今日の問い
その指標が動いたとき、どのユーザー体験が変わったと言えますか。
30秒でつかむ
HEARTは、ユーザー体験をHappiness、Engagement、Adoption、Retention、Task successの観点で考える枠組みです。すべてを測る必要はありません。
GSMは、Goal、Signal、Metricの順に指標を作る手順です。先に目標を言葉にし、その達成を示す行動や態度を考え、最後に数式へ落とします。
30秒図解 · LESSON 32
流れ図
目標から逆算して、測るものを選ぶ
Goal、Signal、Metricの順で利用体験を測定可能にします。
- 01HEART領域
- 02Goal
- 03Signal
- 04Metric
CLUE · 見抜く手掛かり
数値の変化が目標を説明できるか
TRAP · ありがちな罠
既存ダッシュボードから目標を作る
原則
HEARTの5分類は、指標の候補を広げます。満足度だけでなく、利用の深さ、新規利用、継続、タスク成功を検討できるからです。ただし、分類ごとに一つずつ指標を埋める表ではありません。
最初にGoalを書きます。「予約数を増やす」ではなく、「初診の保護者が、必要事項を理解して予約を完了できる」のように、望む体験を含めます。
Signalは、目標が達成されたときに観察できる変化です。補助なしで完了する、入力エラーから回復する、予約内容を確認できる、といった行動や態度を挙げます。
Metricは、シグナルを一定のルールで数えたものです。予約完了率なら、分母、分子、対象期間、除外条件を決めます。定義が違えば同じ名称でも比較できません。
指標は目標の代わりではありません。 一つの数字が上がっても、別の体験を傷つけることがあります。完了率と合わせてエラー率や取消率を見るなど、ガードレールを置きます。
HEARTの5分類と、プロダクト目標をSignal、Metricへ変換して意思決定へ使うGSMの手順を支える原典。
良い例と惜しい例
目標から指標までのつながり
閲覧数は測りやすい数字です。しかし、予約体験が良くなったかは分かりません。目標との距離が近いシグナルを選びます。
AIへの指示例
目的: プロダクトのUX目標をHEARTとGSMで測定可能にする
制約: HEARTの全分類を無理に埋めず、目標との因果が説明できない指標は採用しない
参照: ux-strategy.md、success-criteria.md、measurement-plan.md
受入条件: 重要なHEART分類を2つまで選び、各分類でGoal、Signal、Metric、分母、分子、期間、ガードレールを示す
確認問題
セルフチェック
1. GSMで指標を設計するとき、最初に置くものはどれですか。
最終制作へ反映する
HEARTとGSMの測定表
measurement-plan.mdに、選んだHEART分類、Goal、Signal、Metric、計算定義、ガードレールを追記する。
Acceptance criteria
- 各Metricが、GoalとSignalを経由してユーザー体験へ結び付いている
- 主要指標の分母、分子、期間、除外条件が再計算できる形で書かれている
今日のまとめ
- HEARTはUX指標を考える5つの観点であり、全項目を埋める表ではない
- GSMはGoal、Signal、Metricの順で目的と数字をつなぐ
- 次は、定量で見つけた変化を定性所見で解釈する