メインコンテンツへスキップ
レッスン 11 / 36|6分で読めます

要件をタスクと受入条件にする

要望をユーザーのタスクと観察可能な受入条件へ変換する。

今日の問い

その要件が満たされたと、画面を触って誰でも同じように判定できますか。

30秒でつかむ

要件は「検索機能を作る」ではなく、利用者が達成するタスクとして書きます。受入条件は、そのタスクが意図どおり成立したかを判定する、具体的で検証可能な条件です。

実装方法を細かく固定するのではなく、入力、行動、結果、重要な例外を揃えます。

30秒図解 · LESSON 11

流れ図

要望を検証可能な仕事へ変える

利用者の行動と完了条件を分離して書きます。

  1. 01状況
  2. 02やりたい仕事
  3. 03期待する結果
  4. 04受入条件

CLUE · 見抜く手掛かり

完了を観察できる文になっているか

TRAP · ありがちな罠

画面部品を要件として並べる

要件をタスクと受入条件にするの要点を流れ図で示した図解。

原則

「分かりやすい画面にする」という要望は、作り手ごとに解釈が変わります。AIは不足した条件を補って実装できますが、その補完が利用者の状況に合う保証はありません。

Scrum.orgの解説では、受入条件は個別のProduct Backlog Itemが、顧客、ユーザー、ほかのシステムに受け入れられるための条件です。全体へ共通する品質基準とは役割が異なり、その項目固有の期待動作と範囲に焦点を当てます。

まずユーザーのタスクを「状況、行動、達成したい結果」で書きます。次に正常系だけでなく、結果なし、入力不備、処理失敗など、タスクを左右する状態を選びます。各条件は、画面を操作した第三者が合否を判断できる表現にします。

たとえば「教室を検索できる」では足りません。「対象年齢と曜日を選んで検索すると、両条件を満たす教室だけが表示される」「0件なら条件を変える方法が示される」まで書けば、意図と検証がつながります。

受入条件は実装後の採点表ではなく、作る前に認識を揃える契約です

SourceBLOG / NEWSLETTER
What Is the Difference Between the Definition of Done and Acceptance Criteria?

受入条件を、個別の作業項目が満たすべき期待動作と要件として扱い、共通の品質基準と区別する考え方を支える。

WebScrum.orgフレームワークCiprian Banica2024参照日 2026-08-02
scrum.org/resources/blog/what-difference-between-definition-done-and-acceptance-criteria

良い例と惜しい例

曖昧な要望と検証できる条件

惜しい例
検索を使いやすくし、適切な結果を高速に表示する。
良い例
年齢「3歳」と曜日「土曜」で検索すると、両条件を満たす教室だけが表示され、0件時には条件解除の操作が示される。

AIへの指示例

目的: MVPの主要経路を、利用者のタスクと検証可能な受入条件へ変換する
制約: CSSやライブラリ名で実装方法を固定しない。正常系だけで完了扱いにしない
参照: in-out-scope.md、ux-strategy.md、success-criteria.md
受入条件: 各タスクに開始状況、利用者の行動、期待結果を示し、主要タスクには空、入力不備、失敗の条件も含める

確認問題

セルフチェック

1. 受入条件として最も適切な記述はどれですか。

最終制作へ反映する

PHASE 02ARTIFACT ID · success-criteria

success-criteria.mdにタスク別の受入条件を加える

MVPの主要タスクを一つ選び、正常、結果なし、入力不備、処理失敗から必要な状態の受入条件を書く。

Acceptance criteria

  • 各条件に入力または開始状況、利用者の行動、観察可能な結果がある
  • 第三者が画面を操作して、主観に頼らず合否を判定できる

今日のまとめ

  • 要件は利用者が達成するタスクとして書く
  • 受入条件は個別のタスク固有の期待動作を検証可能にする
  • 次は、公開後の成果と悪化を同時に判定する指標を置く

次のレッスン

成功指標とガードレールを先に置く