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レッスン 25 / 36|7分で読めます

WCAG 2.2とPOUR

POURを入口に、アクセシビリティ上の懸念をWCAG 2.2の成功基準へ結び付ける。

今日の問い

「見やすく配慮した画面」は、何を根拠に確かめますか。

30秒でつかむ

WCAGは、Web Content Accessibility Guidelinesの略です。Webコンテンツを、障害のある人にも利用しやすくするための国際的な標準です。

入口になるのが、知覚可能、操作可能、理解可能、堅牢という四原則です。英語の頭文字からPOURと呼ばれます。ただし、四原則へ分類しただけでは適合を判定できません。実装は、該当する成功基準まで下りて確認します。

30秒図解 · LESSON 25

中心モデル

POURで失敗の種類を見分ける

知覚、操作、理解、堅牢性のどこで妨げているかを分類します。

アクセス可能な体験

  • 知覚可能
  • 操作可能
  • 理解可能
  • 堅牢

CLUE · 見抜く手掛かり

誰が何の操作で止まるかを言えるか

TRAP · ありがちな罠

達成基準を点数表だけにする

WCAG 2.2とPOURの要点を中心モデルで示した図解。

原則

知覚可能とは、必要な情報を一つの感覚だけに依存させないことです。画像の代替テキストや、色だけに頼らないエラー表示が該当します。

操作可能とは、利用者がインターフェースを動かせることです。キーボードで到達できるか、現在のフォーカスが分かるか、時間制限を調整できるかを見ます。

理解可能とは、情報と操作が予測できることです。ラベル、エラーの理由、修正方法が一貫しているかを確かめます。

堅牢とは、ブラウザーや支援技術が内容を解釈できることです。見た目を似せた独自部品より、役割や状態がコードで伝わるHTMLを優先します。

WCAG 2.2には、四原則の下に13のガイドラインと、検証可能な成功基準があります。成功基準の水準はA、AA、AAAです。POURは問題を見つける索引、成功基準は確認項目と考えると扱いやすくなります。

一つのデモで数項目を満たしても、ページ全体や一連の手続きがWCAGに適合したとは言えません。適合を述べるには、対象範囲と水準を決め、該当する成功基準を漏れなく評価する必要があります。

SourceARTICLE
Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.2

POURの四原則、13のガイドライン、検証可能な成功基準、適合要件を定めるW3C Recommendation。

WebW3C標準W3C Accessibility Guidelines Working Group2024参照日 2026-08-02
w3.org/TR/WCAG22

良い例と惜しい例

アクセシビリティ確認の粒度

惜しい例
色に配慮したのでアクセシブル、と記録して確認を終える。
良い例
懸念をPOURで整理し、対象範囲、成功基準、確認方法、結果を一件ずつ記録する。
POURから確認項目へ下りる

予約変更画面で確認済みの条件だけを選び、未確認項目を残してください。

POURから確認項目へ下りる

予約変更画面で確認済みの条件だけを選び、未確認項目を残してください。

チェックはこのデモ内で条件を有効にした状態を示します。

確認項目

日時の選択状態を、色だけでなく文字でも伝えます。

キーボードだけで予約変更を完了できるか確かめます。

入力エラーの場所、理由、直し方を伝えます。

各部品の名前、役割、状態をコードから確認します。

4項目中0項目を満たしています(このデモ内の状態であり、WCAG適合判定ではありません)

AIへの指示例

目的: 予約変更フローのアクセシビリティ上の懸念を洗い出す
制約: デモや自動検査だけでWCAG適合と結論しない。未確認項目は未確認と書く
参照: screens/、primary-flow.md、component-states.md、WCAG 2.2
受入条件: accessibility-audit.mdに対象画面、POUR分類、対応する成功基準、確認方法、結果、未確認事項を記す

確認問題

セルフチェック

1. 予約変更画面をPOURで分類し、四項目のデモを確認しました。次に取るべき行動はどれですか。

最終制作へ反映する

PHASE 05ARTIFACT ID · accessibility-audit

accessibility-audit.mdの監査範囲を作る

主要フローをPOURで見渡し、懸念、対応する成功基準、確認方法、結果、未確認事項をaccessibility-audit.mdへ記す。

Acceptance criteria

  • 主要フローの全画面が監査対象に含まれ、対象外にした範囲には理由がある
  • 結果が合格、問題あり、未確認に分かれ、デモだけを根拠に適合を宣言していない

今日のまとめ

  • POURは、知覚可能、操作可能、理解可能、堅牢の四原則
  • 実装確認は、懸念を該当する成功基準まで具体化して行う
  • 次は、キーボード、フォーカス、ラベルを実際の操作で確かめる

次のレッスン

キーボード、フォーカス、ラベル