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出典を検証する:引用を一次情報まで辿る

Deep Researchのレポートは、引用付きだからこそ危ない。もっともらしい文献が並ぶ。実在するか、中身が合っているか、文脈がずれていないか。地図を、確かな情報に変える工程。

  • レッスン 3 / 6
  • 9分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • Deep Researchの引用が捏造されうると理解し確かめるべき仮説の束として扱える
  • 引用を実在するか・中身が合っているか・文脈がずれていないかの3点で検証できる
  • すべての引用でなく自分の結論を支える中心的な引用から検証を絞り込める

Deep Research のレポートは、引用が付いています。これが便利であると同時に、いちばん危ない理由でもあります。この一手間を飛ばすと、捏造された文献ごと学会発表に載せてしまいます。

引用付きは、安心の証拠ではない

前提を確認します。Deep Research も生成AIであり、引用を捏造することがあります。実際、汎用モデルの引用を人手検証した研究では、捏造が珍しくないと測定されています(検証入門コース参照)。

レポートに並ぶ「それらしい文献リスト」は、確かめるべき仮説の束であって、確定した事実ではありません。

3点で確かめる

引用を確かめる3点

1

実在するか

その論文・ガイドラインは本当に存在するか

2

中身が合っているか

レポートの要約は、原文の主張と一致しているか

3

文脈がずれていないか

別の集団・別の条件の話を、当てはめていないか

1. 実在するか

著者名・年・雑誌名が揃っていても、まるごと架空のことがあります。PubMedで著者名とタイトルを検索し、ヒットしなければその引用は無効です。

2. 中身が合っているか

実在しても、要約がずれていることがあります。「有効だった」とあるのに原文は「有意差なし」だった、という取り違えです。実在を確認したらアブストラクトだけでも原文を開き、要約と突き合わせます。

3. 文脈がずれていないか

原文も要約も正しくても、当てはめる相手が違うことがあります。成人の研究を小児の話に混ぜる、別の病態の数字を持ち込む、といった取り違えです。

全部ではなく、効く引用から

レポートに20本の引用があっても、全部を検証する必要はありません。あなたの結論を支える中心的な引用から確かめます。

01

使う主張を選ぶ

レポートのうち、自分が実際に使う部分はどこか

02

支える引用を選ぶ

その部分を支えている引用はどれか

03

3点で確かめる

その引用だけ、実在・中身・文脈で確認する

効く引用だけ確かめる

こうすれば、検証は現実的な時間で終わります。自分が通る道だけを舗装するイメージです。

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