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量産体制:2本目を20分で作る
レッスン 6 / 6|10分で読めます

量産体制:2本目を20分で作る

デザインとデータを分離するエンジン化の実際。データファイルの書き方テンプレ、ストック運用、公開前チェックリスト、Xでの使い方まで

最終レッスンです。

1本目に90分かけた私が、2本目(Vibe Coding講座の紹介動画)を20分で作れた理由を種明かしします。先に答えを書くと、「見た目」と「中身」を分離したからです。


エンジン化:デザインとデータを分ける

1本目が完成した時点で、AIにこう指示しました。

この動画を汎用エンジンにして。
デザイン(6部品・動き・音)は共通ファイルに切り出して、
タイトル・統計・紹介項目・締めの文言と画像だけを
「データ」として差し替えられる構造に。

すると、動画は2種類のファイルに分かれます。

  • エンジン:6部品と動きと音の設計図。全動画で共通
  • データ:その動画の中身。動画ごとに1ファイル

データファイルの中身は、こういう素朴なものです(雰囲気だけ掴んでください)。

const data = {
  title: {
    line1: "コードは書けなくても、",
    line2: "アプリは作れる。",
    badge: "みんなのVibe Coding",
  },
  stats: [
    { n: 5,  unit: "レベル体系" },
    { n: 48, unit: "レッスン" },
  ],
  items: [
    {
      no: 1,
      title: "みんなのVibe Coding",
      pills: ["全15レッスン", "コードを書かない開発入門"],
      img: "v1.png",          // ブラウザモックに入る実物画像
      caption: "実例ベースの15レッスン",
    },
    // ...項目を必要なだけ
  ],
  outro: { url: "amplinc.com/learn" },
};

見てのとおり、プログラムというより「穴埋め表」です。

2本目からは、この表を埋めるだけ。「次はこの講座の紹介。レベルは5つで、見どころはこれ」とAIに渡せば、AIが表を埋め、エンジンが同じ品質で動画にします。

AMPL learn紹介動画のコース紹介シーン。エンジン共通のレイアウトに医療AI講座のデータが流し込まれている
1本目。このレイアウトと動きがエンジン側に共通化されています。
Vibe Coding講座紹介動画の項目シーン。同じレイアウトに別講座のデータが流し込まれている
2本目。同じエンジンに別のデータ。これが「20分」の正体です。

20分の内訳

2本目の制作時間を分解すると、量産の実感が掴めます。

工程時間やること
ネタ整理5分紹介する項目・数字・画像を箇条書きにする
データ生成5分箇条書きをAIに渡して、データファイルを書かせる
スチル確認5分全シーンの止め絵をチェック(レッスン2の手順)
ナレーション生成と尺確認3分レッスン5の手順
レンダリング2分強待つだけ

その20分でできた2本目が、これです。46秒・ナレーション付き完成版

データ差し替えで作った2本目の実物。同じエンジンで別テーマへ展開できます。

レッスン1で観た1本目と、エンジンが同じであることに気づくはずです。同じ品質が、データの差し替えだけで出る。これが量産です。

動画制作の本当のコストは撮影でも編集でもなく、「毎回ゼロから構成を考えること」だったと分かります。

エンジン化は、その最大コストを1回払いにする仕組みです。

ストック運用:作った動画は資産台帳に

量産が始まると、すぐにファイルが散らかります。最初に置き場を決めてください。私の運用は3点だけです。

1. 完成動画は1フォルダに集約し、命名を統一する

動画ストック/
  2026-06-11_AMPL-learn紹介_ナレーション版_51s.mp4
  2026-06-11_VibeCoding講座紹介_ナレーション版_46s.mp4

日付+内容+秒数。これだけで半年後も迷いません。

2. エンジンとデータはGitに、動画ファイルは入れない

コードは数十KBですが、動画は1本20MBあります。バージョン管理に動画を入れるとすぐ破綻するので、コードだけを保存します。動画はストックフォルダが正本です。

3. 素材には「復元スクリプト」を添える

マスコット画像や音源などの素材は、いつか消えたり移動したりします。「どこから何をコピーすれば素材一式が戻るか」を1枚のスクリプトにしてAIに書かせておくと、半年後の自分が救われます。

私は実際に、制作翌日に素材フォルダを別の整理作業で消されて、このスクリプトに救われました。

公開前チェックリスト

動画は記事より拡散力がある分、誤りの代償も大きくなります。公開前にこの6つだけ確認してください。

  • 数字と固有名詞は実物から拾ったか(盛っていないか)
  • 個人情報・患者情報の写り込みはないか(スクショ素材は特に)
  • 誤字はないか(スチルを全シーン見直す。動画で誤字は致命傷)
  • スマホで再生して文字が読める
  • 無音でも内容が伝わるか(8割は無音再生)
  • 音量は揃っているか(ナレーションが主役、BGMは気配

医療職としてはひとつ目とふたつ目が生命線です。このコースの動画に出てくる「31コース・282レッスン」も、サイトのデータから機械的に数えた実数です。

発信への使い方

作った動画の使い道を、私の実例で挙げます。

  • Xでのサービス紹介:リンクだけのポストより動画付きのほうが明確に見られます。尺は45〜60秒、冒頭1秒で目を引く設計に(レッスン4の1文字ポップはこのため)
  • 講座・LPへの埋め込み:60秒の概要動画は、長文の説明より離脱が少ない
  • 学会・セミナーのオープニング:開始前のスクリーンで流す自己紹介代わり
  • 採用・院内広報:部署紹介、新人向けオリエンテーション

エンジンは何にでも使えます。データを差し替えるだけ、という事実を思い出してください。

  • 自分のクリニック・部署の紹介
  • 患者さん向けの「受診の流れ」解説
  • 研究発表のダイジェスト
  • 勉強会の告知

2本目のあなたは、もう20分で作れます

今日のまとめ

3行で振り返ります。

  • 「見た目」と「中身」を分離すると、動画づくりは穴埋め表を書く作業になる
  • 完成動画は日付付きでストック、コードはGit、素材は復元スクリプトを添える
  • 公開前チェックは6項目。数字は実物・写り込みゼロ・無音でも伝わるが三本柱

これで動画編は完結です。入門編で身につけた「日本語で作る」力が、アプリの外にも届くことを体験してもらえたなら、このコースは役目を果たしました。

演習(30分):2本目を企画する

最後の演習は、量産の最初の一歩です。

  1. 次に作りたい動画のネタを決める(チェック: 誰に・何を・どこで見せる動画か)
  2. 紹介項目(3〜6個)と、それぞれの見どころ(ピル2〜3枚ぶん)を箇条書きにする
  3. 使える実物素材(スクショ・図解・写真)を1フォルダに集める
  4. その箇条書きをAIに渡し、「エンジンはそのまま、データファイルだけ書いて」と指示する

ここまでできたら、あとはレッスン2〜5の手順がそのまま回ります。20分後、あなたの2本目が生まれているはずです

参考・出典