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自分の画面から、公開の画面へ

履歴を共有する操作と、アプリを公開先で動かす操作を分けます。確認用のURLで試してから、利用者が開く本番のURLを確かめます。

  • レッスン 10 / 12
  • 17分

このレッスンで

終わる頃には、次ができるようになります

  • push、build、deployを分ける
  • 名前、通信、保存先を確かめる

履歴を共有する操作と、アプリを公開先で動かす操作を分けます。確認用のURLで試してから、利用者が開く本番のURLを確かめます。

この回は、しくみを読むことと、実際の結果を確かめる練習を組み合わせます。付属見本はブラウザーだけで保存する一人用の版です。アカウント・データベース・共有は拡張課題として扱います。

履歴を共有する操作と、アプリを公開先で動かす操作を分けます。確認用のURLで試してから、利用者が開く本番のURLを確かめます。
概念を表す生成挿画。製品の実画面ではありません。

push、build、deployを分ける

手元の読書メモが使えるようになったら、どこまで進んだのかを書きます。ファイルを編集した、履歴へ記録した、リモートへ共有した、公開用の成果物を作った、公開先へ反映した。この五つを分けると、途中で止まった場合にも次の操作を探せます。ひとつの「できました」にまとめないことが、公開の第一歩です。

Gitのpushは、保存した履歴をリモートへ送る操作です。資料 S5 リモートはGitHub等に置いた共有先で、利用者がアプリを開く場所とは役割が違います。公開の自動化を設定していれば、pushが次の工程を動かすきっかけになります。その設定があることと、pushそのものの役割は分けて覚えます。

buildは、プログラムを公開先で使うための形へ組み立てる工程です。Next.jsの公式資料では、開発用の起動、build、サーバーの起動を別の操作として示しています。資料 S7 開発中に画面が開いても、公開用の組み立てが成功するとは限りません。依存する道具や、公開先で使う設定の違いもここで表に出ます。

確認用の公開から、本番の確認まで

組み立てた版を確認用の環境へ配置し、確かめた版を本番へ反映します。Gitへの共有と、各環境への配置は役割が違います。自動化の起動条件は設定に従います。

  1. build
  2. 確認用へdeploy
  3. 確認用URLで検証
  4. 本番へdeploy
  5. 本番URLで検証
  • pushからbuildが自動で始まるかはプロジェクト設定によります。
  • 図に掲載した公開サービスは、読者に必須の契約先を意味しません。
組み立てた版を確認用の環境へ配置し、確かめた版を本番へ反映します。Gitへの共有と、各環境への配置は役割が違います。自動化の起動条件は設定に従います。

deployは、公開先へ版を届け、そこで利用できる状態へ進める操作です。採用するサービスによって方法が違います。npm run deployという名前があっても、何をするかはそのプロジェクトのscriptsで決まります。資料 S6 知らないプロジェクトのコマンドを、そのまま読書メモへ移す前に、定義と配信先を確認します。

制作時に確認したAMPLの構成では、Cloudflare WorkersとOpenNextを使い、cf:buildとcf:deployを分けています。プロジェクトの案内には、GitHubへpushしただけでは本番へ反映されないとあります。CloudflareにもOpenNext向けの公式資料があります。資料 S19 これは工程を理解する具体例です。読者のアプリも同じ構成にする必要はありません。

公開の前に、確認用のURLを使います。一般にプレビューと呼ばれる段階です。本番と違うURLへ今回の版を出し、第9章の入力を試します。確認用という名前だけで非公開とは決めず、誰がURLを開けるかを調べます。試験用の題名とメモを使えば、動作の確認に本当の記録を持ち込まずに済みます。

一人用の版を公開しても、ブラウザー内の読書メモが自動で共有されるわけではありません。localStorageは開いているページのoriginごとに分かれます。資料 S31 手元のURLと公開URLでは、保存した記録の見え方が異なり得ます。アプリの画面を公開することと、データを複数端末で共有することを別の完成条件にします。

確認を終えたら、本番へ反映する版を決めます。どの変更が入り、どの確認をしたかを短く残します。AIが公開作業を手伝う場合も、配信先の名前とURLを依頼へ添えます。反映後はそのURLを開き、変更した箇所で一件を登録します。作業の成功メッセージと、利用者の画面の結果を両方見て終えます。

公開前にAIへ確認する

まちの読書メモの公開先と、使う公開手順を説明してください。
pushで自動反映される設定があるかを、ファイルから確認してください。
まず確認用URLで練習データを試し、結果を報告してください。
本番へ反映する前に、対象の版とURLを示してください。

