

このレッスンで終わる頃には
- 学会準備・抄読会・ガイドライン更新の3場面で、すぐ使えるテンプレートを持てる
- テンプレートを自分の科に合わせて書き換えられる
前の4レッスンで、Deep Researchの原理・問いの絞り方・検証・ツール選びを学びました。ここでは、それを定番の3場面に落とし込みます。コピペして、自分の科に合わせて書き換えて使ってください。
いずれのテンプレートも出発点です。返ってきたレポートは、第3レッスンの検証(実在・中身・文脈)を毎回通してから使います。
場面1: 学会サーベイ
発表テーマの背景・最近の流れを、素早くつかむ型です。
以下のテーマについて、学会発表の背景整理をしたい。
対象: [患者集団・病態を具体的に]
知りたいこと: 過去[3〜5]年の主要な知見と、議論が分かれている点
情報源の重心: 診療ガイドラインと主要な臨床試験
出力: 時系列での整理と、論点ごとの要約。各項目に引用を付ける
除外: [触れなくてよい範囲があれば]
場面2: 抄読会の背景調べ
1本の論文を読む前に、その位置づけを把握する型です。
以下の論文を抄読会で扱う。この論文を読む前提として、
背景を整理したい。
論文: [タイトル・著者・年]
知りたいこと: この研究が答えようとしている臨床疑問、
その分野でこれまで何が分かっていたか、この研究の新しさ
出力: 背景・先行研究・この論文の位置づけを、引用付きで。
最後に、抄読会で問うべき論点を3つ
場面3: ガイドライン更新の差分
自分が把握している版と、最新の推奨との差を知りたいときの型です。
[疾患名]の診療ガイドラインについて、最近の更新点を整理したい。
自分の理解: [現在把握している推奨を簡潔に]
知りたいこと: 直近の改訂で変わった推奨、その根拠
出力: 「変わった点」を中心に、旧→新の対比で。各項目に引用
注意: 最新性が重要なテーマなので、レポートの情報が
いつ時点かを明記し、必ず学会の公式最新版で確認する前提で
注意
ガイドラインは特に、原文最新版で確認
ガイドラインの更新は、Deep Researchが最も取り違えやすい領域です。学習データや巡回範囲の外に最新版があることは珍しくありません。差分の当たりをつけるのには使えますが、臨床に反映する前は必ず学会の公式最新版を開きます。
自分の型に育てる
これらは骨組みです。何度か使ううちに、自分の科・自分の疑問に合った言い回しが見えてきます。うまくいったテンプレートは、Skillsとして保存すれば、毎回書かずに呼び出せます。「毎回同じことを書いているな」と感じたら、型にする合図です。
今日のまとめ
3行で振り返ります。
- 学会サーベイ・抄読会背景・ガイドライン差分の3場面に、コピペできるテンプレートを持つ
- テンプレートは出発点。返ってきたレポートは毎回、実在・中身・文脈で検証してから使う
- ガイドラインは特に、原文最新版で確認する。うまくいった型はSkillsに保存する
次のレッスンでは、Deep Researchの限界と、臨床に使う前の安全の線引きを確認して、コースを締めます。
