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臨床実践|Tips

60点→100点改善法

AIの出力を自己採点させて改善させるコツ

Ken OkamotoKen Okamoto|2026-02-145分で読めます
実践テクニック臨床応用

60点→100点改善法

このテクニックとは

AIが最初に生成した出力は「まあ使える」レベルであることが多いですが、そのまま採用するには物足りないことがあります。しかし「もっと良くして」とだけ指示しても、AIはどこを改善すればよいか判断できず、大した変化が得られません。

「60点→100点改善法」は、AIに自分の出力を客観的に採点させ、不足点を列挙させてから改善バージョンを出させるテクニックです。この手順を踏むことで、AIが「何が足りないか」を明確化した上で改善に取り組むため、単純に「もっと良くして」と言うよりも大幅にクオリティが向上します。

医療文書・カンファ資料・患者説明文・論文ドラフトなど、出力の質が重要なあらゆる場面で有効です。特に「それっぽいが何かが欠けている」と感じる出力を磨くのに適しています。採点軸を事前に指定することで、評価の方向性をコントロールできます。

基本パターン

この出力を60点とします。

100点の出力にするために足りないものを、以下の評価軸で具体的に列挙してください:
- 正確性(医学的に正しいか、根拠があるか)
- 完全性(必要な情報が網羅されているか)
- 明確性(読み手に正確に伝わるか)
- 実用性(実際の臨床現場でそのまま使えるか)
- 構成(論理の流れ・順序が適切か)

不足点を列挙した後、100点の出力を示してください。

より文脈を絞ったバリエーション:

この退院サマリーの下書きを60点とします。
「引き継ぐ先生が読んでスムーズに診療を引き継げるか」という観点で評価し、
100点の退院サマリーにするために足りない情報・改善すべき記載を列挙してください。
その後、改善版を作成してください。
この患者説明文を60点とします。
「高校教育程度の患者が読んで、治療の必要性を理解し納得して同意できるか」という観点で評価し、
不足点と改善版を示してください。

医療での活用例

シナリオ

論文のドラフトやカンファ資料を作らせたが、もう少しクオリティを上げたい。

プロンプト例

この出力を60点とします。100点の出力にするために足りないものを列挙した上で、100点の出力はどのようなものか示してください。

いつ使うべきか

  • AIが最初に生成した退院サマリー・紹介状・説明文の下書きをさらに洗練させたいとき
  • 論文イントロや考察のドラフトが「それっぽいが薄い」と感じるとき
  • カンファ用のスライドのアウトラインや発表原稿のクオリティを上げたいとき
  • AIの回答が一般的すぎて、この患者・この状況に特化した内容になっていないとき
  • 繰り返し同じタスクを依頼する中で、テンプレートの品質を段階的に向上させたいとき

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