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レッスン 9 / 36|6分で読めます

価値提案と競合代替

顧客の仕事、痛み、利得から選ばれる理由を定義する。

今日の問い

利用者は今の代替手段をやめて、なぜあなたのプロダクトを選ぶのでしょうか。

30秒でつかむ

価値提案は、機能一覧や宣伝文句ではありません。特定の利用者が進めたい仕事に対して、重要な痛みをどう減らし、望む利得をどう生むかという仮説です。

競合は同じカテゴリの製品だけではありません。表計算、電話、検索、手書き、何もしないことも含めた現在の代替手段と比べます。

30秒図解 · LESSON 09

流れ図

競合は同種製品だけではない

利用者が現在選んでいる代替行動まで比較します。

  1. 01現在の代替
  2. 02未解決の痛み
  3. 03新しい約束
  4. 04切替コスト

CLUE · 見抜く手掛かり

何から乗り換えるのかを言えるか

TRAP · ありがちな罠

機能数で差別化する

価値提案と競合代替の要点を流れ図で示した図解。

原則

新機能を価値として語ると、「AIで自動化」「一覧表示」のような作り手の言葉が並びます。しかし利用者が比較しているのは、機能名ではなく、今のやり方から乗り換えるだけの改善です。

StrategyzerのValue Proposition Canvasは、顧客側をJobs、Pains、Gainsで捉え、提供側をProducts and Services、Pain Relievers、Gain Creatorsで対応づけます。重要なのは、すべてへ応えることではなく、重要度の高い一部へ焦点を合わせることです。

まず、利用者が片づけたい仕事を一つ選びます。次に、その仕事で実際に使っている代替手段を書きます。代替の痛みと、それでも使い続ける理由を確認してから、自分の提供価値を対応づけます。

たとえば「保育園の候補を家族で絞る」という仕事なら、代替は検索結果と共有メモかもしれません。痛みは情報の形式が揃わないこと、代替の利点は追加費用がなく慣れていることです。新しいサービスは、情報を増やすだけでなく、比較と合意にかかる手間を減らせるかで評価します。

価値提案は、観察で更新し続ける仮説です。

SourceARTICLE
The Value Proposition Canvas

顧客のJobs、Pains、Gainsと、提供するPain Relievers、Gain Creatorsを対応づける価値設計を支える。

WebStrategyzerフレームワークStrategyzer2026参照日 2026-08-02
strategyzer.com/library/the-value-proposition-canvas

良い例と惜しい例

機能説明と価値提案の違い

惜しい例
AI検索とお気に入り機能を搭載した、便利な保育園検索サービス。
良い例
複数サイトと共有メモを行き来する保護者が、候補の条件差を一画面で比べ、家族との相談を早く始められる。

AIへの指示例

目的: 一つの顧客セグメントと主要な仕事に絞り、現在の代替より選ばれる価値仮説を書く
制約: 機能名だけで価値を説明しない。観察していない痛みや利得を事実扱いしない
参照: assumed-user.md、ux-strategy.md、インタビュー記録、既存の代替手段
受入条件: 主要な仕事、代替手段、上位の痛みと利得、対応する提供価値、未検証点を各1つ以上示す

確認問題

セルフチェック

1. 価値提案を検討するとき、最初に比較対象へ含めるべきものはどれですか。

最終制作へ反映する

PHASE 02ARTIFACT ID · value-proposition

value-proposition.mdに選ばれる理由を書く

主要な仕事を一つに絞り、現在の代替、痛み、利得、提供価値、未検証点を対応づける。

Acceptance criteria

  • 顧客セグメントと主要な仕事が一つに絞られている
  • 現在の代替に対する改善点と、まだ確かめていない仮説が区別されている

今日のまとめ

  • 価値提案は、重要な仕事、痛み、利得と提供価値の対応関係
  • 現在の代替と比べると、乗り換える理由を機能以外の言葉で説明できる
  • 次は、価値仮説を確かめる最小範囲と対象外を決める

次のレッスン

MVPと対象外を決める