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ワークフロー|記事

看護師のための生成AI入門:記録・申し送り・学習から始める

患者情報を守りながら、看護業務で生成AIを小さく安全に試すための具体例とチェックリスト

Ken OkamotoKen Okamoto|2026-02-127分で読めます
看護看護師記録申し送り学習患者安全

看護師のための生成AI入門

生成AIは、看護記録や申し送りを自動で完成させる道具ではありません。情報を並べ直す、抜けている観点を確認する、説明文の下書きを作る、といった補助に向いています。

看護業務で使う前に、施設の利用規程と承認された環境を確認してください。施設が承認していない生成AIには、実患者の情報を入力しません。

最初に試しやすい3つの用途

1. 架空の申し送りを整理する

ダミー情報で、ばらばらのメモをI-PASSなど施設で使う形式へ並べ替える練習ができます。

次の架空の申し送りメモをI-PASS形式に整理してください。

ルール:
- 元の情報にない内容は追加しない
- 不明な項目は「情報なし」とする
- 緊急度を勝手に判断しない
- 確認が必要な点を最後に列挙する

架空メモ:
(ダミー情報を入力)

実際の申し送りに使う場合は、施設が承認した環境で、元の記録と照合し、次の勤務帯へ渡す前に担当者が確認します。

2. 患者・家族向け説明の下書きを作る

公開情報をもとに、専門用語をやさしく言い換える練習ができます。

次の公開済み資料を、患者・家族向けの説明文に直してください。

条件:
- 中学生でも読める言葉を使う
- 不安をあおらない
- 原文にない効果や危険を追加しない
- 個別の診断や治療の助言はしない
- 最後に「医療者へ確認する項目」を付ける

患者へ渡す前に、医学的内容、施設の案内、数値を担当者が確認します。

3. 学習用の架空事例を作る

新人研修や自己学習のために、個人情報を含まない架空事例や確認問題を作れます。

新人看護師向けに、転倒リスクの観察ポイントを学ぶ架空事例を1つ作ってください。

条件:
- 実在の患者情報は使わない
- 事例、考える質問、解説を分ける
- 解説には確認すべきガイドライン名を示す
- 答えを断定しすぎず、指導者と話し合う論点を付ける

AIが示したガイドラインや根拠は、実際の資料を開いて確認します。

慎重に扱う用途

次の作業は、生成AIだけで判断しません。

  • 急変の予測や緊急度の判定
  • 転倒、褥瘡、せん妄などのリスク判定
  • 薬剤名、投与量、禁忌、相互作用の確認
  • 個別患者の看護計画の決定
  • AIが作った記録の無確認転記

AIの出力が、観察した事実、施設の基準、担当者の判断と一致しているかを確認します。

導入前に決めること

項目確認する内容
目的何の作業を助けるのか
入力患者情報を含むか、最小限か
環境施設が承認したサービスとアカウントか
確認誰が原記録と照合するか
保存入力と出力がどこに残るか
評価修正時間、見落とし、使いにくさをどう記録するか

うまくいかなかったときも記録する

生成AIの導入では、成功例だけでなく、余計な文章が増えた、重要事項が抜けた、確認に時間がかかった、といった失敗も重要です。小さな範囲で試し、現場の看護師が修正点を共有できる形にします。

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参考資料

本記事は一般的な教育資料です。患者ごとの判断や施設での利用可否は、担当者と施設の手順に従ってください。

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