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レッスン 3 / 36|6分で読めます

誰のどんな進歩を支えるか

属性だけで利用者を決めず、状況と望む進歩から需要を捉える。

今日の問い

同じ人でも状況が変われば、必要な体験も変わると説明できますか。

30秒でつかむ

「30代の会社員」のような属性だけでは、設計に必要な判断が足りません。見るべきは、ある状況で、その人が遂げたい進歩です。

Jobs to Be Doneは、製品を買う人ではなく、変化を起こすために製品を選ぶ人として利用者を捉える考え方です。

30秒図解 · LESSON 03

流れ図

人は機能ではなく進歩を選ぶ

状況から望む変化までを一本の因果で捉えます。

  1. 01いまの状況
  2. 02生じた動機
  3. 03選ぶ行動
  4. 04望む進歩

CLUE · 見抜く手掛かり

利用後に何が変わるかを言えるか

TRAP · ありがちな罠

属性だけで人物像を作る

誰のどんな進歩を支えるかの要点を流れ図で示した図解。

原則

同じ保護者でも、夜間に子どもの発熱へ対応するときと、数週間後の健診を予約するときでは、急ぎ方も不安も違います。属性が同じでも、状況が違えば求める進歩は変わります。

進歩は、機能的な結果だけではありません。「短時間で判断したい」に加え、「見落としへの不安を減らしたい」「家族へ説明できる状態になりたい」といった感情面や社会面も含みます。

そこで、仮説を次の3点で書きます。

  • 状況: いつ、何が起きているか
  • 進歩: 今より、どうなりたいか
  • 代替: 現在は何で対処しているか

代替を知ると、本当の競合が見えます。 予約アプリの競合は別のアプリとは限りません。電話、検索、家族への相談、先送りも代替になり得ます。

SourceARTICLE
Jobs to Be Done Theory

人は属性だけでなく、特定の状況で進歩するために製品やサービスを選ぶという考え方を支える。

WebClayton Christensen InstituteフレームワークClayton Christensen Institute2024参照日 2026-08-02
christenseninstitute.org/theory/jobs-to-be-done

良い例と惜しい例

利用者の捉え方

惜しい例
対象は、都内在住の30代から40代の保護者。
良い例
夜間に子どもの症状が変わり、受診の要否を判断できずにいる保護者が、次の行動を落ち着いて選べるようにする。

属性は届け方を考える材料になります。一方、状況と進歩は、何を作るべきかを考える材料になります。両者を混同しないことが大切です。

AIへの指示例

目的: 選んだプロダクトが支える利用者の進歩を具体化する
制約: 年齢や職業だけで分類せず、状況、進歩、現在の代替を分ける
参照: assumed-user.mdと、把握している実際の利用場面
受入条件: 3つの候補を示し、機能面、感情面、社会面の進歩と、現在の代替を各候補に付ける

確認問題

セルフチェック

1. Jobs to Be Doneの視点で、設計判断に最も役立つ利用者記述はどれですか。

最終制作へ反映する

PHASE 01ARTIFACT ID · assumed-user

状況と進歩の仮説

assumed-user.mdを更新し、利用状況、機能面、感情面、社会面の進歩、現在の代替を一つずつ書く。

Acceptance criteria

  • 利用者属性ではなく、行動が生じる状況が具体的に書かれている
  • 望む進歩と現在の代替が、画面機能に置き換えず書かれている

今日のまとめ

  • 利用者は属性だけでなく、状況と望む進歩から捉える
  • 進歩には機能面、感情面、社会面がある
  • 次は、その進歩を妨げる問題を反証可能な仮説にする

次のレッスン

問題仮説と最も危険な仮定