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AI基礎

今日の外来症例から、研修医向け5択クイズを5分で作る

外来で診た症例を1行で打ち込み、Claudeに鑑別診断・治療方針・落とし穴を含む5択を生成させる。30分のクイズ作成が5分に。ガイドラインは必ず最新を突合。

Ken OkamotoKen Okamoto|2026-05-125分で読めます
教育研修医指導症例検討クイズClaude

状況

研修医に「今日の症例から1問」を出題する取り組みをしていたが、まともに作ると 1問あたり30分 かかる。鑑別を考え、選択肢を吟味し、解説を書いて、誤答選択肢の妥当性をチェックする、どれも頭を使う作業で、外来後に疲れた頭ではしんどい。

結果として「今週はクイズなし」が続き、続かなくなる。続かないなら、AIで素材を作って自分が監修する形に変えたほうがいい と判断した。

やったこと

外来後に1行メモを残しておき、それをClaudeに渡す。

以下の外来症例から、研修医向けの5択クイズを1問作ってください。

症例:
3歳男児、2日前から発熱と咳嗽。今日から喘鳴あり。
酸素飽和度 96%、呼吸数 36/min。

設問構成:
- 鑑別診断を問う設問
- 選択肢5つ、うち1つが正解、残り4つは「研修医が選びがちな典型的な誤り」
- 解説欄に「なぜ他が違うか」を1選択肢ずつ書く
- 最後に「臨床のポイント」を3行で

出力はMarkdownで、見出しは ## を使う

返ってきたクイズを、以下の3点だけ確認する。

  1. 正解: 自分の臨床判断と一致しているか
  2. 誤答選択肢: 「ありえなさすぎ」「正解と紛らわしすぎ」になっていないか調整
  3. ガイドライン: 引用している治療方針が最新版に合っているか

監修込みで5分で完成する。

効いたところ

  • クイズ1問の所要時間が 30分 → 5分
  • 「週3問」のペースが維持できるようになった
  • 研修医からの参加率(解答提出率)が上がった
  • 自分自身の鑑別診断トレーニングにもなる(AI出力を批判的に読むので)

限界・気をつけていること

教育コンテンツは内容が間違っているとそのまま伝染するので、検証は手を抜かない。

  • ガイドライン: 特に予防接種スケジュール、救急対応プロトコル、抗菌薬選択など、最近改訂された領域 はClaudeの参照知識が古いことがある。最新版を必ず1次資料で確認する
  • 誤答の妥当性: AIが作る誤答は「明らかに違う」になりがち。研修医が 本当に迷う選択肢 にするには監修者の臨床経験が必要
  • 症例の匿名化: 1行メモを渡す時点で、年齢・性別以外の個人情報は伏字化する
  • 「AIが作りました」と明示: 研修医に渡すときは「AIで素材を作って自分が監修した」と最初に伝える。隠さない

横展開

学会発表のスライド素案、抄読会の論文要約、勉強会のレジュメ作成など、素材を作って自分が監修する 型の教育コンテンツはすべて同じパターンで効率化できる。

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