手を動かす順番

  • push・build・deployが何をするかを調べる
  • 確認用URLで第9章の確認を行う
  • 本番URLで今回変えた箇所を使う

名前、通信、保存先を確かめる

公開されたアプリには、利用者が開くURLがあります。サービスが用意したURLで使い始めることも、自分のドメインを付けることもできます。ドメインは、人が覚えやすい名前です。名前を決めたことと、その名前が正しい公開先へ向いていることは別なので、実際に開くところまで確かめます。

DNSは、その名前を通信先へ結び付ける仕組みです。資料 S2 住所録のたとえで考えると、アプリの中身を作る仕事と、住所録へ宛先を登録する仕事が分かれます。公開先の案内にあるレコードの種類と値を確認し、どの名前の設定を変えるかを書きます。すでにメール等に使っている設定を、まとめて書き換えないようにします。

DNSの変更には、見る場所やタイミングの違いが出ます。Cloudflareの資料は、TTLという値がレコードの有効な期間と、変更が利用者へ届く時間に関係すると説明します。資料 S18 直後に古い表示が見えても、すぐに別の設定へ変更を重ねず、現在の値と公開先の状態を確かめます。

公開URLの下の設定を分けて確かめる

利用者が開く名前、通信の保護、動く版、保存先を別々に確認します。HTTPSの設定だけで、利用者ごとのデータの許可まで決まるわけではありません。

  1. URLの名前
  2. DNS
  3. HTTPS
  4. 公開する版
  5. 保存先
  6. 誰が開けるか
  • 確認用URLにも公開範囲の確認が必要です。
  • 一人用のローカル保存と共有データベースを区別します。
利用者が開く名前、通信の保護、動く版、保存先を別々に確認します。HTTPSの設定だけで、利用者ごとのデータの許可まで決まるわけではありません。

URLの先頭にあるHTTPSも確認します。HTTPSはTLSを使って、ブラウザーとサーバーの間の通信を暗号化する仕組みです。資料 S17 保存したメモを誰に見せるかという許可とは役割が違います。通信が暗号化されていても、アプリが他人のメモを渡す設計なら、そのデータへのアクセスは防げません。

公開先の設定には、使うデータベースの接続先や秘密の設定も入ります。確認用の版が、本番の保存先へ書き込まないかを見ます。画面にプレビューと出ていても、保存先の設定まで分かれているとは限りません。URL、保存先、秘密の設定、利用者の四つを、環境ごとに並べると確認しやすくなります。

データベースを使う版では、公開用のキーと秘密のキーの置き場所をもう一度調べます。Supabaseの秘密のキーは、利用者のブラウザーへ渡すものではありません。資料 S9 設定欄へ値を入れた後も、画面のファイルへ値が混ざっていないかを確認します。AIへ説明を求めるときは、値の全文を貼らず、設定名と結果を伝えます。

スマートフォンで本番のURLを開きます。一人用のブラウザー保存なら、そこで新しく登録した記録は、その端末のそのブラウザーに保存されます。パソコンで作った一件が出ないことを、すぐに不具合とは扱いません。端末をまたいで同じ記録を使いたいなら、アカウントと共有する保存先を加える次の段階を選びます。

公開後の確認には、開く、登録する、一覧へ戻る、再読み込みする、の一往復を使います。さらに空欄での説明、長い題名の折り返し、別の利用者への拒否を、採用した版に応じて試します。URLが存在することから一歩進めて、使う人が期待した動作を得られることまで確認し、公開結果として残します。

環境ごとの確認メモ

開発用: 手元のURL/練習用データ/自分が確認する。
確認用: プレビューURL/試験用の保存先/開ける人の範囲を確認する。
本番: 利用者のURL/運用する保存先/今回反映した版を確認する。
一人用の版では、公開してもデータが端末間で同期するとは説明しない。

手を動かす順番

  • 公開先のURLとDNSの宛先を確認する
  • HTTPSとデータへの操作許可を分けて調べる
  • 実際の端末で登録から再読込まで行う

演習:公開の道筋を一枚にする

まちの読書メモについて、履歴の共有先、確認用のURL、本番のURL、保存先を図へ書きます。未契約や未設定の項目は、予定として明示してください。

  • pushの後に何が起きる設定なのかを調べる。
  • 確認用と本番について、URLと保存先をそれぞれ書く。
  • 公開する版に合わせ、スマートフォンで一往復を確かめる項目を作る。
解答例を読む

Gitの共有が成功したことと、本番へ反映されたことには別の証拠が必要です。

一人用の版では、パソコンとスマートフォンの記録が別々でも仕様どおりです。

未公開なら完成扱いにせず、確認できた範囲と次の操作を明記します。

この回で確かめること

  • pushの後に何が起きる設定なのかを調べる。
  • 確認用と本番について、URLと保存先をそれぞれ書く。
  • 公開する版に合わせ、スマートフォンで一往復を確かめる項目を作る。

次の回:困ったときに、戻れるようにする

参考資料

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