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臨床実践|プロンプト|高リスク

エビデンスに基づく治療計画

最新のガイドラインに基づいた治療計画のオプションを提示します。

Ken OkamotoKen Okamoto|2026-02-146分で読めます
治療方針臨床応用

エビデンスに基づく治療計画

概要

診断後の治療方針決定において、最新のガイドラインに基づく治療選択肢をAIに整理させるプロンプトです。エビデンスレベルの明示、患者個別因子の考慮、Shared Decision Making(共有意思決定)の支援を目的とします。

安全に関する重要な注意事項

AIが提案する治療計画は参考情報です。以下を必ず行ってください:

  • 最新のガイドライン原文(学会公式サイト、Mindsガイドラインライブラリ等)との照合
  • 薬剤投与量・禁忌の添付文書確認
  • 患者個別の背景(腎機能、アレルギー、併存疾患、社会的要因)の再確認
  • 最終判断は担当医が行うこと

プロンプトテンプレート

以下の診断に対する治療計画を、最新のガイドラインに基づいて提示してください。

# 診断名
[diagnosis]

# 患者背景
- 年齢/性別: [年齢/性別]
- 合併症: [合併症リスト]
- 腎機能: eGFR [値] mL/min/1.73m2
- 肝機能: [正常 / 障害あり]
- アレルギー: [薬剤アレルギー]
- 妊娠の可能性: [あり/なし/該当なし]
- 社会的要因: [服薬アドヒアランス、経済状況、通院頻度など]
- 患者の希望: [ある場合記載]

# 出力要件
## 1. 第一選択治療
- 薬剤名(一般名)、投与量、投与経路、期間
- 根拠ガイドライン名、発行年、推奨グレード(例: 推奨1A)
- エビデンスレベル(GRADE分類)
- 主な副作用と発現頻度
- モニタリング項目

## 2. 代替治療(第一選択が使用不可の場合)
- 選択理由(禁忌、アレルギー、効果不十分など)ごとに整理
- 各代替薬の推奨グレードとエビデンス

## 3. 非薬物療法
- 生活指導、リハビリテーション、手術的治療など

## 4. フォローアップ計画
- 効果判定の時期と方法
- 副作用モニタリングのスケジュール
- 治療変更を検討すべき基準

## 5. 不確実性の明示
- エビデンスが不十分な領域
- ガイドライン間で推奨が異なる点
- 個別判断が求められるポイント

使用例

入力例

# 診断名
2型糖尿病(HbA1c 8.2%、診断後3年)

# 患者背景
- 年齢/性別: 62歳男性
- 合併症: 慢性心不全(LVEF 35%)、CKDステージ3b(eGFR 38)
- 肝機能: 正常
- アレルギー: なし
- 妊娠の可能性: 該当なし
- 社会的要因: 独居、週1回の通院は可能
- 患者の希望: 注射は避けたい
- 現在の処方: メトホルミン 1500mg/日(単剤)

期待される出力のポイント

  • 心不全合併: SGLT2阻害薬が心不全アウトカム改善のエビデンスあり(DAPA-HF、EMPEROR-Reduced)
  • CKDステージ3b: エンパグリフロジンまたはダパグリフロジンはeGFR 20以上で使用可
  • メトホルミン: eGFR 30以上なら継続可(減量検討)
  • GLP-1受容体作動薬: 心血管イベント抑制のエビデンスあるが、注射を避けたい希望と要調整(経口セマグルチドの選択肢)
  • 不確実性: SGLT2i + メトホルミン併用のCKD進行抑制における最適な治療期間は未確定

よくある失敗と対策

  • 合併症を省略する: 心不全、CKD、肝硬変など合併症によって推奨薬剤が大きく変わる
  • 患者の希望を伝えない: 注射忌避、コスト懸念などを入力するとSDMに沿った提案が得られる
  • ガイドラインの版を指定しない: 「最新の」と指定しても、AIの学習データの時点での情報になる
  • 禁忌チェックを省略する: AIの提案後に必ず添付文書の禁忌事項を自分で確認する

活用のポイント

  • 複数の合併症がある場合、各疾患ガイドラインの推奨が矛盾することがある。その点をAIに明示的に分析させると有用
  • 高齢者では「Potentially Inappropriate Medications(PIMs)」のチェックも依頼できる
  • SDMの際の患者説明資料の下書きとしても活用可能(「患者向けに治療選択肢を比較表で説明して」と追加)
  • 定期的に同じプロンプトを使い回すことで、治療方針の一貫性を保てる

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