今日の問い
その画面の判断を、利用者ニーズまでさかのぼって説明できますか。
30秒でつかむ
Garrettのモデルは、体験を戦略、要件、構造、骨格、表層の5層で捉えます。下の層ほど抽象的で、上の層ほど目に見える設計です。
大切なのは、5枚の書類を作ることではありません。上の判断が、下の目的に支えられているかを確認することです。
30秒図解 · LESSON 02
階層図
抽象から具体へ、5層をつなぐ
上の画面は、下の戦略と要件に支えられています。
- 01戦略
- 02要件
- 03構造
- 04骨格
- 05表層
CLUE · 見抜く手掛かり
上の判断を一段下へ説明できるか
TRAP · ありがちな罠
表層だけ直して矛盾を残す
原則
5層は、次のように問いへ置き換えると使いやすくなります。
- 戦略: 誰の何を良くし、事業に何をもたらすか
- 要件: そのために必要な機能と情報は何か
- 構造: 情報と操作を、どの順序で結ぶか
- 骨格: 各画面で、何をどこに置くか
- 表層: 色、文字、余白で、何をどう伝えるか
下位層の未決定は、上位層の手戻りとして現れます。 たとえば予約ボタンの位置で議論が止まるとき、主要な利用者や優先タスクが揃っていないのかもしれません。
ただし、現場の制作は一方向では進みません。表層の試作から要件の欠落に気づくこともあります。5層は工程表ではなく、判断のつながりを調べるために使います。
SourceARTICLE
The Elements of User Experience
戦略から表層へ具体化する5層と、各層で扱う設計課題の関係を示す原典。
WebJesse James GarrettフレームワークJesse James Garrett2000参照日 2026-08-02
jjg.net/elements/pdf/elements.pdf良い例と惜しい例
5層の使い方
惜しい例
表層: 安心感のある緑にする。ほかの層は、作りながら考える。
良い例
戦略: 予約の迷いを減らす。要件: 空き枠と必要事項を示す。構造: 条件確認後に候補を出す。骨格: 候補と次操作を隣接させる。表層: 主要操作を一つ強調する。
良い例では、色や配置が目的から説明できます。各層が一文でも、抜けを発見するには十分です。
AIへの指示例
目的: 予約体験の設計判断をGarrettの5層で整理する
制約: 新機能を勝手に追加せず、不明点は仮定として分ける
参照: assumed-user.mdと現在の予約手順
受入条件: 戦略、要件、構造、骨格、表層を各2項目以内で示し、上下のつながりが弱い箇所を指摘する
確認問題
セルフチェック
1. 主要ボタンの配置で意見が割れたとき、5層モデルで最初に確かめるべきことはどれですか。
最終制作へ反映する
PHASE 01ARTIFACT ID · problem-hypothesis
5層の仮説マップ
problem-hypothesis.mdに、戦略から表層までを一行ずつ書き、各行が一つ下の行をどう支えるかを追記する。
Acceptance criteria
- 戦略、要件、構造、骨格、表層の5項目が揃っている
- 少なくとも一つ、未確認のつながりが仮定として明示されている
今日のまとめ
- UXの判断は、戦略から表層まで5層でつながる
- 5層は工程表ではなく、判断の根拠をたどる点検表
- 次は、利用者を属性ではなく進歩から捉える