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レッスン 30 / 36|9分で読めます

AIにUIを実装させ、受入条件で検証する

設計意図、制約、参照資料、受入条件をAIへ渡し、差分と実画面を人が検証する。

今日の問い

AIが「実装完了」と答えたあと、あなたは何を見て受け入れますか。

30秒でつかむ

AIへのUI実装指示は、感想ではなく目的、制約、参照、受入条件で渡します。返答ではなく、コード差分、実行したテスト、実画面の操作を根拠に受け入れます。

自動テストは有力ですが、アクセシビリティや使いやすさの一部しか検出できません。キーボード、拡大、支援技術、利用者の行動は、手動確認と利用者テストを組み合わせます。

30秒図解 · LESSON 30

循環図

AIへの指示を、検証ループに閉じる

意図、制約、実装、受入確認を反復して品質を上げます。

  1. 01意図と参照
  2. 02制約を指示
  3. 03差分を実装
  4. 04受入条件で確認

CLUE · 見抜く手掛かり

完成像ではなく判定条件を渡したか

TRAP · ありがちな罠

一度の生成を完成扱いする

AIにUIを実装させ、受入条件で検証するの要点を循環図で示した図解。

原則

目的には、利用者が終えたい行動を書きます。「きれいな予約画面」ではなく、「既存予約を確認し、別の日へ変更し、結果を理解できる」です。

制約には、守る境界を置きます。既存のデザイントークン、DOM順、個人情報を使わないこと、対象外の機能、変更してよいファイルを明示します。AIが勝手に範囲を広げにくくなります。

参照には、これまで作った成果物を渡します。primary-flow.mdだけでなく、状態表、画面、コンポーネント状態、アクセシビリティ監査、観察結果をつなぎます。矛盾があれば、実装前に報告させます。

受入条件は、操作して判定できる文にします。「アクセシブルにする」ではなく、「キーボードだけで入口から完了まで進め、各入力欄のラベルとエラーを確認できる」と書きます。正常時だけでなく、入力不備、結果なし、処理失敗も含めます。

実装後は、まず差分を読みます。対象外の変更、既存テストの削除、チェックの無効化がないか確認します。次に型、lint、テスト、ビルドを実行し、最後に指定した画面幅と入力方法で触ります。

Playwrightは、ブラウザー操作の自動化に加え、axeを組み込んだアクセシビリティ検査にも使えます。ただし公式文書も、自動検査で見つかるのは一部であり、手動評価と利用者テストを組み合わせるよう案内しています。自動検査が通ったことを、WCAG適合の証明にしません。

SourceDOCUMENTATION
Accessibility testing

Playwrightとaxeによる自動検査の実装方法と、自動検査だけでは不十分なため手動評価、障害のある人を含む利用者テストを組み合わせる判断を支える。

WebMicrosoftプラットフォーム推奨Microsoft Playwright2026参照日 2026-08-02
playwright.dev/docs/accessibility-testing

良い例と惜しい例

AI実装の受け入れ方

惜しい例
「モダンで使いやすくして」と頼み、AIの完了報告とスクリーンショット一枚で受け入れる。
良い例
目的、変更範囲、参照資料、状態別の受入条件を渡し、差分、自動テスト、実操作で判定する。
AI実装の受入フロー

次へ進み、完了報告ではなく証拠を積み上げる順序を確認してください。

AI実装の受入フロー
  1. 契約
  2. 差分
  3. 自動検査
  4. 実操作
  5. 判断

進行状況: 1 / 5契約目的、制約、参照、受入条件と変更範囲を合意します。

AIへの指示例

目的: 既存予約を別の日へ変更し、成功または失敗の結果を利用者が理解できるUIを実装する
制約: implementation/以外を変更しない。既存トークンとネイティブHTMLを優先する。テストを削除、無効化しない。実在する個人情報を使わない
参照: primary-flow.md、ui-states.md、screens/、component-states.md、tokens.json、accessibility-audit.md、observations.md
受入条件: 正常、入力不備、空きなし、通信失敗を操作できる。320と1280 CSSピクセルで横方向にはみ出さない。キーボードだけで完了できる。型、lint、テスト、ビルドの結果と未確認範囲を報告する

確認問題

セルフチェック

1. AIが実装完了と報告し、自動アクセシビリティ検査も通りました。受け入れる前に必要な判断はどれですか。

最終制作へ反映する

PHASE 05ARTIFACT ID · implementationPRACTICE · 約90

implementation/に検証可能なUIを作る

講義内の15分で実装指示と受入表を準備し、実装と検証には別途約90分を確保する。設計成果物と観察結果をAIへ渡し、変更差分、受入条件ごとの結果、実行コマンド、手動確認、未確認範囲をimplementation/の検証記録へ残す。

Acceptance criteria

  • 目的、制約、参照、受入条件に対応する実装差分があり、対象外変更やテスト無効化がない
  • 自動検査と手動確認の結果が分かれ、未確認項目を隠さず、デモや自動検査だけでWCAG適合を宣言していない

今日のまとめ

  • AIへは目的、制約、参照、観察可能な受入条件を渡す
  • 受け入れは完了報告ではなく、差分、自動検査、実操作で判断する
  • 次は、公開後に追うイベントとファネルを設計する

次のレッスン

イベントとファネルを設計する