します。

今日のまとめ

3行で振り返ります。

  • 公開(デプロイ)は、5分・無料で終わる作業
  • VercelとGitHubの2つのアカウントだけで、世界に出せる
  • 家族にURLを送る瞬間は、何度味わってもいい

次回予告

最終回の第15回は、振り返りです。

半年で20本以上アプリを作って、私が本当に大事だと思った3つだけを、最後にまとめます。 そして、これからどう学び続けるか、何を作り続けるか。


家のパソコンで動くツールを作るのは、自己満足。 URLで誰かに渡せた瞬間、それは、誰かのためのものになる。

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演習:30分の宿題

第14回は、自分のアプリを世界に出す回。

宿題1:Vercel に連携してデプロイ(15分)

第13回で GitHub に上げた自分のアプリを、Vercel で公開します。

  1. vercel.com で「Continue with GitHub」サインアップ
  2. New Project → 自分のリポジトリを選択 → Deploy
  3. 数十秒待つ → URL が発行される
  4. 別タブで URL を開いて、動くのを確認

宿題2:URL を、家族か同僚か、誰か1人に送る(5分)

「これ、自分で作った」と一言添えて、URL を1人に送ってください。 反応をもらう体験は、Vibe Coding の真骨頂です。

宿題3:1機能だけ更新して、自動デプロイを体験する(10分)

Claude Code に、ボタンの色か、タイトルか、何でもいいので1箇所だけ変更を頼む。 そして「commit して push して」と頼む。

数十秒後、Vercel のダッシュボードで「deploying...」が走り、自動で新バージョンが公開される。 これが継続デプロイの感覚です。


医療職別 実例ギャラリー:賢のVercel公開アプリ3選

私が実際に Vercel で運用している3アプリ。

例1:minaton.net

港区の子育て情報サイト。 1ヶ月で462記事、月1万PV 超。 Vercel無料プランで運用中(月100GB帯域以内に収まっている)。

例2:bac.amplinc.com

Business Athlete Club(ビジネスアスリート向けの健康ジャーナル)。 Volume I 〜 XXVI まで連載中、72枚のオリジナル画像付き。 これも Vercel 無料プラン。

例3:解熱薬計算ツール(非公開URL)

外来でiPad/iPhoneから使う社内ツール。 URL を知っている人だけアクセスできる、半閉じた運用。 Vercelの環境変数機能で、簡易パスワード認証を実装。

3本とも、無料プランで十分回っています。 個人医療職レベルなら、Vercel 有料プランは必要ない、というのが私の現時点の感覚です。


もっと深く:無料Vercel と有料Vercel の分岐点

Vercel無料プラン(Hobby)には、以下の制限があります。

  • 帯域:月100GB
  • ビルド時間:月6,000分
  • チーム機能:なし(個人利用のみ)
  • 商用利用:原則NG(個人プロジェクトのみOK)
  • カスタムドメイン:制限ありだが基本OK

無料を超えたら Pro プラン($20/月・2026年6月時点) に上がります:

  • 帯域:1TB
  • ビルド時間:24,000分
  • チーム機能:あり
  • 商用利用:OK
  • 解析機能:詳細

個人医療職の使い方なら、無料で十分。 無料を超えるのは、月数万PV以上のサイトを運用する場合だけ。 最初から有料プランを契約する必要はありません。

有料プランは、課題が見えてから」が、節約と学習効率の両立。


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参考・出典