Vibe Coding Level 301 連携編
第4回 Notion/Slack/Calendar 連携
このレッスンで終わる頃には
- Notion・Slack・Googleカレンダーの各MCPを接続できる
- 「論文をNotionに保存して、カレンダーに勉強会を入れて」を1コマンドで実行できる
- 複数MCPを組み合わせた指示の書き方がわかる
3つを繋ぐと何が変わるか
3つのMCPを繋いだ後の世界を、先に見てもらいます。
朝のメモ
今日の外来での気づきをNotionの「外来メモ2026-05」ページに追記して。
・RSウイルスの季節外れのピーク? 1ヶ月で3件目
・解熱後再発熱が多い印象。後で文献確認
スケジュール登録
7月17日の13時から2時間、「日本デジタル医学会 AIワークショップ」を
カレンダーに入れておいて。場所は札幌コンベンションセンター。
チームへの共有
Slackの#研修医チャンネルに「今週のケースカンファは木曜19時からです」と送っておいて
これが全部、Claude Codeへの一文で動きます。 自分でアプリを切り替える必要はありません。
Notion MCPを繋ぐ
1. Notion APIキーの取得
Notionのインテグレーションページにアクセスします。
「新しいインテグレーション」を作成します。 名前は何でもOK(例:「Claude MCP」)。 「Internal integration」を選択。
「Submit」を押すと、「Internal Integration Token」が表示されます。
secret_xxxxxx... という形式の文字列です。
コピーして安全な場所に保存します。
2. NotionのページをMCPに共有する
MCPがアクセスできるのは、明示的に共有したページだけです。 Claudeに操作させたいページを開き、右上の「...」→「Connections」→ 作成したインテグレーションを追加します。
操作対象のデータベースやページには、事前に共有の設定が必要です。
3. MCPを追加する
claude mcp add notion
設定ファイルへの追記例:
{
"notion": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@notionhq/notion-mcp-server"],
"env": {
"NOTION_API_KEY": "secret_xxxxxx..."
}
}
}
動作確認
Notionで「研究メモ」というタイトルのページを検索して
ページが返ってきたら接続成功です。
Slack MCPを繋ぐ
1. Slack APIキーの取得
Slack APIにアクセスして、新しいアプリを作ります。
「Create New App」→「From scratch」→アプリ名とワークスペースを設定。
「OAuth & Permissions」ページで、Bot Token Scopesに以下を追加します:
channels:readchat:writechannels:history
「Install to Workspace」を押し、「Bot User OAuth Token(xoxb-...)」をコピーします。
2. MCPを追加する
claude mcp add slack
設定ファイルへの追記例:
{
"slack": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-slack"],
"env": {
"SLACK_BOT_TOKEN": "xoxb-...",
"SLACK_TEAM_ID": "T0XXXXXXXX"
}
}
}
Team IDは、SlackのURLの app.slack.com/client/TXXXXXXXX/ の部分から確認できます。
動作確認
Slackのチャンネル一覧を見せて
チャンネル名が返ってきたら成功です。
Google Calendar MCPを繋ぐ
1. Google Cloud のOAuth設定
Google Cloud Consoleでプロジェクトを作成し、Google Calendar APIを有効化します。
「認証情報」→「認証情報を作成」→「OAuthクライアントID」。 アプリケーションの種類は「デスクトップアプリ」を選択。
JSONファイルをダウンロードし、安全な場所に保存します(例:~/.google_credentials.json)。
2. MCPを追加する
claude mcp add google-calendar
初回実行時にブラウザが開き、Googleアカウントでの認証を求められます。 認証を完了すると、ローカルにトークンが保存されます。
動作確認
今週の予定を見せて
カレンダーの予定が返ってきたら成功です。
3つを組み合わせて使う
3つ繋いだら、組み合わせた指示を出せます。
例1:論文検索→保存→勉強会登録
PubMedで小児のRSウイルス治療に関する2022年以降の論文を3本検索して、
要約をNotionの「文献メモ」ページに追記してください。
また、来週水曜の19時から1時間「RSウイルス勉強会」をカレンダーに入れておいて。
3つのMCPが順番に動きます。 PubMed検索 → Notion追記 → Calendar登録。
例2:外来の振り返り記録
今日の気づきをNotionに記録して。
・10代の起立性調節障害の子、学校との連携が難しいケース
・薬剤アレルギーの確認フローを見直したい
記録したら、Slackの#チーム共有に「今日の外来振り返り、Notionに書きました」と投稿して
記録と共有が一発で終わります。
例3:週の始まりのブリーフィング
今週の予定をGoogleカレンダーから確認して、
外来・学会・締め切りの種類別に整理してNotionのWeekly Noteページに書き込んでください
月曜の朝に1回送るだけで、週次整理が終わります。
よくある接続トラブル
Notionのページが見えない
MCPに共有設定をしていないページはアクセスできません。 対象のページ・データベースに、インテグレーションを追加してください。
Slackのメッセージが送れない
Bot Token Scopesに chat:write が入っているか確認してください。
設定変更後は「Reinstall App」が必要です。
Googleカレンダーの認証が通らない
Google Cloud のOAuth同意画面の設定を確認してください。 テストユーザーとして自分のGoogleアカウントを追加すると解消することがあります。
セキュリティの注意
3つのMCPを繋ぐと、Claudeはこれらのサービスに書き込みができます。
SlackやNotionへの書き込みは、Claudeの指示次第でどのチャンネル・ページにも行くことがあります。 誤送信を防ぐため、最初のうちは具体的なチャンネル名・ページ名を指示に含める習慣をつけてください。
「Slackに送って」より「Slackの#general-devチャンネルに送って」。 「Notionに書いて」より「Notionの『研究メモ』ページに追記して」。
指示が具体的なほど、意図しない場所への書き込みを防げます。
まとめ
- Notion:インテグレーションAPIキーを作り、ページに共有設定
- Slack:Bot TokenにScopes設定とワークスペースへのインストール
- Calendar:Google Cloud OAuthで認証
- 3つを組み合わせると、「検索→記録→共有→スケジュール」が1コマンドで動く
次は Lesson 05。スマホからPCに仕事を投げるDispatchで、外来の合間をもっと活用します。
演習:実際に試す
3つのうち、自分が最もよく使うツールを1つ選んで繋いでみてください。
繋いだら、自分の業務に近い指示を1つ送ってみます。
たとえば Notion を選んだなら:
Notionで最近更新したページを3つ教えて
動いたら成功です。 次のレッスンに進む前に、少なくとも1つ繋いでおくことをおすすめします。