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用途別の頼み方

  • レッスン 2
  • 14分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • 理解・復習・試験対策・読解・計画という5つの用途に応じて、AIへの頼み方を使い分けられる
  • それぞれの用途で、AIにさせることとさせないことを言葉にして指示できる
  • 用途別の頼み方をテンプレートとして自分の勉強に持ち帰れる

前回のレッスンでは、答えを直接聞くのでなく、教えてもらう頼み方を扱いました。ただ、この頼み方はいつも同じ形をしているわけではありません。新しい概念を理解したいときと、試験の直前に暗記を確認したいときでは、AIにさせたいことがそもそも違います。

用途で頼み方を変える

資格試験や研修の勉強は、たいてい理解・復習・試験対策・読解・計画という5つの用途に分けられます。

理解

新しい概念を、ヒントと質問で自分の言葉に落とし込ませる。答えを先に言わせない

復習

覚えているかを小テスト形式で確認させ、間違えた箇所だけ重点的に出し直させる

試験対策

過去問に近い形式の問題を作らせ、正解・不正解になる理由まで説明させる

読解

長い資料を渡し、要点を自分でまず言わせてから、抜けている論点だけを補わせる

計画

試験日や締め切りから逆算し、自分の生活リズムを伝えた上で学習計画を作らせる

勉強の5つの用途と、AIにさせたいこと

同じ「勉強を手伝ってほしい」でも、この5つのどれに当たるかで、AIに何をさせて何をさせないかは変わります。試験対策のつもりで頼んだのに理解モードの説明が返ってきたときは、たいてい用途を伝え忘れています。

たとえば新しい業界に転職した人が、業界レポートを渡して「読んで」とだけ頼むと、AIはたいてい全体を丁寧に要約します。これは読解の用途としては正しい振る舞いですが、来週の会議で聞かれそうな論点を優先して知りたいなら、試験対策に近い頼み方に変えたほうが早く目的に届きます。用途を先に決めてから頼むと、同じ資料でも返ってくるものが変わります。

理解と復習も混同されやすい2つです。国家資格の勉強を始めたばかりの人が、初めて見る制度の仕組みを「理解」してほしいのか、一度読んだ範囲を忘れていないか「復習」してほしいのかを伝えないと、AIはどちらつかずの説明を返してきます。初めて触れる内容には、ヒントと質問で自分の言葉に落とし込ませる理解の頼み方が向いています。一度学んだ範囲には、いきなり小テストを出させて、答えられなかった部分だけを掘り下げる復習の頼み方のほうが、同じ時間で得られるものが多くなります。

テンプレートを自分の勉強に合わせる

用途が決まったら、頼み方をその場で組み立てるより、テンプレートから書き換えるほうが早く、抜けも少なくなります。試験対策と計画の2つを例に見てみます。

試験対策の頼み方テンプレート
〔科目・試験名〕の過去問レベルの問題を1問出してください。

・正解は答えの後で説明してください(先に教えないでください)
・間違えた場合は、どこでつまずいたかを一緒に確認してください
・準備ができたら次の問題に進めます
計画づくりの頼み方テンプレート
〔月日〕に〔試験名〕があります。今の理解度は〔現状〕、勉強に使える時間は平日〔時間〕・休日〔時間〕です。

残り期間を、理解→演習→総仕上げの3段階に分けた学習計画を作ってください。

・各段階で何を達成しているべきかも書いてください
・詰め込みすぎず、休む日も入れてください

テンプレートはそのまま使う完成形ではなく、書き換える前提の下書きです。〔 〕の部分を自分の勉強内容に置き換え、慣れてきたら条件を足し引きしてかまいません。

理解・復習・読解の3つは、残る2つとは少し性格が違います。理解は新しい概念に初めて触れるとき、復習は一度学んだことの定着を確かめるとき、読解は目の前の長い資料から必要な部分だけを引き出すときに使います。この3つは同じ勉強でも別の場面で必要になるので、1日の勉強の中で理解→復習の順に切り替えて使うことも珍しくありません。5つの用途を全部同時に頼もうとせず、今日の目的に合わせて1つだけ選ぶのがコツです。

1回の勉強時間の中で、用途を意図的に切り替えることもできます。最初の20分で理解モードを使って新しい範囲を学び、残り10分で復習モードに切り替えて、その日学んだことだけを小テスト形式で確認する、という組み方です。同じ1時間でも、用途を分けずに漫然と質問し続けるより、区切りが明確になり、翌日に何を覚えていて何を忘れたかも把握しやすくなります。

やってみよう

演習1:今の自分に一番必要な用途を選ぶ

理解・復習・試験対策・読解・計画の5つから、今の自分に一番必要なものを1つ選んでください。なぜそれを選んだか、今週の勉強でどこに困っているかと合わせて書いてください。

演習2:テンプレートを自分の言葉に直す

演習1で選んだ用途に近いテンプレートを、自分の勉強内容に合わせて書き換え、実際にAIへ送ってください。返ってきた答えの形が、以前AIに聞いていたやり方とどう違ったかを比べ、次回も使えるよう自分用の言い回しにメモしておいてください。

用途を切り替えるとき、前の用途で使っていた会話をそのまま続けるか、新しい会話を始めるかも意識しておくとよい点です。理解モードで長く対話した直後の会話で復習モードに切り替えると、AIが直前のやり取りに引きずられて、ヒントを出すべき場面でも答えを先に言ってしまうことがあります。用途を大きく切り替えるときは、新しい会話を始めて、そこで改めて用途を宣言し直すほうが、狙った振る舞いになりやすくなります。

今日のまとめ

  • 理解・復習・試験対策・読解・計画では、AIにさせたいことが違う
  • 用途ごとに「先に教えない」「間違いの理由を説明させる」など、させないことまで含めて頼むと精度が上がる
  • テンプレートはそのまま使わず、自分の勉強内容に合わせて書き換える

次のレッスンでは、そもそも自分がどこでつまずいているかを、AIに聞く前に絞り込む方法を扱います。

セルフチェック

1. 本文で紹介した勉強の5つの用途に含まれないものはどれですか。

2. 試験対策の用途でAIに頼むとき、本文が勧めていた頼み方はどれですか。

3. テンプレートの使い方について、本文の説明として正しいものはどれですか。

SourceAMPL LEARN
頼み方は「伝える力」の実践

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