医師向け生成AI講座(全6講座)
「もっと、患者と向き合う時間を。もっと、自らの探究を深める情熱を。」。この想いを起点に、AIの技術理解から倫理・ガバナンスまでを一貫して学ぶ体系的プログラムを設計しました。
講座概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時期 | 2025年8月 |
| 対象 | 後期研修医 |
| 規模 | 全6講座・111スライド・計3時間超 |
| 場所 | 国立成育医療研究センター |
| 講師 | 岡本 賢(小児科専攻医 教育研修センター) |
全6講座の構成
第0講座:AIの逆説 、 なぜ、テクノロジーは「人間性」を医療に取り戻すのか
- スライド数: 14 | 推定時間: 約20分
- テーマ: AIをパートナーとした医療の未来
- 核メッセージ: 「もっと、患者と向き合う時間を」
医師の時間配分(患者対応28% vs. 電子カルテ46%)という現実を直視し、AIによる認知タスクのアウトソーシングが「人間性の回復」につながるという逆説を解説。AI導入による職務満足度+71%、バーンアウトリスク-62%のエビデンスを提示しました。
第1講座:AIの進化と「生成AI」の台頭
- スライド数: 15 | 推定時間: 約25分
- テーマ: 生成AIの基本原理と医療での活用法
- 核メッセージ: AIは「最強のナビ」
タクシードライバーの例など身近な比喩を使い、生成AIが「何を知っているか」ではなく「どう使うか」が重要であることを伝えました。
第2講座:ChatGPT実践入門
- スライド数: 14 | 推定時間: 約25分
- テーマ: ChatGPTの具体的な使い方と実践テクニック
- 核メッセージ: 明日から使える実践的スキルの習得
セキュリティ設定の確認から、プロンプトの書き方、出力形式の指定、Few-shot例示まで、実演を交えて解説しました。
第3講座:AI時代の医師の実践知
- スライド数: 12 | 推定時間: 約20分
- テーマ: 臨床・研究・教育でのAI活用戦略
- 核メッセージ: 次世代医師像への展望
鑑別診断の壁打ち、文献レビューの効率化、患者教育資料の作成など、具体的な活用シーンを紹介しました。
第4講座:AI活用のコツ 、 「使えない」を解決する
- スライド数: 26 | 推定時間: 約45分
- テーマ: AIが「思ったほど使えない」理由とその解決策
- 核メッセージ: 「話すだけで、すべてが変わる」
音声入力の革命的な効果と、コンテキスト(文脈情報)を適切に提供する技術を中心に解説。「能力 × AI活用力 = 成果」という掛け算の原理を提示しました。
第5講座:AIと人間の関係
- スライド数: 6 | 推定時間: 約10分
- テーマ: AIが映し出す人間の本質と医師としての原点
- 核メッセージ: 医師としての使命の再確認
哲学的視点からAIとの向き合い方を考え、テクノロジーが進化しても変わらない「医師の本質」を再確認しました。
第6講座:AI倫理・ガバナンス 、 信頼される医療AIの処方箋
- スライド数: 24 | 推定時間: 約50分
- テーマ: 医療AI倫理の4本柱とガバナンス
実際のAI医療事故から倫理の緊急性を説き、プライバシー・透明性・バイアス・責任の4本柱を解説。日本医師会6提言、EU AI Act、FDA・WHOの規制動向もカバーしました。
講座の特徴
- 体系的: 技術理解から倫理まで一貫したカリキュラム
- 実践的: 各講座にデモと具体的な活用事例を含む
- エビデンスベース: データと論文に基づいた解説
- 哲学的深み: 単なるツール紹介ではなく、医師としての在り方を問う構成